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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
断章 絶海の孤

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断章 第1節 大罪の地

(くさ)()()てつく(みなみ)(きょく)(てん)から、

 (きた)(うみ)()()がる()(ばく)へと(つら)なる、

 (じん)(るい)(のこ)された(わず)かな(りく)()


 その(りく)()(とう)(いつ)された()(まえ)()かった。


 (げん)()(かず)だけ()(まえ)があり、(くに)があり、

 (ひと)(びと)()()()(まえ)(めぐ)って(あらそ)いを(つづ)けた。


 その(りく)()より、(はる)(ひがし)

 ()てのない(うみ)だった。』



()てのない(うみ)』と(しる)された(しょ)(もつ)が、

いまもいくつか(のこ)っている。



(わたし)()んだ(れき)()(しょ)には(つづ)きがある。



(ひかり)があり、(りく)()(だい)(じゃ)()()まれる。


 すると()てのない(うみ)(きょ)(だい)(しま)(あらわ)れた。


 (よう)(えん)(だい)()わり。


 (あらそ)いを()(かえ)(じん)(るい)は、

 その(しま)(あん)(じゅう)()(もと)めた。


 (しま)()()して(ふね)()せれば、

 (かみ)(いか)りに()れ、(きん)(かい)()(くる)い、

 (がん)(しょう)(がい)(へき)(きょ)(ぜつ)される。


 (ちか)()(ふね)(なみ)(おお)(たお)し、

 ひとは(あわ)(つつ)まれて(かい)(てい)()える。


 その(しま)は、(きょ)(ぜつ)()()する『ゼズ』と

 (ひと)(びと)()ばれ、(しる)され、()()された。


 こうして(しま)には、

 ゼズ(とう)という(とう)(いつ)された()(まえ)()いた。』



(じん)(るい)(のこ)された(さい)()(たい)(りく)と、

ゼズ(とう)(はじ)まりの()(ろく)



(たい)(りく)とゼズ(とう)のあいだには(しま)があった。



(たい)(りく)やゼズ(とう)(くら)べれば、

とても(ちい)さな(しま)(しゅう)(らく)(そん)(ざい)しない。



この()(じま)(かい)(てい)()(ざん)でできた、

(ちゅう)(じょう)(せつ)()(たか)(いわ)(いわ)(かこ)われている。



(てい)(じゅう)にも()()きな()(じま)は、

(りょう)()(たち)(しるべ)(きゅう)(そく)()だった。



その(ため)『なにもない』を()()する

メーニェと()ばれ、(なが)らく()(よう)されていた。



メーニェは(りく)()に、『オルタ』と()ばれる

(せま)(あさ)(みず)(たま)(てい)()(くぼ)()(ゆう)し、

()(まえ)(とお)()(みず)(とり)(わす)(もの)しか()かった。



(たい)(りく)(ほっ)(ぽう)()(はい)するソーンが

この()(じま)()(けい)()として()(よう)すると、

メーニェの()(まえ)(れき)()(しょ)(とう)(じょう)する。



挿絵(By みてみん)



(のち)に『ソーンの(じゅう)(ざい)』と

()ばれることになる。



()(じま)(せん)(りょう)する(さい)に、

ソーンは(なん)(にん)もの(りょう)()()(ばく)し、(さつ)(がい)した。



()(じま)()(けい)()(えら)ばれた()(ゆう)は、

(りく)()(いわ)ばかりで(こう)(さく)(てき)さず、

(わず)かな(みず)()(がい)()られない(ため)だった。



(とう)()()(けい)()(けい)(どう)(ざい)(あつか)いになる。



ひとの()(たい)には(ちい)さな(せい)(ぶつ)(たい)(せき)して、

なにもない(しま)(ぶっ)(しつ)(じゅん)(かん)(けい)(せい)された。



(とり)(わす)(もの)から(つく)られた()(じょう)から、

(せま)()()(さく)(もつ)(そだ)てたところで、

(あらそ)いと()(たい)だけが()えた。



(つき)()()てば、(たい)(りく)のソーンから

メーニェの()(じま)(なが)される(ざい)(にん)()えた。



(たい)(りく)(こっ)(きょう)()(そう)(たい)(りつ)(げき)()し、

(せん)(そう)()きて(ざい)(にん)()(そう)(ひん)()()せば、

()(じま)()えたひとで()たされる。



()()()()()(ちく)()たない(ざい)(にん)(たち)



