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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
外章 天蓋の島

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外章 第5節 星海の鐶(第1項)

(なみ)()られる(ふね)(うえ)



(わたし)(たち)(しま)での(もん)(だい)(しょ)()したことで、

(こう)(ちょう)(だい)()(もく)(にん)されて(しゅっ)(こう)できた。



()(れい)になって(かい)()ぐことも

(つみ)()として(あつか)われることも()く、

メーニェ()(ひん)(かく)という(こう)(たい)(ぐう)となった。



これも(ぜん)()メーニェ()()(まい)()(こう)と、

(ばい)(しゅう)した調(ちょう)()(いん)(はたら)きが(おお)きい。



ヘッペとドレンの(けい)(かく)は、

コロイド()(けん)調(ちょう)()(いん)

(ぶん)(すい)(がい)のエイワズに(ほう)(こく)した。



()(まい)(ふね)便(びん)(じょう)して(しま)()(わたし)(たち)にとって、

(てん)(まつ)()(ひつ)(よう)はない。



いまごろ調(ちょう)()(いん)は、

(かく)(めい)()(ぜん)(ふせ)いだ(えい)(ゆう)(あつか)いを

()けているに(ちが)いない。



――おかしな(むし)だね。



(りょう)(げん)(せん)(ぷく)から(かい)(めん)にまで(ふく)(すう)()びた

(なが)(かい)(がん)(しょう)()して(きし)み、

(ふね)(なみ)(はこ)ばれて(しま)(はな)れる。



(せん)(いん)がハンドベルを(たた)くと、

()(げた)()()げられて(てん)(ぱん)していく。



(りょう)()(あし)(くび)(てつ)(かせ)をつけた(わか)()(れい)(たち)が、

(れつ)になって(ふと)いロープを(いっ)(せい)()く。



(ほん)()(ばしら)には、(くろ)(いろ)()()れる。



ゼズ(とう)(きん)(かい)()れる(うみ)も、

(あたた)かくなれば(ほく)(たん)(なみ)(おだ)やかになり、

(はん)(ぶん)(ひろ)げた()(わず)かに(かぜ)()ける。



(ひる)になれば(かぜ)()てきて(ふね)(すす)み、

(がん)(ぺき)宝飾巾(ヴェール)をしたゼズ(とう)

(すい)(へい)(せん)()かんで()える。



(せん)(いん)(たち)(つな)()わせた(きょ)(だい)()が、

(せん)(しゅ)()かって(ふく)らんだ。



(ほん)()んで(あたま)()(かい)している(そう)(せん)も、

(じっ)(さい)()(ぎょう)()ると()られるものは(おお)

()(まぐ)るしい。



(てん)(ぱん)()えた()(れい)(たち)()(かわ)()け、

ロープは()(あか)(ぐろ)()められている。



()(れい)(たち)(かん)(ぱん)(すわ)って、

(いち)(よう)()()()げていた。



(かせ)(こう)(そく)される(かれ)らであっても、

その(たましい)までは(こう)(そく)できない。



――()(かぜ)(はら)み、

  ()(かご)()らす。



()(かご)(うえ)のフルリーンが、

(うみ)()かって(なん)()()かの(おう)()をした。



「うぅ…。」



()(なか)()(うしな)った(かの)(じょ)は、

()きながら(かん)(ぱん)()びて

いまにも()(もの)になりかけている。



「ほいよ、()(みず)だ。

 (たい)(せつ)()めってよ。」



ゼオが(せん)(しつ)から(みず)(ぶくろ)()ってきた。



挿絵(By みてみん)



(ふね)(うえ)(へん)(そう)(ひつ)(よう)がないゼオは、

()(だん)(ろう)(ぎょ)(しゃ)(しろ)(ひげ)もせず、

(せい)(じょう)()宝飾巾(ヴェール)()けていない。



(せん)(じょう)(がい)(しょう)(どう)(ぜん)(かっ)(こう)でいると

(てい)(そう)(あぶ)なくなると()(かれ)は、

(けん)()いて()(えい)()りをしている。



「ありがとう、ゼオ。

 ほら、フルリーン。


 ()(えき)(なが)さないと、

 ()()けるよ。」



「もう()きたくないぃ…。

 (およ)いで()くぅ…。」



()()だろ。」と、ゼオは(わら)っている。



フルリーンが(にが)()()(もの)ばかりの(なが)(たび)は、

(かの)(じょ)(なか)(げん)(かい)(むか)えてしまい

()(ごと)()らし(つづ)けた。



(かの)(じょ)()()して(たい)(りく)まで()()わず、

(ぶん)(すい)(がい)(ぎん)(こう)から(きん)()(がね)

