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7 洞窟3

 階段を登ってすぐに横穴があるのを知っていたのでそこに入りライトをバックから出したマットの上に置いて寝かせた後休憩に入ると言って俺は取り敢えずバックから木を取り出し焚き火をたく事にする。


 「ダンジョン内で焚き火か?」ユイトが聞いてきた。ダンジョン内で焚き火は普通しないのだが、「この焚き火は少々特殊な効果を持っていて魔力回復とリラックス効果があるから少ない時間で普通以上に回復できる。それに煙で体調が悪くなったりもしないしな。」俺は火を点けると徐々に周りが温かくなっていきユイトとユカは眠気に抗おうとしていたが寝てしまった、相当疲れていたのだろう。2人が寝てしまったので俺はバックから鍋を乗せる台と鍋を取り出し水と固まったコンソメを入れてスープを作って待つことにした。


 するとライトが起きたのだが何も言わなかったので俺がスープを渡すと素直に受け取り手に取りじっと見つめ次に俺を見たので「飲んでも飲まなくてもどっちでも構わないぞ。」と言ったら飲み始め「美味しい。」と言ってすぐに飲み干したようだ、どうやら相当腹が減っていたのか?


 俺もスープを飲みその後に話を始めた。「何でこんなに危険なとこに来たんだ?一応お前らに警告はしたのだがな、俺が一人で入っているからといって情報が未知数なダンジョンは最低でもBランク想定で考えていないとダメだとギルドから言われたはずだろ?そんな気持ちじゃ命がいくつあっても足りないぞ。」


 俺が説教じみた事を言うと顔を徐々に下に向け「はい、そうですね、そうなんですけど私達Cランクの依頼を上手くこなしてて、パーティーでうまくいってて、もう少ししたらギルドの依頼だけじゃなくてダンジョンにも潜ってみたいって話になって、1年前にここに洞窟がある事を知って、そこから貴方が1人で出てくるのが見えて、みんなで話してこれはイケるってなって、それにクラヨイさんの事があんまり強く見えなかったし、、今は強いの分かってますけど、」


 最後小さい声で言ったな。確かにダンジョンから一人で出てきたらイケるって思うよな。まず上位のランクで1人で有名なパーティーなんて知らないし、そう考えれば入りたくなるのもしょうがないのか?ただ、俺はダンジョンが得意なスキルしか揃ってないんだよな。


 「まあ確かに俺は前のパーティーでは仲間が強くなりすぎてついていけず俺の仕事が無くなったからパーティーを抜けて1人で冒険者を続ける事にした。だが俺が1人で冒険者を続けようと思ったのはダンジョンで役に立つスキルしか持ってなかったのもあるからだ。まぁ普通のスキルを持ってたところで抜ける事にはなっていたと思うがな。」俺が少しネガティブな事を言うと


 顔をハッとさせて「えっ嘘ですよね、ユカから聴いたんですけど私達の所までユカを運んできて私達が苦戦したモンスターを1人で簡単に倒したって聴いてたのにその強さでパーティーについていけなかっただなんて、失礼でなければ元にいたパーティー名を聞いてもよろしいでしょうか?」スープを飲んで元気が出たのか声が出てきた。


 驚くのも無理はないか、恐らく俺はBランクパーティーだったら抜ける必要がないくらいの実力だろうしな。「うーん、これはあまりパーティー以外の人に言わないで欲しいのだが俺が元にいたパーティーは魔法使いのスイがいる地熱ウサギだ。」ここで人の名前を使い俺の凄さを示していく、これから今回のように無茶をしないようにしてもらう為でもあるがロイのパーティーは俺が抜けたあとSランクになったと聞いたので流石に分かるだろう。


 「えっ」と言って固まった後に「スイさんって現状の魔法使いランキング2位のあのスイさんですか?」俺に質問してきたあとも空いた口が塞がっていない様子だった。


 俺は冒険者のランキングが掲載されている本を買ったりしていないのでランキングがどうか分からないが近くで見ていた感じ他の冒険者に比べて魔力量、打つ速度、制御どれも比べものにならなかったと思ったので「多分そのスイだ。」と答えた。