なにもない(しま)()()()(もの)(たち)は、

(とく)(しゅ)(ほう)(ほう)()(だい)(ざい)(さん)()ていく。



かれらは(しま)にやってきた(しょ)(けい)(にん)(たち)(ころ)し、

(ふね)()()み、()()貿(ぼう)(えき)(せん)(おそ)った。



()()(うば)い、(にん)(げん)()った。



()(どう)(かぎ)りを()くし、それに()(おう)して

()()(もの)(たち)がメーニェに(あつ)まった。



(つみ)(かさ)ね、(たい)(りく)にその()(とどろ)かせる

(かい)(ぞく)(せん)(だん)になった。



かれらは()(ぶん)(たち)をナルキアの(たみ)(しょう)して、

メーニェの(しま)(たい)(りく)(れき)()(きざ)まれた。



挿絵(By みてみん)



()()(もの)(たち)、ナルキアの(れき)()(はじ)まり。



(たい)(りく)からは(ばん)(ぞく)(けな)されたナルキア(かい)(ぞく)



()(ほう)(もの)(そし)られた(かい)(ぞく)にも(ほう)があり、

(ちつ)(じょ)があった。



かれらも(もと)(とう)()(しゃ)で、(がく)(しゃ)で、

(うみ)()らす(りょう)()(ふな)()りで、

()()(ぼく)(しゃ)(のう)(みん)(ろう)(どう)(しゃ)だった。



()(れい)ではなく()()()ち、

(にん)(げん)としての(きょう)()があった。



かれらは(ぎょ)(せん)(みなと)(けっ)して(おそ)わない。



(みなと)(さか)えればこそ、

ソーンの貿(ぼう)(えき)(せん)()()

(ほう)()になることを()っている。



(かい)(ぞく)(せん)(だん)(ほし)(どり)のように()れで()(どう)して

(じゅく)した果物(くだもの)(ねら)う。



かれらの(ばん)(こう)()()したソーンの(じゅう)(ざい)



(かい)(ぞく)(せん)(だん)(ふね)(しず)めてひとを()む、

(うみ)(りゅう)(おそ)れられた。



(しゅう)(ねん)(ぶか)きナルキア(かい)(ぞく)によって

ソーンは(ふね)(うば)われ、(ざい)(うば)われ、

(にん)(げん)(うば)われ、(すなわ)(つう)(しょう)()(うば)われた。



ナルキアに(しま)ごと(りゃく)(だつ)されたソーンが、

()(なん)(せい)(めい)だけで()ませるはずはなかった。




 ◆




挿絵(By みてみん)



(たい)(りく)(なん)(ぽう)には、

クレワと()()(みん)(ぞく)(くに)(そん)(ざい)する。



(ほっ)(ぽう)()(はい)(しゃ)ソーンとは(げん)()(べつ)にし、

(りょう)(しゃ)(なが)いあいだ(りく)(かい)(たい)(りつ)(つづ)けていた。



ソーンは(みつ)(もの)(すく)ない(ぎょ)(こう)(たい)し、

()(りゃく)(せん)での(りゃく)(だつ)(ゆる)した。



(たい)(りつ)するクレワの貿(ぼう)(えき)(せん)

(おそ)わせて、

ナルキア(かい)(ぞく)(かた)らせた。



(どう)()に、メーニェ(とう)(ひそ)かに使()(しゃ)(おく)り、

クレワの貿(ぼう)(えき)(せん)への(こう)(げき)()(らい)し、

それに(たい)して(こう)(がく)(ほう)(しゅう)(てい)()する。



また、クレワに(たい)してソーンは

(かい)(ぞく)(せん)(だん)(ばん)(こう)()らしめ、

メーニェ(とう)(ほう)()(さく)(せん)(てい)(あん)した。



(こう)(がん)なソーンは、

メーニェ(とう)とクレワの(たい)(りつ)(そそのか)