(よう)()してくれるだけで()かった。



(わたし)()(ぼう)とも(おも)える(けい)(かく)(さそ)いに、

()(ゆう)(たず)ねず、()(じょう)(せん)(さく)もせず、

(たい)(りく)への(たび)(どう)(こう)した。



(わたし)(した)(くちびる)(かる)()んで、

(かの)(じょ)(くち)(みず)(ぶくろ)(なか)()()()んだ。



「ここまで()()ってくれて、

 ありがとうね。」



(わたし)はこれまでの(かん)(しゃ)をフルリーンに()げる。



でも(はな)(すす)っているフルリーンには、

()こえていなかったのかもしれない。



(かよわ)くなった(かの)(じょ)姿(すがた)

(さそ)ったことへの(こう)(かい)(つの)り、

()びにもならない(もの)()()した。



エルテル(りょう)()った()(がね)(いろ)(たま)(つぶ)を、

フルリーンの(くちびる)()れさせる。



「ふっ? あに、これ? (かた)…。」



(ほお)()れて(した)(ころ)がし、

(おく)()使(つか)って()ろうとする。



挿絵(By みてみん)



()べられないのにアルが()()げている。



()んだら()()れるよ。


 それは()()めの、(にが)くないお(くすり)だね。」



「うまぁ…。」



フルリーンは(くち)(もと)(ゆる)めて()()(ひら)く。



(けっ)(きょく)、あいつは

 なにが(もく)(てき)だったんだ?」



「あいづぅ?」



ゼオの()(もん)(はん)(のう)したフルリーン。



(わたし)(かの)(じょ)(はな)から()れた(たい)(えき)()()る。



「ヘッペだ。

 あいつは(どう)(くつ)(こう)をメーニェと(たい)(りつ)させて、

 ゼズ(とう)()(はい)でも(たくら)んだのか?」



「ヘッペはネルタ(ぞく)(おう)

 ケイロウと(おな)じことを――、

 というよりサンスァラ(おう)(じょ)()(そう)

 (じっ)(こう)しようとしたのかな?」



「サンサの?」「スァラの?」



ゼオの(あね)、サンスァラ(おう)(じょ)

オーブ(りょう)でサンサを()()り、

(かみ)(いろ)()えて(ぶん)(すい)(がい)()(かく)した。



挿絵(By みてみん)



(かの)(じょ)()(しょう)二人(ふたり)(こと)なる。



(ほん)(にん)から()いたわけでもないから、

 ここからは(ぜん)()(わたし)(そう)(ぞう)だよ。


 カヴァの(おう)()()まれた(かの)(じょ)は、

 (おう)()オルドラスを(たす)ける(ため)

 ネルタに()れていかれた。


 『(けん)(しん)(おう)(じょ)』なんて()んでね。」



「オルゼウス()(ちょう)やオルデウス(おう)に、

 (きょう)(せい)されたとでも()いたいのか?」



ゼオの()(けん)(わたし)(こう)(てい)せずに(つづ)ける。



(みずうみ)(しゅう)(へん)(せん)(りょう)して

 (けん)()(しゅ)(ちょう)した(みん)(ぞく)


 (おう)(じょ)はそこでゼズ(とう)(ほく)()(とう)(いつ)

 ()()えると(しま)()(はい)(たくら)んでた。」



「あんでさ?」



(あめ)(ほお)()って(たず)ねるフルリーン。



「サンスァラ(おう)(じょ)(つか)まった(あに)

