13過去の話3
「はぁ〜、どうして俺は自分の事を大事に出来ずに強い奴が好きで仲間を裏切るのが怖いのか分からんな〜ほんと。はぁさっさとパーティー抜けよ、」ロイを結界の外にやった後真っ直ぐ最初の場所に戻ったがモンスターの姿は無かったので準備をしながら1人ぶつぶつと話していた。「おれは弱い、だから逃げる権利があっても良いと思うだが何で俺が意識あってロイが意識ないんだよロイを見捨てて逃げて生きていくのは流石の俺でも辛い、だから俺が死んだとしたらアイツらは悲しんでほしい、というか俺が苦しむのが嫌だからアイツらが苦しめば良いな。あ〜さっきの魔力強化薬を打ってから20分くらい経ったか?眠くなってきたわ。」適当に話しているとゆっくりと歩きながらモンスターは現れた、もう既にさっきの傷は粗方治っており今は魔力を纏っていてなんだか落ち着いたか?
「5分程度でほぼ完治しかも生物として進化したか?さっき喧嘩売らなくて良かった〜、後は気合いで死ななければいいな、」首に魔力活性薬を打ち込む、さっき脚に打っていたこともあって耐性がついており一瞬くらっとしただけで体的には問題く「おおーこれは凄いな。」2本は打った時はなかったが今は過去最高に魔力が体の中を循環している感じがする、だが買った時1時間以内に中和薬を飲まないと死ぬと言われたんで頑張んないとな。俺は薬の効果か何だがテンションが上がってきたが、相手はさっきのが不服だったらしく剣を地面に突き刺して奇声をあげた。
「きゃいー、シャーイ、シャーイ、ギュアー。」
聞くに耐えない声だったのだが周りの温度が下がっていく感覚がし、ヒューターの周りには魔力が集まっていく。恐らく魔法を使おうとしているのか?魔法は体内の魔力と空気中の魔力を73くらい使う事で発動できるようようで体内で生成した魔力を空気中の魔力よりも多く使わないと絶対に失敗するってスイがいってたな、そして俺は魔法で失敗した奴を見た事があるがこれは失敗する合図だ。その時は少し怪我をするくらいだったが今はこの辺りを吹っ飛ばせるくらいの魔力を使っているな、普通はこんなデカい魔力を使ったら死ぬがこいつの場合失敗したところで周りの地面が消えるだけだろう。
逃げられる感じがもしなかったのでいつもどうりバックからアイテムを出し防御魔法を展開するそれとほぼ同時にヒューターの周りで大爆発を起こした。自分を守れるアイテムを取り出せて無事だったが周りが一面銀世界になり凍っている、それだけな筈なのに時が止まったような感覚だった。俺が考えていた通りヒューターは無傷で何も無かったかのようにその場に立っている。こいつが何故こんなに急成長しているのかと考えるとやっぱり人間を食ってロイからダメージを与えられた事にによって覚醒したのか?こうなると俺は耐えられるのか。
初めての魔法で嬉しかったのだろうかまた別の気持ち悪い口になりまた奇声を出し始めた。「きゃいー、シャーイ、シャーイ、ギュアー。」さっきと全く同じ声を出し始めた。普通同じ詠唱、こいつの場合は奇声か、は同じ効果になるはずだ。いわば魔法は料理みたいなもんだ。全く同じ具材を入れたら同じ料理になる、だがこいつの場合明らかに違う魔法を撃とうとしている。
「おいおい、今度は火属性か。」今度は周りが暑くなってきており別のアイテムを取り出す、魔法の詠唱は魔法を安全に出す為にするものなので珍しいが無詠唱の冒険者もちらほらいる、だがコイツは詠唱を適当にしているのでほぼ無詠唱のようなもの、しかもこいつの場合失敗しても無傷なのが糞そしてヒューターの周りにまた魔力が集まっていく。そしてさっきよりも強い爆発が起こった。
