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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
外章 天蓋の島

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外章 第2節 蹄跡の街(第2項)

()()(いん)から(すこ)(はな)れた(きた)(ある)くと、

エルテル(りょう)とカヴァを(つな)

(かわ)沿()いの(かい)(どう)()る。



()(がん)のされた(かわ)(いち)()(いた)()()られて、

(かた)(がわ)にのみ(みず)(なが)れている。



(しゅう)(かく)(さい)()ぎて(ふゆ)(ふか)まったいまでも、

(しゅん)(せつ)()(ぎょう)(つづ)いていた。



――まだ()わってないんだね。



パイル()()宝飾巾(ヴェール)をしていても、

(かわ)(ぞこ)(おり)(にお)いが(かわ)いた(かぜ)()ざる。



アルを()いて(かい)(どう)(みち)(ばた)()っていると、

(うわさ)(みみ)(はい)ってきた。



(ぬの)()れを(かぶ)った()(ろう)(しゃ)(たち)

()()(せん)(きょ)して(すわ)り、

(しい)()(ふだ)(あそ)びに(きょう)じている。



()ちている(れん)()(ぬの)()れを使(つか)って、

()()(ふだ)(あい)()から(かく)して工夫(くふう)していた。



「カヴァの()(りょ)(おう)()(かえ)っちまったが、

 なんがあったんだか。」



(しょう)()(たぶら)かされたんだとさぁ。」



(まち)(かど)のテマッサ()は、

 (しゃっ)(きん)(かか)えて()()げしたとよぉ。」



「でよぉカヴァに(おど)されて(くっ)したんだよ。」



「ゴミ()はまた()(みょう)()けをしとる。」



「ありゃ(うん)(めい)(おんな)ってわけだ。」



ケープの頭巾(フード)のおかげで(おと)(はい)()み、

(なま)りのある(かい)()でも()()りやすい。



(わたし)()(ろう)(しゃ)(たち)(ふだ)(なが)めて

(むか)えを()っていると、

(わか)(おとこ)から(こう)()()げられた。



(たい)()()ったり(きゃく)()きをしていなくても、

ケープの頭巾(フード)宝飾巾(ヴェール)をしているだけで

ここでの(わたし)(がい)(しょう)()()される。



(ちか)くには宝飾巾(ヴェール)もしていない

(たん)(ぱつ)(わか)(がい)(しょう)が、(わたし)(どう)(ぎょう)(かん)(ちが)いして

(ふる)(かわ)(たい)()()って(きゃく)()きを(はじ)めていた。



()()から(がい)(しょう)になった(おんな)()(てい)(きゃく)()く、

(しょう)(かん)(ぞく)せなければ()ばした(かみ)()り、

そのお(かね)(きゃく)()きに使(つか)(たい)()()う。



(かみ)()(はつ)として()れるものでも、

ネルタ(けい)(あか)(がみ)(けっ)して(たか)()れない。



(なが)くて(かみ)(しつ)がいくら()くても、

(あか)(がみ)(じゅ)(よう)()いので

500ルースにも()たない。



頭巾(フード)宝飾巾(ヴェール)(そろ)えるのも(むずか)しい。



(きん)(ぱつ)()(ぞく)(にん)()

10,000ルースほどで()られているのを、

(わたし)()()(ころ)()って調(しら)べた(けい)(けん)がある。



(しょう)()(がい)(しょう)として()(ぶん)(しょう)()るには、

(ねん)(かん)3,600ルースの(ぜい)(まち)

(おさ)めなければならない。



(がい)(しょう)()(もの)は22ルース()(じょう)

(ほう)(しゅう)()(はら)わなければならない(ほう)を、

(わたし)(ちち)(おや)()(かい)(てい)(しゅつ)した。



(あし)(もと)には22ルースにも()たない

(どう)()(まい)()()とされて、

()げた(おとこ)がこっちの(はん)(のう)()ている。



――たったの10ルース…。



これが(おとこ)()()もった、(わたし)()()



(わか)くて(やかた)(ぞく)さずに(かみ)()らず、

(たい)()さえ()たない(しょう)()ならば、

(おとこ)から()(りゃく)(あつか)いを()ける。



(がい)(しょう)でもない(わたし)(どう)()(ひろ)わず、

サンダルで(すな)(かぶ)せる(うご)きをする。



(たい)()()っていた(しょう)()(ふえ)()きの(だん)(しょう)