 オルドラス(おう)()(だい)(よう)(ひん)だよ。


 ()(ぶん)()てた(くに)への(ふく)(しゅう)だから。」



(そう)(ぞう)というか、(がん)(ぼう)じゃねえのか?」



ゼオが(うたが)うのも()()はない。



(おう)(じょ)といっても

 (しょう)(ふく)()まれの(おんな)だからだよ。


 (おう)()(たい)(せつ)(そだ)てられたところで

 (けい)(しょう)(けん)()く、(じょ)(れつ)(そと)(そん)(ざい)になる。


 い。


 (ほん)(にん)(のう)(りょく)では

 どうにもならない()(ゆう)だもんね。


 (せい)(りゃく)(どう)()(あつか)いだから

 (せい)(とう)かもしれないけど、

 (かの)(じょ)(なっ)(とく)はしなかった。」



ゼオもフルリーンも

(しょう)(ふく)()まれで(くに)()てている。



その(てん)では(そろ)って(うなず)いた。



(おう)(じょ)(こう)(げん)()(ぞく)(そそのか)した。」



(かん)(ねい)(じゃ)()だな。」



「スァラが、

 カヴァとの(てき)(たい)(たくら)んだのか?」



(そう)(ぞう)(じょう)でのサンスァラ(おう)(じょ)(げん)(どう)は、

(ひね)くれて(ずる)(がしこ)いので()(てい)できない。



(かの)(じょ)のカヴァでの()(ぶん)

 ネルタで(つう)じるはずもなくて、

 (もく)(てき)(たっ)(せい)できなかった。


 カヴァの(しょう)()(むすめ)という(しゅつ)()

 (いや)しい(そん)(ざい)とされた(かの)(じょ)には、

 ()(けん)する(けん)()(あた)えられないはず。


 (なん)()では(おんな)(よる)であるべき。


 そんな()(べつ)(かんが)えが

 (こん)(てい)にあるからだね。」



(なま)()()(おう)(じょ)(さま)(うで)を、

 鍍金(めっき)(おう)()ったのか?」



「あぁ。」



フルリーンの(そう)(ぞう)にゼオは(なっ)(とく)する。



ネルタでオルドラスの()わりに

()(りょ)になったサンスァラ(おう)(じょ)(みぎ)(うで)は、

カヴァに(おく)られて(りょう)(こく)(かん)(けい)(あっ)()した。



「そこが()(もん)だよね。


 ()(げん)(とぼ)しい(くに)(どう)()なら(かり)()めでも

 『()(ども)()ませて(どう)(めい)(むす)ぶべき。』


 なんてカヴァの(げん)(ろう)(いん)()(ちょう)(おう)(じょ)

 ()()のオルゼウスは(ねら)っていたはず。


 ネルタにとっては()(りょ)()わりなのに、

 (おう)(じょ)()(がい)(くわ)えたりするのかな?


 そんな(もう)(どう)(およ)べば

 (こう)(しょう)にならないもんね。」



(とう)(ぜん)だ。」またゼオが(うなず)く。



「ゼオの(かんが)えはどっちなんだよ。」



フルリーンは()(けん)(ちから)()れる。



「ゼオの(けん)(かい)(ほん)()にしなくていいよ。」



フルリーンは()(ぶん)なりに、

(かんが)えをまとめようとする。



(たい)(りつ)()()(しめ)すだけではなく、

 (あらた)めて(うで)()って(おく)りつける

 ()(ゆう)は――。」



(おう)(じょ)()(ぶん)(うで)()った。」



「は?」



(わたし)(そう)(ぞう)に、二人(ふたり)()(おどろ)かせる。



(せん)(そう)()こさせる(もく)(てき)で、

 (うで)()ったんだよ。」



「いや? どういうことだ?


 お(まえ)(あね)はそんなことすんのかよ。」



(もう)(そう)にもほどがあるぞ。」



()(てき)(とお)り、()(ぶん)(もう)(そう)()(あい)(わたし)(うなず)く。



()(ぶん)(うで)()(ぶん)では()()とせないし、

 (おく)(とど)けることもできないからね。


 そこには(きょう)(りょく)(しゃ)()たんだよ。」



「はっ? ソーマ(ぞく)かっ。」



ゼオが(ひらめ)く。



フルリーンはまだ(せい)()できていないのか、

(あめ)(くち)(なか)(ころ)がして(かんが)えている。



(しゅう)()()かれていた(ふた)つの(えん)は、

 (みずうみ)(しゅう)(へん)にかつて(そん)(ざい)していた

 (ふく)(すう)(みん)(ぞく)(あつ)まりを(しめ)していた。


 ただし(ぶん)(すい)(がい)(ちか)かったナルキア(ぞく)は、

 (だい)()(かく)(めい)より(まえ)(けつ)(べつ)してるね。


 フルリーンも()ってる(こう)(じょう)()(ぬし)

