21道中にて
ふう、俺は依頼を受けるついでに王都に行く事にしたが本当に飯を作ってもらいたかっただけだったらしく今はする事がないので魔馬車の中で王都へ向かっている最中だ、この時間でできる事はあまりなく体を鍛えることも出来ないので本を読む事にした、バックから俺は魔法使いの本を取り出し読む事にする。この本は旅の最中で何回も読んでいるのだが覚える気もないし周りの人にあいつは前衛の格好をしているのに魔法もつかえるのか!と見てもらうために見ているので全然頭に入っていないと思っていたのだが最初の方は何回も読んでいるので使える気はしないが魔法の発動方法くらいは理解して来た。
静かに本を読んでいるとコンコン、扉の外から音がした「ヤロフは今何をしている?」ラニが部屋に入って来た、俺が答えるよりも先に部屋に入って来て俺が本を読んでいるのに気づき話しかけてきた。
「お!それは魔法書か?見た感じ結構使っているようだな、おっ!もしかして魔法も使えるのか?前衛の格好をしているのに実は魔法の方が得意だったりしてな。」そんな期待を込めた目で俺を見てきたのだがそんな事はあるはずもなく「悪いが俺は魔法を使えない前衛だ、この本は趣味で読んでいるだけであまり深い意味はないのだが周りからもしかしてアイツ凄いのか?と思われたら面白いし喧嘩をうってくるやつもいるからお気に入りなんだ。」俺はバックからレンズが入っていないメガネを取り出して「これで魔法使いの完成だ。」俺がそう言うと「ふっ、そうだな、似合ってるよ。お前はラーメン屋を開いていていた時といい変な事をするのが好きなのだな。」と笑ってくれた。
「ふう、やはりお前は悪い奴ではなさそうだ、お前は会った時から思っていたが冗談もいけるのだな感心したよ、ああそうだ何故私達が王都に行くのかを説明したなかったから話しておこうと思って来たんだ、少し話が長くなるかもしれないが私たちが王都に行くのはお嬢様が冒険者学校に行くからだ、それで私達は見ての通り護衛できている、それと王都についてからは少々我々の兵も見ないといけないのだ。」
なるほどルイは学校に行くらしい、それと護衛で終わりではなく仕事も王都でしないといけないらしく騎士様は大変だなと冒険者の俺は思った、それにしても王都でしかも冒険者学校に行くのか、街には基本的に学校があり王都にも学校がいくつかあるのようだが何故王都のしかも冒険者学校に貴族が行くのが気になった。
「なるほどお前も大変なんだな、それで本当にルイ様は冒険者学校に行くのか?」
俺は一応貴族には丁寧に様をつけて話すと「そうだお嬢様は冒険者学校に行く、あと口調は貴族だと思わず緩くしてもらって構わないよ、私たちの土地はここから凄く離れている田舎の街でね社交会でもないのに気を使いたくないんだ。」おう言ってきたのでそれじゃあお言葉に甘えさせてもらう。
「分かった、今度からはルイって呼ぶよ俺も面倒だし。」
俺がすぐに口調を変えると驚い顔をした後に笑って「良い冒険者だ、おっと、話が少しそれたか?それで今の話の続きなんだが王都の冒険者学校は少し特殊でね地方の貴族が多く試験を受けるようになっているんだ我々貴族が何故武力を持っているか、それはモンスターを討伐する為であり街の者を守る最後の砦にならなければいけないからだ、それに周りの強い者と友好関係を結んでおけばさまざまの状況に対応できるようになり手を取り合えるためだ。」
なるほどそれで冒険者学校に行くのか、考えてみれば強くなるには剣術を学んだり魔法を学んだりしなけばならない、俺みたいな初めからモンスターと戦っていて戦闘に慣れている奴は状況によって味方が何をしたいかどの攻撃をするかが分かってくるのだが鍛錬ばかりして実践を経験していない奴らは視野が狭くなり事故る確率が上がるので冒険者学校に行き魔法と物理攻撃の基礎を学ぶのか。
「なるほど、確かに貴族同士で仲良くなるとモンスターの対処も楽になるしな、面白いな。」こういうことは疎かったので話を聞けただけでも面白かった、やっぱり社交会とかは貴族にとって大事なんだなと思ったり。
「それは良かったよ、勿論お前に頼んだのはそれだけの理由ではなくてBランクという実績があったからだ、私はな変わったやつが好きでなラーメンを作ってた時に思ったんだこいつとなら王都に行くまでに上手く行くってな、そして今日会ってみたらどうだ、口調が変わっているし、まさかここまで変わるとは思ってもいなかったが、あ〜いだったかあれは本当に面白かったよ。」
俺は商売をしている時に面倒ごとを避けるために仮面をつけている、冒険者の時に俺は何もしていないのだがいちゃもんをつけてくる奴がいるそういう奴と関わらないためだ気分良く商売をしているのにそれを邪魔されたらいやだからな。
「そうかそれなら良かった、俺は冒険者の時と商人の時とで色々変えているからな、じゃあ俺からも質問を良いか?本当に料理の為に俺を連れてきたのか?」多分マズい物ばかり食べていて本当に嫌になっていたのもあると思うのだがそれだけの理由で俺を雇ったとは思えなかった。
「ああ、それはだな、、実はもう一つ頼みたい事というか興味がないかと思って話したい事があってだな、、お前も冒険者学校に行って欲しいと思ったのもある。」
ラニはいきなりそう言ってきた、俺は一瞬だけ考え取り敢えず「えっと、何故俺なんだ?お前と俺は出会ってまだ1日目だしそもそも俺はもう学校に通う年齢ではない、しかも学校っていうのは試験もあるんだろ?恐らく今からその試験を勉強したところで受かるとは思えない。」
「ふむ至極真っ当な意見だな、だが私はそれでも受けて欲しいと思っている。まず私はその試験に落ちてもう2度と試験には受けられなくなったからだ、そしてもう1つこの試験に合格をしても入学できるだけで学校に行かなくとも3年入っているだけで卒業証書が貰えるため受けておいて損はない、強いて言えば試験が面倒なくらいか?最後にお前はBランクなのだろ?それだけでお願いするに値するからだ、そして少しでもお嬢様の事を見てやって欲しい。」俺に近づいてきて頭を下げてきた。
確かにBランクは凄い、これは俺も自信を持って言える事だ。まずはギルドに5年加入しそれでその時のランクがBランクだった場合なれる、もし才能があって1年でAランクにあがったとしてもそれは特別Aランクとして扱われるためだ、なんか昔に色々あったらしくてそうなったらしい、だから俺は信用できる冒険者なのだと分かる、因みに裏で悪い事をやっていた冒険者は普通よりも罪が重くなるため冒険者をやらない奴が多い。
「ふ〜んなるほどね、そんなにルイのことが好きなんてお前は健気だな、まあそうだな、、受けるだけ受けてみようか、面白そうだし。」
「お!本当か!やはりヤロフはそう言ってくれると思っていた、これで少し安心できる事が増えたかもしれないな、、受けてくれて感謝する、勿論受けても受けなくても構わないがもし受かったら教えてくれ歓迎する。」
なんか面白そうな面倒くさそうな事を言われたのだが王都に行っても目的が終わった後は何も決まっていなかったので丁度良い目的が見つかって良かったのか?まあいっかこれから始まる事に期待しよう。