(ちか)くで(あそ)んでいる()(ども)

(しょう)(がく)(こう)()()()てに(むら)がった。



(がい)(しょう)(あい)()律儀(りちぎ)(ほう)(まも)(にん)(げん)()ない。



ただし(がい)(しょう)(おな)(かんが)えで、

(きゃく)(だま)してお(かね)(うば)い、

(ころ)()()ての(もの)(まぎ)れている。



(わたし)()おうとした(おとこ)(たち)

()(じょく)されたことで(あきら)めたり、

(いか)りの(かん)(じょう)(たい)()(しめ)すと

()(ども)(たち)()()らして()っていく。



こっちの(かんが)えが(つう)じるだけまだ()く、

あとは()った(にん)(げん)(おご)った(にん)(げん)

どちらかになる。



(かわ)(しゅん)(せつ)()(ぎょう)をしていた(かん)(とく)(しゃ)が、

(あつ)まる(がい)(しょう)()(ぶん)(てん)(びん)()けながら

(わたし)(ちか)くにやって()た。



挿絵(By みてみん)



()(ぼう)(かたまり)()()けした(はだ)(つつ)まれた(おお)(おとこ)



()ねえ(かお)だ。

 今日(きょう)はお(まえ)でいいな。」



(あつ)()(ふと)(ゆび)が、(わたし)(みぎ)(うで)(つか)んだ。



(はん)(しゃ)(うで)()くと、

(ぎゃく)(あい)()(しつ)(りょう)()()せられてしまった。



(かわ)(ぞこ)には(おり)(そん)(ざい)する。



(ぶっ)(しつ)はより(つよ)(ちから)には(あらが)えない。



(よど)んだ()をした(おとこ)の、

(ふと)(くび)(ひか)(もの)()たった。



(ころ)したらダメだよ、ラッガ。


 (しゅん)(せつ)のゴミが()えるから。」



(とお)()ぎる()(しゃ)から、

(あか)(ひげ)のラッガが()()りてきた。



(かん)(とく)(しゃ)(くび)(もと)(たん)(けん)(やいば)(ひか)る。



(しつけ)()()()()とせば

 (すこ)しは(はん)(せい)するさ。


 なぁ?」



(はこ)(がた)()(しゃ)()()から

()()りたフルリーンが、

よく(とお)(こえ)(かん)(とく)(しゃ)(おど)す。



挿絵(By みてみん)



「げぇっ! オーブの(じょ)(けつ)っ…。」



フルリーンが(となり)()てば、

(かの)(じょ)(かん)(とく)(しゃ)よりも()(たか)い。



フルリーンは西(にし)(がわ)()(はい)していた(よう)(へい)を、

(こぶし)(ひと)つで退(しりぞ)けた『(じょ)(けつ)』として

この(まち)(かお)()られていた。



「フルリーンもだよ。」



(かの)(じょ)()いた(けん)()いて

(かん)(とく)(しゃ)(うで)(けん)(さき)()けると、

この(おとこ)(しん)(ちょう)(わたし)(うで)(かい)(ほう)した。



オーブの(にん)(げん)(てき)(みと)めた(あい)()には、

(けん)()でも(いのち)(うば)()うことに(ためら)いがない。



二人(ふたり)(ためら)った(とき)には、

(わたし)()んでいたかもしれない。



(じょ)(けつ)(しょう)(ばん)

 こんなところに()ってんじゃねえよ。」



()(ふと)って()べもしない雄鶏(おんどり)()いた。



「あなたが(おんな)(あそ)びに(せい)(れい)しているから、

 (しゅん)(せつ)がいつまで()っても

 ()わらないんだね。」



(どぶ)()(なま)()()(くち)()くんじゃねえ。


 オレ(たち)()なけりゃ、

 (あな)(ひと)つも()たせねえ(くせ)にっ――。」



(わたし)はアルを(かか)えたまま、

(かん)(とく)(しゃ)()(かん)()()げた。



アルが(ちい)さく()いた。



フルリーンに(なら)った()(かた)で、

(かん)(とく)(しゃ)の『ふぐり』の(つぶ)れる(かん)(しょく)