 (よる)(やかた)のオーナー、ルービィの()(めい)ね。


 そのナルキア(ぞく)(ぶん)(すい)(がい)()るのは、

 ネルタ(ぞく)(みずうみ)(はし)(けん)(ぞう)(しっ)(ぱい)して

 ()(がい)(こうむ)ったからだね。


 (だい)()(かく)(めい)

 (みずうみ)(なん)()(のこ)っていた西(にし)のネルタ(ぞく)と、

 (ひがし)のソーマ(ぞく)とのあいだで()きた。


 (おう)(じょ)()こした、

 とでも()うべきかな。


 (おう)(じょ)がネルタに()ったのも、

 (さい)(しょ)(かく)(めい)()きたのも20(ねん)(まえ)


 ネルタ(ぞく)のケイロウは

 (おう)(じょ)(ゆめ)(もの)(がたり)(けい)(かく)(こば)み、

 ソーマ(ぞく)(しゅく)(せい)したのがこの(かく)(めい)だね。


 ソーマ(ぞく)()(のこ)りが――。」



「…ラッガかっ!」



フルリーンも()()いた。



(みずうみ)から(あふ)()(みず)は、(みずうみ)には(もど)らない。



(おう)(じょ)(うで)()って、

 カヴァに(おく)ったのがソーマ(ぞく)


 ラッガの(おや)(たち)だね。


 でもネルタ(ぞく)(やぶ)れたソーマ(ぞく)は、

 (くに)()われて(ころ)された。」



ゼオは(とう)(ぜん)()(もん)(くち)にする。



「お(まえ)(そう)(ぞう)のスァラは、(くる)ってるな。


 ()(ぶん)(くに)(せん)(そう)をさせる(もく)(てき)で、

 ()(ぶん)(うで)()()とさせるなんて…。


 (こう)()(のぞ)んだネルタ(ぞく)が、

 ()(はい)(たくら)んだソーマ(ぞく)

 ()いやったのか?


 20(ねん)(たい)(りつ)(つづ)けた鍍金(めっき)(おう)

 ケイロウが(こう)()(のぞ)むものか?


 (ぎゃく)なら()かるが。」



(かれ)(にび)(いろ)(とう)(はつ)()いた。



「ゼオの()(とお)り、ソーマ(ぞく)(たくら)みを

 ネルタ(ぞく)()()(ひつ)(よう)もないだろ。


 なんであんなに(せん)(そう)(なが)()かせたんだ?」



ソーマ(ぞく)(ぼう)(りゃく)であっても、

ネルタ(ぞく)はカヴァとの(こう)()(のぞ)まなかった。



「ネルタ(ぞく)(かく)(めい)()()げても、

 ソーマ(ぞく)()()(せい)(はん)(たい)

 って()(ゆう)でもないからだね。


 ソーマ(ぞく)とネルタ(ぞく)(よく)()(はい)され、

 (ひと)つしかない(おう)()(うば)()いをしただけ。


 (しま)(みずうみ)(けん)()(めぐ)ってエルテルと、

 カヴァ・ネルタの(どう)(めい)(あらそ)えば、

 サンスァラ(おう)(じょ)(たくら)(どお)りになった。


 でもその(ころ)に、

 (とう)()(りょう)(えき)(びょう)(まん)(えん)して

 (きん)(こう)(くず)れたんだよね。


 ケイロウは()(うん)(じょう)じて、

 (しま)()(はい)という(かんが)えに(いた)ったのかも。」



「エルテルの(きょう)(こう)は、

 ネルタにとっては()かったのか。」



「サンスァラ(おう)(じょ)(もの)(ごと)を、

 (よう)()()(うえ)()(しょう)としか

 (とら)えていなかったんだよ。」



(わたし)はアルを(ひざ)(うえ)(かか)えて、

(まえ)(あし)(りょう)()(つま)む。



(おう)(じょ)()(ぶん)(こう)(どう)(しょう)じた()(がい)

 (ちょく)()しなかった。」



アルが()く。



「ラッガは?


