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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
外章 天蓋の島

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外章 第4節 虚栄の器(第1項)

()(しゃ)(なか)から()てきたメーニェの使()(しゃ)は、

(かた)()ける(かざ)(ぬの)(くび)()いている。



(むな)(もと)(しょく)(しょ)(わた)らせていなくても、

(じょう)(しつ)なチュニックを()(ひん)(かく)(しめ)す。



エルテル(さん)(おり)(もの)は、

(こう)(たく)(おさ)えて(きょう)()(たも)ち、

()(そく)(ただ)しい()(よう)()かぶ。



――よく()(かお)



(あか)るい(へき)(しょく)(ひとみ)(きん)(かみ)

(とく)(ちょう)(てき)(ぎゃく)(さん)(かく)(けい)(みみ)(おな)じで、

(しろ)(はだ)とやや()()けした(はだ)(なら)ぶ。



挿絵(By みてみん)



(わたし)(たち)(ぞう)()(ばやし)から()(しゃ)(もど)った。



(もど)ってきたラッガに()きつく(おんな)と、

それを()(はな)そうとする(おんな)に、

(わたし)(たい)(りく)()()()けた。



二人(ふたり)(とも)(だい)()はない?』



『あなた、エンカー()?』



(たい)(りく)(ちゅう)(おう)のラギリ(りょう)にある(はん)(とう)



(よう)(さい)()()のエンカーでは、

その()()(にん)(げん)をエンカー()()ぶ。



エンカーで使(つか)われる(げん)()も、

(おな)(つづ)りと(はつ)(おん)のエンカー()()んでいる。



(わたし)はエンカー()ではないよ。


 (はは)(おや)がエンカーの(しゅっ)(しん)だったから、

 エンカー()使(つか)えるだけだよ。』



『もしかしてメーニェ()(むすめ)か?


 (えき)(びょう)()んだと…。』



(わたし)(くろ)()めた(かみ)をまず()(もん)()する。



(ちち)(おや)がメーニェの(むすめ)(こん)(いん)(むす)んでも、

(ぶん)(すい)(がい)がいまも(りょう)()ではないのは、

(たい)(りく)でも(えき)(びょう)(ひろ)まっていたからだった。



『メーニェ・セケ・サテュラは()んだわ。

 (わたし)()(まえ)はスースだよ。


 ()()(もの)、ナルシャのスース。

 スーって()んでね。』



()()(しょう)(かい)(ちゅう)?」と、フルリーン。



フルリーンは(いち)()()いたからか、

()(ぶん)はすでに()くなっている。



オーブで(きた)えられた(かの)(じょ)は、

()(もの)()(がい)では(たくま)しくて(たの)もしい。



『このくらいなら()()れるはずだよ。


 (たい)(りく)()くのなら

 いまから(みみ)()らしていかないと。


 フルリーンも()()(しょう)(かい)をしたら?』



(わたし)はフルリーンに(たい)(りく)()(うなが)した。



『オーブで()た。

 ()った。()ってる。


 オーブ(りょう)(しゅ)(むすめ)の…。ん?

 (わたし)()(まえ)は、フルリーンです。


 フレヤと、レイヤ。

 メーニェのお(ひめ)(さま)。だろ?』



辿(たど)(たど)しいね。』



辿(たど)(たど)し? なんだ?」



フルリーンは()()れない(こと)()(くび)(ひね)る。



(あね)がフレヤで、(いもうと)がレイヤ。



レイヤの(ほう)がラッガから(はな)れようとしない。



「ラッガ、ゼオ。


 二人(ふたり)()(ぜん)

 (かの)(じょ)(たち)()(えい)をやってたのよね。


 こっちの(こと)()(つう)じるのかな。」



フレヤとレイヤは(たい)(りく)()で、

ラッガについて(こう)(ろん)している。



「オレはただの(ろう)(ぎょ)(しゃ)でさぁ。


 ()(えい)はこいつの(たん)(とう)だぞ。」



(ぎょ)(しゃ)(えん)じだしたゼオに()われても

ラッガは(だま)っている。



二人(ふたり)()ってる?』(たい)(りく)()(たず)ねた。



(ぶん)(すい)(がい)()西(せい)()(あん)調(ちょう)()で、

 エルテルのエリク(きょう)(たの)みました。


 (ぶん)(すい)(がい)(じょ)(てい)、サンサから

 ()(じょう)(たよ)れる(ゆう)(しゅう)()(えい)だといって、

 (かれ)()()わせてくれましたの。』



――(じょ)(てい)…。



さっきまで(なに)(もの)かに(おそ)われていたのに、

(あか)るい(ひょう)(じょう)(いもうと)のレイヤが(てい)(ねい)(しゃべ)る。



レイヤは()(かがや)かせて、

ラッガから()(はな)さない。



「エリク(きょう)はメーニェの使()(しゃ)