(こう)(かつ)(さく)(こう)じた。



メーニェ(とう)はソーンの(てい)(あん)()()れ、

(さき)(ほう)(しゅう)(はん)(ぶん)()にして、()()にした。



いつまで()っても(かい)(ぞく)(せん)(だん)は、

クレワの貿(ぼう)(えき)(ふね)(おそ)わなかった。



(おな)じくクレワもソーンと(たい)(りつ)したまま、

その(てい)(あん)には(おう)じはしない。



ソーンの()(りゃく)(せん)はナルキア(かい)(ぞく)(かた)り、

(ぎょ)(こう)やクレワの貿(ぼう)(えき)(ふね)(おそ)(つづ)ける。



そこでメーニェ(とう)は、

(りゃく)(だつ)したソーンの(ぐん)(せん)使(つか)うと

()(りゃく)(せん)(だま)してソーンの(ぐん)(こう)(おび)()せ、

()せしめに(ふね)(しず)めて(みなと)()()めた。



(もと)より()(りゃく)(せん)とソーンとの(しん)(らい)(もろ)く、

(うたが)いを(いだ)かせると(どう)()()ちが(はじ)まる。



この()(まん)(さく)(せん)(たい)(りく)(れき)()(しょ)に、

ナルキア(かい)(ぞく)をまとめたとされる

ハーフガン(しょう)(ぐん)()(まえ)(とう)(じょう)する。



ソーンは()(りゃく)(せん)での(さく)(せん)とは(べつ)に、

(たい)(りく)(ちゅう)(おう)にある(かん)(しょう)()(たい)であった

ラギリ(りょう)()ばれる()()(しん)(りゃく)した。



挿絵(By みてみん)



(たい)(りく)(なん)(ぼく)(はさ)まれたラギリ(りょう)

貿(ぼう)(えき)(よう)(しょう)であり、(うみ)(めん)した(ひがし)(がわ)

エンカー(はん)(とう)には(きょ)(だい)(みなと)(まち)がある。



エンカーと()(みなと)(まち)(よう)(さい)()()

(なん)(ぼく)(さま)(ざま)(こと)()(まじ)わる()()で、

(どく)()(げん)()(けい)(せい)され、使(つか)われている。



挿絵(By みてみん)



(ほっ)(ぽう)のソーン()(なん)(ぽう)のクレワ()は、

(しん)(しょく)()(ぞく)でなければ使()(よう)できない。



エンカーで()わされる(こと)()

『エンカー()』と()ばれ、

貿(ぼう)(えき)(しょう)(たち)(もち)いた。



エンカー()()(のう)(じゅう)()されて(かん)便(べん)(ため)

()(ども)でも()()()(のう)(げん)()だった。



(ぎょう)(しょう)(にん)(ふな)()りも(おお)いエンカーでは、

(よる)(しるべ)のない()(ばく)(うみ)(わた)()(ゆう)

(せい)()(まつ)わる()(だい)(しん)()(した)しまれ、

エンカー()(ほん)(ひろ)()(まわ)った。



(みなと)(まち)(はん)(とう)ごと(ぼう)(へき)(かこ)われて(けん)(ろう)で、

ソーンの()(りゃく)(せん)どころか(かん)(たい)さえも

この()(せん)(りょう)できずに()(せん)していた。



ソーンの(かん)(たい)(はん)(とう)(ほう)()したところで

(しょう)(ぐん)(ひき)いる(かい)(ぞく)(せん)(だん)(はい)()から()められ、

ソーンの(かん)(たい)はいくつも(しず)められていった。



()(ほう)(もの)(あつ)まりだった(かい)(ぞく)(せん)(だん)にとっても

エンカーは(よう)(しょう)だった。



ハーフガン(しょう)(ぐん)

