14話の終わり
「という感じだったかな、長く話したがつまらなくなかったら嬉しいよ。そして俺から言えるのは信頼できる仲間、強い味方、自分の弱みを知る事ができれば案外冒険者はどうにかなる、それができない場合はすぐに死ぬこの前のお前達みたいにな、それができなくとも運だけで成功した奴もいるしな。」と話したのだがハイはもう寝ていて起きていたのはライトだけだけ俺の嫌味に少し不機嫌そうだ。
「そんな事分かっていますよ、私も自分のパーティーを信頼していますし。ていうかあなたスイさんの攻撃に耐えたんですか!でも今生きているってことは逃げたか耐えたってことだし、それに今の話ってスイさんが有名になる前の話でダイゼルの奇行の話じゃないですか!頭の整理が~」
ダイゼルの奇行か、懐かしいな、今だに奇行と呼ばれているのは少しかわいそうだが。確か戦いが終わったにも関わらずその後に超高威力の魔法を壁の上から詠唱し始めて警備兵に止められながら完全詠唱をしそして零の魔法を成功させ撃った場所を消滅させ味方事震えあがらせたというものだ。まあ俺のせいだが、それのせいで最前線にスイを出せば良かったんだとかBランクの冒険者を大規模戦闘で前線に出せるわけが無いだろとか色々な論争が数年続いていたらしいが結論は今はSランクに到達しているのであそこで前線に行かせ命をかけさせようとした事は間違いになったらしい。
「ダイゼルの奇行そんな名前だったな、スイの攻撃に関しては上手く逃げたんだ。まあ俺も死ぬかと思ったが何とか死ななかった、それでこの一件でだから俺はパーティーを抜けたんだがな。」
俺がこういった時ライトは少し不思議そうな顔をした。「え、なんでですか?話をしていた時も抜けるって言ってましたけどさっき強い味方、信頼できる味方がいいって言っていたのに、ヤロフさんはパーティーを抜ける必要なんかなかったでしょう?」本当に分からないといった顔だ。
「確かにそうかもな、だが俺は信頼できる仲間、強い味方といった。ただこれは実力が劣っている場合は違うんだよ、それはただのお荷物でパーティーの一員とは呼べない、仲間がどれだけ必要としてくれててもな。それに俺が抜けた事によってすぐにアイツらはSランクになったしな。あいつらは俺がいなくなって良かったと思ってないといいが俺が抜けたいと思った時点で俺はパーティーにとっていらない存在になったんだよ、ライトのパーティーは見た感じバランスが取れていているから大丈夫だとは思うがそうなったとしても少しは引き止めてやれよ。」俺は引き止められたがそれを振り切って抜けているからな。
「では、今日の話はここまでだ。俺は明日には村を出るがライトを見ている感じリクの状態は大丈夫だろうし、最後に言いたいのはパーティーの魔法使いは生命線だ、だから強くなれ、強くなってチームを救って見せろパーティーを生かすも殺すも魔法使い次第だ、だから頑張れ俺は魔法使いじゃないから頑張れとしか言えないがスイは才能も勿論あったが頑張ったそうしたら自ずと魔法が上手くなる、と思う。」もう昼頃で長く話したのでここらでお開きにしよう。
この話を聞いて下を向いていたのでめんどくさい話をしちゃったかなと思っていたら顔を上げて俺の目を見て来た。「そこに関しては大丈夫ですよ、パーティーで魔法使いが1番大事なんて常識ですよ、リクもヤロフさんの言った通り安定しているらしいし、もしヤロフさんが言ったみたいに仲間がゴニョゴニョいってきたら引っ叩いて抜けさせません、多分何にもなかった場合は、」
そして俺は立ち上がってドアの方に向かって行きドアを開けるするとライトが話だし「私はこの話を聞いてヤロフさんが元地熱ウサギのパーティーメンバーで良かったと思いました、だって冒険者なんて仲間を見捨てて生き残るのはしょうがないことなのに、自分を犠牲にしてまで仲間を助けようとした、それは誰にでもできることではないですよ。理由はどうあれお疲れさまでした、そして助けてくれてありがとうございました。」と言ってくれた。
俺は恥ずかしくなって頭を少しかいた、そしてドアから出ていくときに「もう難度が分からないところには挑戦するなよ、あ、あとこの話は内緒にしておけよ変な噂が広まっても嫌だからな。」と言ったら「はい、勿論誰にも言いません、今聞いた話はこれからの人生で生かしていきたいと思います。」と言って部屋から出て行った。