 サンサに()()けたんだよね。」



(つう)(やく)()ねていた()(えい)()んだせいか、

(かい)()()むと()(まい)(おく)れて(かお)()()わせた。



(わたし)(しま)(こと)()でフレヤとレイヤに(たい)して

(やっ)(かい)(もの)』に(ひと)しい()(かた)をしてみても、

こっちの(こと)()()(まい)(はん)(のう)はない。



(たい)(りく)から()(はは)(おや)のサテュラも(むかし)

(こと)()には()(ろう)したと(かた)っていた。



挿絵(By みてみん)



使()(しゃ)(ぶん)(すい)(がい)()西(せい)()(さつ)しようにも、

エルテル(りょう)()()(だん)(ともな)わせられない。



(せん)(そう)(しゅう)(けつ)して()もない()(へい)した(じょう)(たい)で、

()()(だん)(ぶん)(すい)(がい)やカヴァに(はい)れば

()(りょく)(かい)(にゅう)(ほか)ならない。



(えき)(びょう)(きょう)(こう)(おちい)(せん)(そう)()(たん)しなかった

エルテル(りょう)(たい)し、(ぶん)(すい)(がい)(けい)(かい)して

カヴァには(はん)(かん)(あた)えてしまう。



そこでエルテル(りょう)(しゅ)のエリクは

サンサを(けい)()して、(ろう)(ぎょ)(しゃ)(えん)じるゼオと

ラッガを()(えい)(かの)(じょ)(たち)(あん)(ない)させた。



エリクに(しん)(らい)されたサンサの、二人(ふたり)(おとうと)



「ネルタ(おう)(じょ)(うわさ)(かく)(にん)ついでだ。」



ゼオからそんな(こた)えが(かえ)ってきた。



ヒュルゲン・ハス・ビンスは

カヴァの()(ぞく)()(しょう)(にん)(せん)(そう)()(えん)し、

(おう)(じょ)(ひと)(じち)にしてネルタの(せん)(りょう)(たくら)んだ。



挿絵(By みてみん)



ペタの()(だい)(りょう)(しゅ)(かた)るヘッペが、

(せん)(そう)()わった(ふゆ)(よる)(やかた)(おとず)れて、

()(かげ)(にわ)でそんな(りゅう)(げん)()いた。



挿絵(By みてみん)



ヘッペは(あさ)はかにも

ユイガス(きん)()(まい)(わたし)()おうとして、

サンサの(めい)(れい)でハーフガンに()()された。



『サンサと()ったか?

 スーは、サンサを()ってるのか?』



と、(あね)のフレヤが(たず)ねてきた。



『サンサは(わたし)()(てい)(きょう)()だった。


 ()(ぞく)()んでから

 (わたし)はサンサに()われてね。


 (しゅ)(かく)(てん)(とう)だね。


 (わたし)(よる)(やかた)の、

 (だれ)にも()うことのできないドレイプの

 手伝(てつだ)(やく)だったんだよ。』



『あの(おか)(やかた)()たんですね。


 ピッピには()いました?

 (げん)()にしてますか?』



『ピッピ?』



(あか)()のお(じょう)(さま)だ。」とゼオ。



「ニクスをそんな()(まえ)()んでたの?」



(わたし)()(まい)()()(あご)()き、(こた)える。



『いまも(げん)()にしてるはずだよ。


 あの()はサンサによく()(ごう)(たん)だから。


 ニクスを(かい)(じょ)してくれたことは

 (わたし)からも(かん)(しゃ)するわ。』



『もうメーニェに(かえ)()()だろ?


 メルセ(りょう)()たのか?


