5洞窟1
「もうそろそろで殺せるか?」
あれから何回か洞窟に入りドラゴンの魔力を見ている感じ日に日に少なくなっているようなのでもう少しで終わらせられる気がした。
いつもどうり準備をし飯を食って洞窟に行くその繰り返しだったのに終わりが見えてきた。洞窟の前に魔力を設置していざ潜入。いつもと同じ道を走っていると三階に着いたときに音というか良く聴くと悲鳴?の様なものが聞こえた。
俺は足を止めて少し考えた後にこのダンジョンに入ろうとしていたメンバーを思い出した。「ちっ、やっぱり入っていたか。」恐らくあの時警告したパーティーだろう。別に無視しても良かったのだが、、スイが人助け人助けうるさかったせいで、、気になったので助けに行く事にした。
洞窟の中なので反射してどこにいるのか分かりづらかったが走り回って魔力を探ると人の魔力を感じたので向かってみる。魔力を探知した場所に近づいて行くとアイテムやら血が落ちていたので近くなっているのが分かった。ダンジョンは一日経つと道に落ちている生物以外の物を取り込む様な習性があるからだ。そしてそちらの方に近づいていくと人影が見えたのだがモンスターに襲われている最中だろう。
遠くからでも分かるくらい足も腕もフラフラで次の攻撃で死ぬと思ったのでスピードを上げてこっちに注意を引かせる。
「おい、大丈夫か?」俺の声を聞いてモンスターはこちらを見て冒険者は俺を見て安心したのか膝から崩れ落ちるように倒れ込んだ。
そして俺を見た瞬間声が出なかったのか口パクで「助けて。」と言ったように見えた。他のメンバーは見た感じいなそうなので恐らく1人だけ助けを呼びにきたのだろう。
まぁとりあえず目の前の敵を倒す事にする。こいつは人型で物理が効かない、というか恐らくSランク冒険者の物理攻撃くらいでしか通らないくらい表面が柔らかく刃が通らない、にも関わらず攻撃力が高くスピードも速いので逃げるのも難しいし素材として使えそうなものもあまり落ちないから戦いたくないモンスターなのだが、、今は緊急事態なので戦う事にする。
俺は足の鞘から三番目の剣を取り出しバックから魔力が入っている瓶を取り出し剣で斬った。するとその剣が魔力を吸収し淡く光った。
相手は俺からあまり魔力を感じてなかったのか俺が動くのを待っているようだったがこれを観た瞬間瞬時に襲いかかってきた。力任せで振ってきた拳だったのでその攻撃を交わし一番魔力を感じる場所、コアにその剣を突き刺すとモンスターは痙攣して倒れ込んだ。この剣は物理と魔法両方で攻撃できるので本当に使いやすい。
ユカは驚いていたようだったが気にせず、「話せるか?」と聞くと「うん。」と帰ってきた。そして俺は聞いた、「それは良かった。で単刀直入に言う報酬1000万でお前達の仲間も助けてやる。」と言うといきなりの出来事に驚いて固まってしまった。冒険者の緊急時の救出クエストはリスクが高すぎるので断ってもらう為に高額なギャラを要求したりする。無料で救出すると他の人もそうしないといけなくなる為要求する事が常識だ。確かこいつらはCランクと言っていてこの歳でこのランクなら最終Aランクにいってもおかしくないと考え時間が経てば払えると思ったのでこの金額を要求した。「ああ、返済期間はない。それに払わないって話だったらお前だけ助けてやる、しかもただでだ、どうする?時間は刻一刻と迫っているぞ?」
ユカは俺の質問を少しの時間考え答えを出した。唇を軽く噛み締めて「みんなを助けてください。貴方ならそれが出来るんでしょ!私たちはただ弱かった、だから、」そう言ってきたので俺は契約書の紙を取り出し金額を書いてライトに渡す。「この紙にお前の手を置けば契約は完了だ。」すると思いっきり紙に手を置いて「だから早くたすけてよ!仲間のことを!」完全に逆ギレだ。まあいい、「仲間は何階だ?」短く聞くと「5」とだけ答えた。「立てるか?」と聞くと頷いたが足に力が入らないようで立てないようだった、ポーションを飲ましても無理そうだな。5階をしらみ潰しに行くのもいいが恐らく見つからないと思ったのでおぶって行くか、「お前が道案内をすれば仲間の生存確率が高くなるがどうする?」と聞くと「やるわ、絶対に助けるから。」と答えたのでポーションを飲ませおんぶして5階に向かう事にする。