爆発が終わった後は俺を守っていたバリアの周りが燃えていたので周りに水をばら撒いた。「あっついな、」俺は魔法使いではないので体温の調節は出来ないなので一枚のアイテムを身につけると急速に体温が下がっていった。どんな状況でも生き残れるように準備してきたのでそれが今功を奏しているようだ。火属性は諸刃の剣と言われていて火の耐性があっても使えない状況とかがあるのだがこいつは恐らく火が効かないから鬼に金棒みたいな感じなんだよな多分。
さっきよりも上機嫌なヒューターはまた気持ち悪く笑っている。こいつは俺のことを敵とみなしているが脅威ではないと考えているんだろう。そして一通り遊んで俺が死んでいなかったのに気づいて剣を持ち俺の方に顔をむけた。少しの時間見つめあったような気がして木が倒れた時が次のバトルの開始だった。
アイツが足で地面を蹴り斬り込んできた、それを待っていた俺は小型の銃を取り出し撃ち込む、アイツは避けの耐性に入ろうとしたが避けられず直撃しただが傷跡すらもついていないようだった、銃はモンスターに対し殺傷能力が低すぎる故これを武器と言わない人もいるだが俺は撃ち込み続け剣を振ってきたのをかわし距離をとる、そしてまた撃つ。そんな事を繰り返しているといい加減飽きてきたのかいつもより大振りで剣を振ってきた。
「待ってたぜ、」俺は同じ引き金を引いていたが相手が油断したのを見て別の引き金を引き本命の一撃を撃ち込む、そして俺の予想通り手首を撃ったら貫通し剣を落とした、時間稼ぎには十分だろはぁこれだけで何年上手い飯が食えたのか、そんな事を考える暇もなく別の腕で正面からの全力パンチが飛んできたので咄嗟に短剣を取り横に逸らし距離をとったのだがその衝撃で手の震えが止まらなくなった。
「やべ、手に力が入らねえ。」この後はもう遊ぶ事なく片手で殴りかかってくる、両手で殴られるよりはマシだが避けるのにも限界が来ていて足はもう感覚がなくただなぜか動いてるし魔力活性薬も切れてきているのかまた頭がぼんやりしてきた。
「ぎゃー、ぎゃー。」
俺の顔面に唾をかけながらなんかいってら。そして俺は地面に足を引っ掛けて転んだ、そして俺は力尽き動けない、その様子にご満悦のようで俺を楽しそうに見下してきて足元までゆっくりと迫ってきた、「はぁー、ぼんやりするし気分も悪い俺の中のアドレナリンってどうなってんだ、なぁお前もそう思うだろう?」俺はそいつに話しかけるが返事はギャーギャー言ってるだけだ。そしてゆっくりと俺の顔に手を近づけてきた久しぶりに死ぬのか、と感じたが仕掛けていたアイテムを手元にあったボタンで発動させる。
「吹っ飛べーーーーー。」アイツがくる前に仕掛けておいた罠だ、威力は高いが位置の調整は出来ないのでこの位置に誘導させるしかなかったが上手く行ったようだ、アイツは罠でぶっ飛ばされただがこんなので死ぬわけがないのは分かっているが動けないので俺は床に寝転がる。そしてすぐにアイツは復帰してきてまた襲いかかってきた、今度は容赦なく殺しにかかってくるだろう、そしてそれに何も抵抗出来ずに俺は殺されるだろう、、もし1人だったら。
「お前に出会えて良かったよ。もうお前の顔を見なくて済むからな、そして運も悪かったな。」俺は空を見ながら呟いた。アイツは俺を殺そうと思って近づいていたのだが近くに大きな魔力がある事に気づき俺の事は忘れたように逃げていった、恐らく生存本能が危険だと反応したのだろう。
だが気づいた時にはもう遅く俺はこの辺り一面に結界を張っていたのでアイツは逃げられないようで必死に結界を壊そうとしている音だけ聞こえてくる。「お別れだ、俺の仲間が強すぎたな次はどうか他の冒険者のところに行ってくれ、」俺は目をつぶる。
「これを見るとやっぱ天才ってどう足掻いてもなれないと感じるな、」俺が言葉を発した瞬間俺ごと魔力が襲った。