(あし)(つう)じて(みみ)にまで(つた)わる。



(たい)(りく)(なま)りの(かれ)()(ぶん)にも(いち)()あり、

(しゅん)(せつ)()(ぎょう)(ろう)(どう)(しゃ)(あつ)まるので

(がい)(しょう)(たち)今日(きょう)(しょく)()にありつける。



こんな(あく)(じゅん)(かん)でも

(わたし)()(せき)(にん)()(かい)すれば、

(ちか)くの(がい)(しょう)()されかねない。



(しょう)()()(ころ)されたりしないように

 (ちゅう)()することだね。」



(こし)()いて(あわ)()(かん)(とく)(しゃ)(おとこ)にそれだけ()げて、

(わたし)()(しゃ)(ぎょ)(しゃ)(だい)()った。



(となり)(わら)今日(きょう)のゼオは、

また(しろ)(ひげ)(たくわ)えた(ろう)(ぎょ)(しゃ)(かっ)(こう)をしていた。



挿絵(By みてみん)



「その(たん)(けん)(あな)(つく)ってやれば、

 あいつも(みち)(ばた)()たせられたぞ。」



ゼオは()(ぶん)(はな)った()(ひん)()(けん)

(みずか)(かん)(しん)して(うなず)く。



(わたし)があんな()(もの)(あい)()でも、

 (ころ)すと(もろ)(きん)(こう)(かん)(たん)(くず)れるんだよ。」



「あいつは()()いて()いのか?」



「ゴミの()(まつ)

 マルフ(そう)(とく)()(ごと)だからね。



(のう)(じょう)には()かないからな。」



ゼオの(じょう)(だん)(わたし)(はな)(わら)う。



「マルフ(そう)(とく)がまた()(いた)める。


 さぁ、(はや)()こう。」



ゼオは()(うなず)き、

手綱(たづな)()って()(しゃ)(すす)ませた。



ラッガとフルリーンも

(かん)(とく)(しゃ)()いて()(しゃ)()()った。



(わたし)(たち)には()()すものがある。




 ◆




挿絵(By みてみん)



(かい)(どう)(はし)らせる4(とう)()ての(はこ)(がた)()(しゃ)が、

(きょう)(かい)になっている(とう)(もん)()けた。



(わたし)(ぎょ)(しゃ)(だい)()って、

()()(うえ)(すわ)るフルリーン(たち)()る。



「フルリーン。


 ()(しゃ)()っても()わなくなったの?」



()()(うえ)なら()わないぞ。

 (だい)(はっ)(けん)だ。」



()(どう)(たの)しんでる(うち)は、

 (べつ)のことに(しゅう)(ちゅう)しているから

 ()(にく)いってサンサも()ってたね。


 でも()れは(おお)きくなるから、

 ()たら()いやすいはずだよ。


 こっちに()(すわ)ったら?


 (こう)(がい)(みち)()れるし、()れて()ちるよ。」



(なが)(たび)(はじ)まりに(はしゃ)ぐフルリーンも

(わたし)(ちゅう)(こく)()(なお)()()れ、

(かの)(じょ)()(がる)(ぎょ)(しゃ)(だい)()りて(すわ)る。



フルリーンの(はは)(おや)

カヴァから()たオーブの(きょく)(げい)()なだけあり、

(かの)(じょ)身体(からだ)使(つか)(かた)(たく)みだった。



(へい)(こう)(かん)(かく)(すぐ)れた(かの)(じょ)()(やす)いのは、

(さん)(はん)()(かん)(げん)(いん)とは(おも)えない。



(きん)()(がね)(よう)()できたんだね。


 (やく)(そく)(どお)()てくれて(うれ)しいよ。」



「これ(すべ)(かせ)いだのはスーだろ。


 偏屈(クランク)(じじい)()きてたら、

 ()いて(ふん)()してただろうな。


 (じじい)()けなかった(たい)(りく)

 これから()くんだからな。」



(たい)(りく)』と(こと)()にして(かの)(じょ)(くち)(もと)(ゆる)む。



(わたし)がフルリーンをこの(たび)(さそ)った(とき)

(かの)(じょ)()(ゆう)()(じょう)(せん)(さく)せずに(かい)(だく)した。



フルリーンはサンサの()(がみ)()われると

()まれ(そだ)ったオーブの()()(はな)れて、

(ぶん)(すい)(がい)までの(なが)(たび)にも(かか)わらず

(かの)(じょ)()()でやってくるほどだった。



サンサを(たず)ねて(やかた)()(かの)(じょ)に、

(わたし)(たち)()(しょ)(かん)(あん)(ない)したその(かえ)り、

ユヴィルの(よう)(へい)(たち)(おそ)われた。



オーブ(りょう)()まれ(そだ)った(かの)(じょ)には、

(かれ)らを()(はら)える(きょう)(じん)(にく)(たい)

