12過去の話2
ロイを攻撃してきた奴は次から次へとロイに攻撃していく、それをロイは避けながら反撃していき戦闘に入った。それを見た俺は取り敢えず距離をとり脚に魔力活性薬をぶち込んだ。
「ああ、最悪の気分だ、」気持ち悪い感覚だな、この薬は魔力が少ない奴にしか効果がない魔力が多い奴は死ぬからだ、今は逃げられなさそうだったのでやるしかなかった。今目の前に立っている奴の第一印象はとにかく不気味だ、人になる一歩手前のような感じもするしそこからモンスターにもなりそうで、それに腹が膨れているのは、、考えるのをやめておこう。
ロイとモンスターは拮抗した勝負だったが段々とロイが優勢になってきたので目標を変え俺に来た、だが見ていた感じ今はただ破壊力があるだけの拳を振り下ろしていただけだったので攻撃を受け流していく。一撃一撃は重いが受け流せないほどではない、その間にロイが攻撃を仕掛けるがまるでダメージが通ってない、皮膚すらも切れない様子だった。普段は魔力を見ればどれくらいか分かるのだが今は魔力が見えないので相手の強さが分からないがこのままではジリ貧で殺されるのは目に見えている状態だった。逃げるか?ただ逃げようにもスピードもあって逃げ切れるかも怪しいし、応援を呼ぶかそれとも、、、。
俺は少しだけ考え、「ロイ、少しだけ時間を稼いでくれ!」俺が叫ぶとそれを汲み取って直ぐに対応してくれた、ロイは俺の後ろから接近し俺と入れ替わりモンスターに向かって突っ込みモンスターが振った腕を避けカウンターで顎を打上げ腹を蹴り飛ばした、その間に空へ小型の銃を打ち込んだ。「何も分かんないけどお前を信じてるよ。」短い言葉だけ俺にいった。
モンスターはそのまま遠くに飛ばされて俺たちが構えているといつまで経っても出てくる気配はなかった、だがあれだけで死ぬことはないのは分かっているので何も起きないだけでも精神が削られる。「「はぁ、はぁ、」」常に集中して静かに構えているので俺達の息だけが聞こえる。そしていきなり遠くから気配を感じた。だがこの魔力量は、、待て今なら逃げれるのではないだろうか?
「おい、あっちから人の気配がする、それも二人。」ロイが小さい声で話かけてきた。この範囲内かつ、いきなり気配が現れるのは罠だろうが「行くのか?今なら恐らく逃げれるぞ。」と聞くと俺の顔をじっと見て目をつむり、「そうだな、冷静になろう今優先すべきは出来ない救出ではなく救援を呼ぶ事だな、」魔力がある方を向き「ごめん、」と言って門があった方に走ろうとしたら俺たちの前に薄い、でも壊れそうのない壁があった。壊そうと思って攻撃してみたが壊れる様子はなく、確か本で見た事があった。
「捕食結界か。」強いモンスターが生まれる時に発生する時があるみたいな事が書いてあった気がする。範囲内の生物がどこにいるか分かったりし安全に食べる為や隠れる為にそういった事が起こるらしい、そしてその結界内で食べ成長し結界が解けた頃にはある程度成長しているらしい。
と言う事は俺たちはここから出られないと言うことか、「は〜、巻き込んでごめんね。まさか結界を使えるなんて予想外だ、あーもういいや殺しに行こう。」ロイが俺に言ってきたので了承する。この感じは久しぶりだな、これは、、「いくよ。」ロイが歩いていくのでついていった。
気配があった方に近づいていくと木の枝に刺さっている他の冒険者が二人いた。恐らく刺された時に多くの魔力が解放されて気づけたのだろう。「あ、あ、あ、」急所は外れているようでまだ生きている、ロイはこれを見ただけで歯を食いしばっていたが俺達が来た瞬間こっちをみて一人の頭を握り潰した笑った。
するとロイは直ぐに行動し始め「てめえ、なにしてんだ。」ロイには珍しく何も考えずに飛び込んだ。俺は服を掴んだが抑えることが出来なかった。そして斬りかかろうとした瞬間にもう一人の方を盾にし、一瞬鈍った所を蹴りでふっ飛ばした、そして俺を見てきた。