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ライトを見送った後ハイを親御さんに渡し窓から見える景色を観ながら昔スイと話していた事を思い出していた。あれはいつも通り練習している所に行った時の事だったか。
「今日も練習してるな、俺は魔法のことは全然分からないし覚える気もないが日に日に上達していってるのは分かるぞ!」俺達はDランクに上がりウキウキしていた。基本的に俺とロイでクエストをこなしスイは参加せず魔法の練習をするのが普通だった、というか俺がそうさせただって暴発されたら怖いし。
「今日も来てくれたんですね、魔法が全然わからないのに見ていて楽しい?それとクエストはどうだったの?」スイは魔法の練習をしながら話をしてくる。
「ん?ああ、楽しいよ楽しくないとこんなに毎日ここに来ない、はいこれ今日もあんまり飯を食ってないだろうから持ってきたから食え、クエストはいつも通り何も問題はなかった。そっちこそどうよ昨日と違う魔法が使えるようになったか?」俺は軽く冗談を言う。
「え、できる訳ないでしょ!っていつも通りからかってるだけか。はぁ、ここ最近は魔力を安定させる練習しかしていなから新しい魔法なんて覚える時間はないわ。」いつも通り軽い会話をした後俺は観戦モードに移り俺が話さなくなるとスイも真面目に取り組み出した、これがいつもの展開なんだが練習している所を見ているとスイが珍しく話しかけてきた。
「ヤロフはさ私のことパーティーに誘ってくれたけどこの半年間でどう思ってる?魔法の上達が遅い私を見て印象が変わった?」きた、めんどくさい質問だ。どう思ってるってと聞かれるとどうも思ってないと答えたくなった、だってこのパーティーには魔力がありえないほど多かったから他のパーティーから引き抜いただけだし食費、武器代などのありとあらゆるものに金をかけているし、そう失敗してほしくなかったからだ、だが何も思ってないと答えれば下手すれば練習の質が下がる、だからここは、
「え、もしかして答えられないの?」と答えをせかすような質問が来たので「え、そんなことないよそういえばパーティーに入った時よりも髪が伸びたよね、とても似合っているよ。」と答える、なんか女の子が喜ぶ言葉集なるものが図書館にあってそれを読んだことが功を奏した、するとスイには珍しく魔力がブレた。
「そういってくれるのはうれしいけどそう言うことじゃなくて、、パーティーに必要なかったとか思ってないかなって、心配になっちゃって。」精神的な方だったらしい、「昨日ギルドに行ってお金を下ろそうとしたら後ろから金食い虫とか邪魔な存在とか言われて悔しかったけど何も言い返せなくて、、それで、」涙目になっている。
それを見て俺はスイから杖を取る。「いいか見てろよ、火よいでよ!水よでろ!風よ吹け!」勿論魔法なんて使った事がないのででるわけが無い。それに普段の魔力操作でも俺が一生賭けてもいけないレベルに今の段階でいる気がする。
「バカか他の奴の言葉なんか気にするな。お前の役割はなんだ?クヨクヨすることか?冒険を一緒にする事か?違うだろ、今は強くなる事だろうが、俺は魔法も使えないんだぞ!スイは今じゃなくて後から強くなればいい。それに、、俺が捨て身で自分の事を撃てという日が来るかもしれない、その時直ぐに撃てる仲間が欲しかったんだそれをお前なら託せる気がする。」俺が突然変なことを言ったせいでスイは動揺した。
「え、なんでそんなこというの?できないよ〜、ヤロフを撃つなんて。」一見当たり前の意見だが俺が言いたいのは「いいや、やらなければならない時が来るかもしれない何故なら俺らは冒険者だ俺が撃てという時は死ぬか共倒れかの二択しかないのだから、だから絶対に撃て。」スイは何も話さなかった。
「ていうのは冗談だ、気にするな。」俺も半分本気半分嘘みたいな感じで言ったんだよな、そして色んな事を乗り越えて考えてあの時撃ってくれたんだよな、と思い出し懐かしんだ。