 ライトが一通り固まった後自分の胸の前に両手を持ってきて目を輝かせてきて「え〜それだったら本当に凄いですね!なるほど、そう言われてみれば確かどっかの本に掲載されたとこで前にもう1人仲間がいてその人がスイさんに魔法を教えたり杖を買ったりして貰ったって見た気がします!それならクラヨイさんの強さも納得ですよ。スイさんは魔力がとにかく多いのにも関わらず魔法制御は誰よりも高く魔法の威力は出そうと思えば一番高い、それに予約魔法も上手く使いどちらも高性能、それに魔法使いには珍しい魔力の無駄な放出を抑えるローブではなく薄着にマントを着ておりそれもまた特別感が出て似合っていてカッコいいんですよね。これも意味があるみたいですが・・・」その後もスイの事をずっと話していた。(予約魔法 魔法を最初に使って次に出す魔法とほぼ同時に出す魔法 魔法は同時に出せないから)


 「へ、へぇ〜そんなに凄かったのか、俺全然魔法に詳しくないからもっと分かりやすく説明してくれないか?」本当に魔法の事は分からないのでこの機会に聞いてみた。


 そう聞くと嬉しそうにして「良いですよ、スイさんの凄さを説明しながら説明してあげましょう。まずはこれ、」杖を取り出して魔力を使い空中に水の塊を空中に作って「分かりやすく説明するとこの水の塊がその人の魔力だとします、魔法使いにとってこの水を一気に使うのではなく少しずつ出すのが基本なのですが魔力が多ければ多いほど難しくなりますこのように。」ライトは最初の水の塊の時は少しずつ水を出して安定していたのだが水の塊を大きくするにつれて水を出す強さが安定しなくなっていき最終的には制御出来ずに地面に落ちてしまった。


 「はぁ、これが魔法の難しいところです。魔力が多ければ強いのかと言ったらそうではなくその魔力量を把握し上手く使うのかが大事なんですよ。ただ魔力が少ないとこの土俵にすらたてないので多いに越した事はないですね。そしてこれは本で見た事なのですがスイ様が冒険者になってパーティーが変わった頃に初心者の杖を使って練習していたみたいなんです、、これは凄いのかどうなのか、、」


 ん?なんか言い方おかしくないか?初心者の杖って良いんじゃないのか?俺は初心者の杖ばっかり渡してたけど、「初心者の杖って怪我しないようでいいんじゃないのか?」素直に聞いてみた。


 「うーん、それが魔法使いじゃない人、あまり杖に詳しくない人あるあるで良くないんですよね。初心者の杖はある程度の魔力がある人、だからスイさんの場合は想像もつかないくらい使うのは難しく失敗すると魔力が逆流して魔力障害になり魔法が出なくなる事もあるくらいには危険な事なんです。これもさっきの水で例えると細い筒(初心者の杖)に水の塊をくっ付けて筒の中から発射するというものなんですがこの筒が壊れたら終わりです、誰しも少しの時間は出来るでしょう、ですがこれを長時間練習したいと言われれば100人に聞けば100人がしたくないと答えるくらい難しい物なんです。だから元から魔力が多い者は細い筒(初心者の杖)ではなく自分に合った筒(適当な筒)を買い育てます。もっと詳しくいうと杖は筒と違ってこれに自分の魔力を強化する効果があるのでこれよりも難しいって感じですね。」


 その話を聞いて俺が強張った顔で頷いていると「少し私の話をしてもいいですか?」と聞いてきたので頷くと「ありがとうございます。」と言って話始めた。


 「少し長く話しすぎましたが私は今話した通りスイさんに憧れているんです。最初から常人よりも魔力が多かったにも関わらずただ魔法を極める事しか考えていなかった、そして魔法をどこに使うのかと思ったら人を助ける事ですよ。それを見てどんな事があっても頑張る事を決めました、だから、だから貴方に借金があるとしても私は頑張り続けなければならない、いつかスイさんのようになる為に。」


 俺がライトの眼を見てると「あ〜そうだった思い出したどんな事があっても頑張るんだ、だからここで貴方に助けられた事に感謝します。命さえあればどうとでもなりますもん!よしがんばるぞー!」自分の頬を叩いてやる気を出したみたいだ。


 俺はてっきりライトはとんでもない金額を提示したので怒っているものだと思っていたので「それなら俺としても助けた甲斐があったよ。」と答えた。


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