ロイを心配している暇はなさそうだな、俺に至っては冷静だが流石に死ぬのかな〜とか呑気に思っていた。そして戦闘が始まる。盾にしていた奴の頭を食い千切りそのまま死体を投げ捨て襲いかかってくる。真っ直ぐな攻撃なのでギリギリでいなしていく。流石に人を不意打ちで殺してきたからかパワーはあるが正面からの戦闘はあまり得意ではないようだ。俺もこの世界では強い方ではないが他の冒険者が酒やら女やらにかけてる金を全部アイテムにしているのでかろうじて戦えている。そして攻撃をいなしていると相手は一旦距離をとりそしてさっき殺した冒険者の剣をとった。
「まじか、あれでモンスターかよ。」恐らく学習能力が凄まじく早く、俺らが剣を持っているのを見て持ち始めたのだろう。武器を持ったときとても気分が良さそうでこの世のものとは思えない程、口が気持ち悪い笑顔をしていた。俺もあんくらい気持ち悪く笑えたらもっとこの人生楽しいのかなとか思ったりもした。
腕につけていた籠手を外す、相手は今上機嫌でまだ気持ち悪く笑っているがあいつに持たれた魔剣も笑っているように見えた。そして眼の前から消えた、俺にはアイツが自分の力がどれほどなのか確かめているように見える、知能は高いように見えるが常識は無い子供のような存在なので惨虐性がとても高い。
そして俺は考える。パワーもスピードも上がって経験値も少しずつ上がり物理の攻撃はくらわない敵に一人で果たして敵うのかと、勿論敵うはずがない。だがさっきよりは戦いやすい何故なら武器を持って慣れるのに少しは時間がかかる、おまけにステルスだった敵に感覚で戦わなくてはいけなかったのが魔力を持った剣を使った事によって場所を感知できるようになったことで感覚じゃなく実力で戦えるからだ。
素早い移動で後ろから攻撃したのに反応して咄嗟に受け止める、「おっもいな!」こんだけ経験値とアイテムで補っているのに、相手は剣の素人の筈なのに差がありすぎる格上の相手。いつ死んでも良いとは考えていたがこんな何にもないところで死ぬのは流石にごめんだった。
とにかく死にたくないという一心で何発も攻撃を交わしていたがそろそろ腕が持たなくなってきた感覚がする、だから俺は諦める事にして手を下ろし下を向く。それに気づいたモンスターは剣を持ち上げ「ぎぃぃぃー」と言って攻撃をしてきた、俺の思惑通りに、その攻撃を避けモンスターの剣が地面に突き刺さったところを足で固定する、すると動かなくなって焦ったモンスターは手を離し興奮し両手で襲ってきたようだった。
「遅くなってわりいな。」さっきと同じ感じで後ろからロイが大剣を持って現れたようで「だぁぁー」と言う声と同時にモンスターを切り裂いた。さっきロイに触れた時に渡しておいて良かった。モンスターも悲鳴を上げていたし大剣も恐らくクリティカルに入って返り血も飛んできたので俺たちは倒したんだ、この化け物に。
「俺とお前でやったん、」と言いながら後ろを見るとそこにロイはいなく前を見ると大剣が肩から胸辺りまで切り裂いていたが殺し切れてはいなかったモンスターがおりその直後に俺の後ろから「どぉーん」という音が聞こえた。
「ふぅ〜、落ち着け。」目の前には死にかけのモンスター、だがコイツを殺せる武器は持っていないので殺すのは無しだ、ロイはどうだ?後ろで音がしただけで恐らく生きているので助ける、まぁこれが1番良いか、最後に俺だけ逃げる事だ、戦っていた時に思い出したがこの結界は結界が発動した時にその中にあった物が出られなくなるものだった筈だ、だから俺のバックに入っているものは対象外な筈、応援を呼んでロイを助けてもらうか?いいやその頃には死んでいるだろう、だから俺はロイを助ける事にする。モンスターはダメージを負って暫く動けないだろうから俺は魔力探知でロイの元へ向かい息がある事を確認した。
「良かった、流石に死んでるわけがないか。」口からポーションを無理やり飲ませ結界の方へ歩いていく。顔面を殴られたのか鼻は潰れて歯も何本か折れているが死んでいないのでどうにでもなるだろう、そしてバックからアイテムを取り出し結界の方へ投げると思った通り結界の外に出た。
「はぁ〜、この頃ため息ばっかだな、まぁ頑張りますかと。」俺はロイとアイテムの場所を交換し最初に戦った場所へと戻っていく。