途中休憩を入れたのだが俺たちは一切話をせず流石に気まずかったので直ぐに出発した。そして1時間くらい走って4階を抜けて5階に到着したところで道を聞こうと思ったのだがユカは自分から口を開いて「ここから左に行って、右に行って······」道を覚えている様でそれに従って歩いていく、それに怒りが収まったのか口調が普通だ。こういった部分はやはり斥候の得意分野だよなと感心していたら「そろそろ着きます。」と言われたがその場所には誰もいなかった。
「うそ、、」壁や床に血が飛び散っていたりポーションの瓶が捨てられている光景を見て背中に乗っているユカは絶望している感じだった。だが死体は見えないのでうまく逃げれたのかもしれない、そして恐らく襲ったモンスターがいた。
「ここで下ろすぞ。」ユカを下ろして臨戦態勢に入る。「正面から見ると全身岩人間みたいで慣れないな。」やっぱこのダンジョンは気持ち悪い。自然界にいないようなモンスターばかりだからだ。そして自分の硬さに自身があるのか何も考えていない戦い方で突っ込んできたので二本目の剣を取り出す。
そしてそのタックルに合わせ魔力が一番強い所に剣を突き刺す。勿論何処よりも固く守られていたので容易く刺さった。硬ければ硬いほど刺さる剣なので簡単に深くまで刺さりコアを破壊したその瞬間に横に逸れて思いっきり蹴っ飛ばした。硬くて足がジンジンしたがうまく横の壁に蹴れたようで壁と一緒に崩れ落ちた。
それを見ていたユカが「え、こんなあっさり、、」尊敬よりも恐怖が勝っている様な気がするがこれは俺の強さではなくアイテムを高い金で買った俺が偉いのでそんな恐怖しなくてもいいのだが。
と考えたがそんなことはどうでもいい。「パーティーと離れてからどんくらいの時間がたった?」質問をユカにする。
「え、あぁ恐らく昼から夜になる時間くらい。」だというと時間にして4時間くらいか?それだったら間に合うか?運良く薄く血の後が残っているのでそれを辿れば見つかるだろう。ユカはポーションのお陰で歩けるようになっているので俺が歩くと後ろをそそくさとついてきた。
血を辿っていると少し前に横穴がありそこに1人隠れているのが魔力探知で見えた。なので警戒して穴に近づくと予想通り剣で刺してきたがそれをかわし「俺は味方だ。」と伝えた。
それから少し経ち穴の前で待っていると「救援有難うございます、こちらに来てください。」と男が中から出てきて言ってきたのでついていく事にした。
ついていくと今にも死にそうな最初に話しかけたきた男がいた。「俺達を守りながら戦い、一体は倒して逃げたのですが出血が酷くどうにもならない状態で、、ユカから色々聞きました、、どうにか、、ならないでしょうか?」恐らく契約金や実力の話も聞いてこの決断をしたのだろう。まあ、この世界は回復魔法はあるがそれは怪我した人の魔力を活性化して治すので瀕死だったら効かないし回復薬も似たようなもんだ。だが、
「助かるかどうかは分からないが助かる可能性が高くなるものは持っているぞ。」懐から一本のポーションを取り出す。「これは一時的に仮死状態にしてそのうちに安全な体力まで回復する代物だ、通称神の息吹。」買う時に説明を長々と聞かされたがそんな感じだった。
男は喉を鳴らし「いくらですか?」速攻で聞いてきた。これを買う時は定価で五百万はしててここ最近のモンスターが活発になった事もあり前にオークションで見たときは2000万だったんだよな。だがこれは1年前の話しなので今は恐らく、
「3000万だ。」続けて「買おうと思っているのか?お前にこれを買う覚悟があるのか?その男はそれ程の価値があるのか?お前らをこんなところに連れてきて許せるのか?」と言ったら俺の言葉に男は黙った。
男は少し黙った後下を向き手で地面を殴り涙を溢して「でも、俺はこいつから助けられたんだ!だから今度は俺が返す番なんだ!だから俺だけで返済するから時間はかかるかもしれないけどそのポーションを買わせてくれ。もう、なにも失いたくないんだ。」何があったか分からないが俺はまた契約書に金の金額を書きさしだすと契約内容も見ずに契約が交わされた。




