表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/22

22露払い

 ラニと話し取り敢えず俺の目標は冒険者学校の受験をしようと思った、ラニとは会って間もないのだが会話をしている感じ俺を貶めようとしているわけではなさそうだ、そんな矢先前方に人が大勢いる気配を感じ取ったので伝えるとすぐに前方に複数の人影が見え馬魔がスピードを緩ませながらそこの場所に停車した。


 この時にはもうすでに囲まれた状態で人がゾロゾロ出てきた、どうやらここら辺では全く見ない盗賊団みたいだ、王都の近くには危険な魔物が多く出現し盗賊団みたいな半端な装備では太刀打ちしずらいし何より村には優秀だった冒険者が常駐しており襲おうにしても返り討ちにあうので金品や食料を奪うのもリスクとリターンが釣り合っていないからだ。


 「隊長、どうやらこの前領の近くで暴れていた盗賊団の生き残りの様です、ここまで追ってくるとは驚きました。我々としては全員やったと思っていたのですが、、すみません至急排除してきます。」こちらもすぐにラニの部下が出ていった。俺はいきなりのことで武器を用意していなかったので出遅れて出ていこうとした時ラニが「いや、出なくて大丈夫だ、私の部下は強いそれにこれは我々が犯したミスだそれをお前にやってもらうなど貴族の兵士として恥だ!だから見てもらうのは構わないが参戦は遠慮してもらおう。」


 俺はその言葉に頷き一応武器を持って外に出た、その時に戦闘が始まる様で盗賊団の男が「やっと、この日が来た。殺せ!」盗賊団が何人かでラニの部下を攻撃しようと走り込み近づいた瞬間盗賊団の頭は宙をまっており首から下の部分は血が出る事もなく崩れ落ちた、それでも相手は恐れる事なく攻撃を続け首元に剣が直撃した。


 「ヒッヒー!まずはひ、」直撃したのだが剣はかすり傷をつける事もできず死んでいった、盗賊団もここまで来れたのだから相当な実力の筈なのだが、田舎町って言っていたが恐らく近くに魔力の発生地があるところか?年に数回強力な魔物がその中から現れるので近くにあると他の町以上に力をつけなければいけないから強くなる方法が確立されている、そしたら盗賊団がいるのも納得だしな、俺が考えている間にラニの部下が何人か殺っていて残りはもう数人まで減っていた、上裸なのに強すぎんだろ。


 「ん〜!やはり強いですな流石はペーパー家の兵士!私たちも薬を決め込みいざ殺害!と思っていましたがまさかこんなに遠くに来て1人もやれずとは悲しい、のでこれからは我々が行きますぞ〜!」変なテンションの奴が話しかけてきたがそれを無視してラニは剣を抜き「お前ら如きで殺せると思うな、弱い奴しか殺せずその強さを悪に染めるクズめ、」そして戦闘が始まった、そしてその時に「どうしたのですか?あら盗賊が襲ってきたのですね、」ルイが出てきたので俺は「今は危ないから中に入った方がいい。」と声をかけると「いいえ、大丈夫ですよ、皆さんが守ってくれますから。」そう会話をしているうちに1人2人と倒れていき最後に無傷のラニと変な喋り方の奴だけが残っていた。


 「あーもう皆さん死んでしまいましたね〜、やっぱり強いな〜君たちは、ですがここで私は死ぬわけにはいきませんここで生きても仲間に殺されるんでね!ん〜生きっているってきもちい〜!」首筋に注射器をを打ち込み「あああああ〜気持ちいい〜〜〜〜!」と言いながら魔力が上がっていくのを感じる、それをラニはじっと見つめ恐らく魔力身体能力が上がった敵を前にして剣を構えた。


 「うがががが〜〜!」さっきよりも速いスピードで攻撃してくる敵だがその攻撃を軽くいなしながら削っていく腕を切り足を切り最後にこちらを見てルイに襲いかかってきたがそれをルイの目の前まで迫ったところでラニが上空から頭を突き刺し動きが止まった、勿論ルイを守る事ができたがラニが守りにくるのが見えていたので守らなかっただけだ。


 「お疲れ様です、今日もいい働きでした。」盗賊団は誰一人として血が出ていないまるで人形が斬られたのかと思うほどだった、だが剣から「ジュュー」と焼ける様な音が聞こえてきた後に人が焼けた独特な匂いが漂ってきた、恐らく全員の武器か魔法で高温の魔法が施されているのだろう、それに気づいてかラニは剣を死体から抜き懐から水が入った瓶を取り出して剣にかけ始め最初は「ジュュー」と音をたてたが次第に音は収まっていった。


 「ヤロフには説明していなかったが私たちは少し特殊でね戦闘中に魔法の制御が出来ないんだ、今見てもらった通り日常的にはコントロール出来るのだが戦闘になるとどうしても魔力が昂り触れた物を超高温にしてしまうんだ、なので王都の近くに来たら弱いモンスターを雇った冒険者に倒して貰おうと思っていたんだ、弱いモンスターにはこの力は勿体無いからね。」ラニと部下は剣をしまった。


 「後は私が片付けてますのでラニ一緒に来てください。」ルイがそう言ってラニが殺した死体に触り「次はいい人になって皆さんを楽しませる人になってくださいね、」というと魔法が発動したのか死体は消えて魔力として消えていった、俺はそんな魔法を見た事がなかったが貴族連中はそんな意味のわからん魔法を使える奴が多くいるという事は知っているので案外驚いていない、「ほ〜、そんな魔法があるのか、」くらいだ。


 「ヤロフは魔馬車の中に戻ってろ、後最後にお嬢様の事を守ろうとしたのは気づいているから感謝しておくぞ。」ラニとルイは死体を消す?浄化?する為に歩いていったので俺はその部下に近づいていき「お疲れ様、」手をグーにして腕を突き出すと「ふ、ありがとな。」と言われ大胸筋を動かされながらグータッチをした。


 俺は中に戻り4人の実力がどんなものだったのか考えてみた、まずここら辺のモンスターは冒険者Dランク相当の腕のある者が同行していないと危ないと言われており盗賊団は恐らく全員でDランク以上の実力だったと言える、それに対し4人で何十人の相手をし誰も怪我をしていないペーパー家の兵士は恐らくBに届かないくらいのCランクと見てまあ間違いないだろう、生まれが魔力が少ない所になると実力が変わるのはよくある話だしラニは恐らく本気を出していなかったが俺は負けないと思ったからだ。


 しばらく待っていると何事もなかったように2人が戻ってきた。「死者を導いてきました、生前は悪い者達ではあっても死んだら同じ死者になり命の価値としては公平になりますからね誰かが導かなければなりません、この度は多くの者を天に召さないといけませんでしたので少々時間がかかってしまいました、では馬魔を進めてもらえますか?」


 俺はなんかあっちのモンスターが少ない方も大変なんだなと思っているとラニが「ヤロフから見て私達の戦いはどうだったか良ければ聞かせてほしい、Bランクの冒険者として。」と言われたので「俺はあまり対人戦の事は分からないが石みたいな飛び道具を使ったらもう少し楽に戦えるかもな、俺もモンスターを狩る時に短剣を投げて使うのだがラニの場合飛び道具が当たった時に地獄の様な痛みが相手を襲うだろうからな。」と答えると「確かにそれは考えた事も無かったな、私の攻撃で普通以上にダメージを与えられるからか、参考にさせて貰おう。」これで剣士としてカッコ悪くなってもしょうがないだろう。

 

 「では、出発します。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