(はん)(とう)(ほう)()したソーンの(かん)(たい)(しず)めると、

エンカーの(よう)(へい)(だん)()(そう)した。



(よう)(へい)(だん)(つう)(しょう)()(もち)いて、

(なん)(ぽう)()びたソーンの(せん)(せん)

(こう)(えい)(たい)()する()(きゅう)()(たい)()め、

(きょう)(きゅう)()ったことで(ほん)(たい)退(しりぞ)けた。



こうしてラギリ(りょう)

(よう)(さい)()()エンカーの(かい)(ほう)(せい)(こう)する。



(いち)()には、()(どう)(しゃ)ソーマに(かい)(ほう)された

(たい)(りく)(みなと)とも(ほん)(つた)えられている。



これも(こう)(ねん)(そう)(さく)された(でん)(せつ)だった。



エンカーはソーンからの(かい)(ほう)(よろこ)ぶが、

ハーフガン(しょう)(ぐん)()(そう)(よう)(へい)(だん)()(かえ)した。



エンカーを(ゆう)する(かん)(しょう)()(たい)のラギリ(りょう)

(ちゅう)(りつ)()(もど)り、(なん)(ぼく)()()(めぐ)(あらそ)いは

()(こう)(なん)()()(かえ)されていく。



ラギリ(りょう)から(てっ)退(たい)したソーンは、

さらに(べつ)(さく)(せん)(てん)(かい)する。



ソーンの(かん)(たい)がメーニェ(とう)()(しゅう)した。



『メーニェ(とう)(かい)(せん)』の(てん)(まつ)



ソーンの(ねら)いは、メーニェ(とう)(きょ)(てん)とする

ナルキア(かい)(ぞく)(とう)(ばつ)だけではなかった。



(かい)(ぞく)()(はい)する(うみ)()(かえ)し、

(こん)(きょ)()(めい)(ざい)(ほう)(もと)め、

()(れい)()ることだった。



(かん)(たい)はメーニェ(とう)(せん)(りょう)(せい)(こう)した。



しかしナルキアの(ぐん)(せん)にまたも(ほう)()され、

ソーンの(かん)(たい)()るものもなく(かい)(めつ)した。



(しま)にあるいくつかの(じゅう)(たく)()

(いつわ)りの()かりを(とも)していたのは、

ハーフガン(しょう)(ぐん)(さい)()だった。



(しょう)(ぐん)()(ぞく)(おとり)にして、

ソーンの(かん)(たい)(じょう)(りく)させた。



メーニェが(たい)(こく)のソーンに()つには、

(ひつ)(よう)()(せい)であったと(れき)()()(しる)している。



(なん)()()かの(はい)(ぼく)(きっ)したソーンは、

(かん)(がい)()(きん)による(きょう)(こう)()(ゆう)をつけて(てっ)退(たい)



または(こう)(てん)(えい)(きょう)(じょう)(りく)(ちゅう)()した、

(きょ)()(ほう)(こく)まで(ふく)(すう)()られた。



(れき)()あるソーンの(たい)(はい)で、

(おう)(しょう)(ぞう)になった(きん)()()()(ない)い、

とまで()(こく)(しん)(かん)(あざけ)られている。



メーニェ(とう)(かい)(せん)(かん)(たい)退(しりぞ)けた(はなし)(なか)に、

()(どう)(しゃ)という()()(はじ)めて(とう)(じょう)する。



舳先(へさき)()つ、(われ)らが()(どう)(しゃ)

 (しょう)()()い、(たい)(かい)(およ)ぐ。


 (ゆび)(くわ)える(あか)()のソーン、

 (うみ)(なが)めて、()(さらば)える。』



()(じま)()けた(たい)(こく)()(じょく)()(うた)われ、

(かん)(しょう)()(たい)のラギリ(りょう)(なん)(ぽう)のクレワまでに

エンカー()(つた)わって、(なが)(かた)られた。



挿絵(By みてみん)




 ▶

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