 なんで(どう)(くつ)(こう)ではなく、

 こんな()(しょ)()るんだ。』



と、ラッガが()(もん)()げかける。



ラッガは(りゅう)(ちょう)(たい)(りく)()(しゃべ)った。



「お(まえ)、…()べる(とき)()(がい)で、

 そんなに(くち)(うご)くのかよ。」



ゼオは(みょう)(てん)(おどろ)いて、(くち)(かい)(へい)させた。



(わたし)のことを(しん)(ぱい)してくださるのですね。』



(どう)(くつ)(こう)()たところをヘッペに()ばれて、

 ペタ(じょう)()()められたのさ。


 あいつが(こん)(いん)(せま)ってきたから、

 ()(ぱた)いて()てきたらこの()(さま)よ。』



フレヤはお(ひめ)(さま)(おも)えない(つよ)()(せい)(かく)で、

(めい)(りょう)(はつ)(おん)はフルリーンに(ちか)い。



「なんだって?」と、フルリーン。



『まずは(どう)(くつ)(こう)宿(やど)()りましょう。


 (こう)(ちょう)(まか)せた(ほう)()いかもしれない。』



「なんだってさ? なあ!」



(たい)(りく)()、エンカー()での(かい)()に、

(かの)(じょ)()(かい)できずに()(のこ)されている。



「フルリーン。ラッガ。

 (かの)(じょ)(たち)()(もつ)はこっちに()める?」



「…あぁ。あたしらの()(もつ)は、

 そんなに(おお)きくはないよな。


 でも(じゅう)(りょう)のあるやつは()()だぜ。」



()(しゃ)(なか)には()(さん)(がい)(かせ)いだ(きん)()(がね)と、

エルテル(りょう)()()れた(たい)(りょう)(わい)(ほん)がある。



(きん)()(がね)(おな)(よう)(せき)(てつ)より(おも)く、

(せき)(さい)(じゅう)(りょう)(かんが)えて4(とう)()ての()(しゃ)(えら)んだ。



()むのは二人(ふたり)()(ちょう)(ひん)だけでいいよ。


 (ほか)のは(ろう)(どう)(しゃ)(つの)って(はこ)ばせよう。」



「いや、てか(おそ)ったやつは?」



「あの(はやし)(ころ)されてた。


 (ころ)した(じん)(ぶつ)()つからなかったから、

 (わたし)(たち)()()ったのかな。」



(たし)かに(おそ)ってくる(よう)()もないな。


 ()ったのにはなんか()(ゆう)があるのか?」



「メーニェの()(しゃ)(おそ)われた

 っていう()(じつ)があれば、

 その(じん)(ぶつ)にとっては

 それで()かったんだよ。


 でも(はな)(むし)()()けるから、

 そのうちまた()いて()るよ。」



()るのかよっ。」



フルリーンの(ひょう)(じょう)(へん)()は、

()(ぞく)やドレイプにはなくて

()ていて()きない。



『スーもフルリーン(じょう)もスーにも

 (たび)()(ちゅう)(わる)いが、(めい)(わく)でなければ

 また(かれ)()(えい)(たの)めるか?』



と、(あね)のフレヤが(した)(くちびる)()みながら

(たい)(りく)()(てい)(あん)してきた。



(たい)(りく)ではナルキア()()ばれる

(しま)(こと)()での(わたし)(たち)(かい)()は、

()()れていないらしい。



(かま)わないわよ。』



(わたし)(かの)(じょ)()()わせて、

(あご)()いて(どう)()(しめ)す。



『ほら、ラッガも(さい)(かい)(よろこ)んでるし。


 (たす)()いだもんね。』



レイヤに()きつかれたラッガが(した)(くちびる)()み、

(ためら)いがちに()()らす。



「まさかとは(おも)うが、

 これを(ねら)ってたのか?」



(となり)でゼオが(わたし)(うたが)ってかかる。



カヴァで(たい)(りく)()(まな)んでいる(かれ)は、

(わたし)(たち)(かい)()()()れている。



(ひと)()きが(わる)いなぁ。

 (こま)っているひとが()るのなら(たす)けないと。


 (あい)()から(しん)(よう)()るには、

 こっちが()(しょう)(そん)(しつ)(こうむ)ってでも

 ()(えき)(あた)えるのが(たい)(せつ)だよね。


 (ゆう)()って(かんが)えると()いかもね。」



(まっ)(とう)(かんが)えに()こえるが、

 (あい)()(こと)()()(かい)できてないからって

 (よく)()けて()えるぞ。」



「ゼオが(わたし)(しん)(よう)してないのって、

 (わたし)がサンサのフランジだから?


 それともサンスァラ(おう)(じょ)(おとうと)だから

 (うたぐ)(ぶか)いのかな?」



「…(りょう)(ほう)だな。」と、ラッガが()った。



(なか)()しな二人(ふたり)から()(なん)()びて、

()(かえ)すのを(あきら)める。



「でもこれで(かの)(じょ)(たち)(たの)めば、

 メーニェまでの(ふね)にありつけるかもね。」



「ラッガを(えさ)にな。」



ゼオの(じょう)(だん)めいた(てい)(あん)(わたし)(わら)う。



(ほん)(とう)に、(よく)()けてるわね。」



(つぎ)(わたし)()(なん)したのは、

(しま)(こと)()使()った(あね)のフレヤだった。



(かい)()()かれていたことに

(おどろ)いた(わたし)とゼオは、

(そろ)って(かお)()()わせた。



(かの)(じょ)(たち)はメーニェからの使()(しゃ)で、

(おもて)()きは調(ちょう)()でこの(しま)()れられた。



(しま)(にん)(げん)(たばか)られないように、

(わたし)(たち)(こと)()()(かい)していて(とう)(ぜん)だった。



使()(しゃ)()()(よそお)って(あい)()(ほん)(しん)()()す。



(わたし)(かの)(じょ)(たち)(こう)(みょう)(えん)()(だま)された。




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