 あいつは(かく)(めい)()(ぞく)(うしな)ってんだろ?」



「ラッガは(しん)(ぽう)(しゃ)だからな。


 ()(ぞく)(ころ)された(なか)(たす)けられてる。


 (おや)()くしたあいつと、

 (うで)(うしな)ったスァラだ。


 (あい)(おぎな)ったんだろ。」



()ったこと()いけどそのサンサって、

 とんでもない『(うん)(めい)(おんな)』だな。


 (くに)(ひと)(ほろ)ぼしたわけだ。」



サンサと(おな)(ぎん)(ぱつ)のフルリーン。



(かの)(じょ)(せい)(しき)()(まえ)は、

オーブに(あらわ)れた(もり)(けん)(じょ)

サンサから()()けられている。



「これはサンスァラ(おう)(じょ)(たい)する(わたし)(もう)(そう)


 でも(わたし)()てきたサンサは()(ども)(おも)いで

 (そん)(けい)してるひとだよ。」



(ほん)(とう)かぁ?」と(うたが)うフルリーン。



「サンサを(ぼく)(しゃ)(さま)なんて()ぶひとも()るし、

 (きょう)()()(がみ)なんて()んで

 (あが)めてたひとも()たね。


 (かん)(ねい)(じゃ)()(おとこ)。」



(おうぎ)()ちのヘッペか。


 あいつも(しん)(ぽう)(しゃ)かよ。」



(しょう)()(あい)()にされずに、

 自棄(やけ)()こしたんだろ。」



ゼオが()()する。



「ヘッペは、

 (きん)(そく)()(らい)(てい)()けた

 サンサを()たからかな。」



「は?」二人(ふたり)はまた(そろ)って(おどろ)いた。



「サンサは(とう)()(しゃ)(たち)(あつ)めて、

 この(しま)(きん)(そく)()(あん)(ない)した。


 そしてソーマと(おな)じく

 (らい)(てい)()けることで、

 (とう)()(しゃ)(たち)(けっ)(そく)(ひつ)(よう)(せい)(しめ)した。


 ヘッペという(おとこ)は、

 サンスァラ(おう)(じょ)(おな)じやり(かた)

 (ほく)()(とう)(いつ)(ねら)ったんだろうね。」



「スァラは()んだのか?」



(わたし)(くび)(ひね)って(へん)(とう)にした。



(かん)()(しゃ)()つニースという()(じゅつ)は、

(よう)姿()()(ざい)()え、()という(がい)(ねん)(うば)う。



()(しき)()(じゅつ)()っていない

(あか)()(どう)(ぜん)(にん)(げん)にとって、

ニースという(みつ)(どく)になる。



(おう)(じょ)(かんが)えは(じょう)()(いつ)(だつ)していた。



(おろ)かであり、(すぐ)れている。」



「なんだそりゃ?」



()からないもの。って(こと)()()()


 それがニースだよ。」



フルリーンは()のひらを(あお)()けに()()し、

なにを()うでもなく(あめ)(さい)(そく)してきた。



()(ぶん)はもう()くなってそうだな。」



(くすり)(こう)()だな?」



ゼオからの()(てき)()けて、

フルリーンは()(ぶん)(じょう)(たい)(おどろ)いていた。



(へい)(こう)(かん)(かく)(すぐ)れたフルリーンが、

()れる()(もの)(よわ)いのは

(たい)(しつ)(げん)(いん)ではなかった。



(いや)しい(しょう)(ふく)には()れないと(かんが)えていた、

(かの)(じょ)()(しん)()(しき)(のろ)いがあった。



(わたし)はフルリーンが(みずか)らの(のろ)いを()(のぞ)

(こう)(じつ)(あた)えたに()ぎない。



「まるでニースだね。」



フルリーンの(かい)()(しゅく)して、

()()めの(くすり)(いつわ)った

(はち)(みつ)(あめ)をもう(ひと)(あた)えた。




 ▶

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