(ごう)(たん)(せい)(かく)があった。



(わたし)(たち)はオーナーの(わい)(ほん)(つく)(ため)

アイリアの()(きゅう)(ぐう)(ぜん)(さい)(かい)してから、

(たが)いに(たい)(りく)()(しき)もあったので

(なか)()くなるのに()(かん)()からなかった。



(かしこ)くて(たくま)しく

(ゆう)(かん)でいて(けつ)(だん)(はや)(かの)(じょ)は、

(わたし)()いものをいくつも()っている。



「ゼオとラッガ、フルリーンが

 (わたし)(まも)ってくれたからだよ。」



フルリーンの(そん)(ざい)()しでは、

この(たび)(じつ)(げん)()()(のう)だった。



「ラッガを(とう)()(じょう)()らなくて()んだな。


 (あら)(かせ)ぎしてくれたおかげで、

 (なん)()(おそ)われたことか。」



()()()っているラッガも(だま)って(うなず)く。



「ここは(ほう)(かか)げた()(ほう)(まち)だもんね。


 ()(ごと)()(せい)しておいて、

 (とう)()(じょう)(けい)()(じょう)(けん)()()ってるのが

 この(まち)(そう)(とく)なんだから。


 (うし)(ぐら)(にん)(げん)ほど

 (こわ)(だか)()(せい)(うった)えるのは、

 (あい)(はん)するけどよくある(はなし)だね。


 (なが)(せん)(そう)()わってくれて、

 (こう)(がい)から()(ほし)(どり)(まち)(にぎ)わうから

 (ふゆ)なんて(かせ)(ほう)(だい)だよ。」



(ふゆ)(まえ)()えた(ほし)(どり)(まち)にやってくる。



(あき)(しゅう)(かく)()えて

かれらが(たくわ)えた()(きん)(ねら)い、

(わたし)(たい)(りく)までの(りょ)()(かせ)いだ。



(どう)()()にカヴァの(ぐん)

(きん)(こう)(ちゅう)(りゅう)したので、

()(てい)よりも(はや)(かせ)げた。



西(さい)(もん)()ざされて(あし)()めされたひとが、

退(たい)(くつ)(まぎ)らわせる(ため)(しい)()(ふだ)(あそ)びに(きょう)

(まち)から()()せなくなっていた。



(わたし)(こん)(らん)(じょう)じて、

西(さい)(もん)(ちか)くの()(さん)(がい)(そく)(せき)

()(ほう)()()(もう)けた。



(ぼう)(へき)()(はり)(だい)(げん)()()()するマルフは、

()()()(せい)している(じょう)(きょう)でもない。



挿絵(By みてみん)



(まち)()られない(しょう)(にん)(たち)からの()(まん)(ふん)(しゅつ)し、

(ぼう)(どう)(はっ)(てん)する(おそ)れもある。



(ぼう)(へき)(へい)()やエイワズが(しょ)(ゆう)する

コロイド()(けん)調(ちょう)()(いん)までもが、

()()(かよ)姿(すがた)()(あら)(かせ)ぎを(ひか)えた。



挿絵(By みてみん)



()()(いん)(ちか)くの()()で、

(しい)()(ふだ)(あそ)びに(きょう)じていた

()(ろう)(しゃ)(たち)(かお)()たことがあった。



かれらは()(さん)(がい)での()(ばく)()(きん)(うしな)い、

()(きょう)(かえ)れなくなった

(きょう)(らく)(てき)なひと(たち)だった。



「しかし、あそこまで()てるか?


 ()()しだったろ?」



ゼオは(ろう)(ぎょ)(しゃ)姿(すがた)をしていても

(かっ)(こう)だけで(えん)()まではしていないので、

()(きょく)()ければただの()(ろう)(しゃ)()える。



(ふだ)()ったばかりの

 (ほし)(どり)(あい)()だったからね。」



「1(かい)でも()けたことがあったか?」



フルリーンがラッガに(たず)ねると、

(かれ)()(ごん)(くび)(よこ)()った。



サンサくらい(おな)()(こう)(あい)()なら

(あい)(しょう)(じゅう)(よう)だけど、10(じゅん)(しょう)()では

(じゅん)(ふだ)()せば()(かた)()えてくる。



「ゼオが(しい)()(ふだ)(つく)れる

 ()(よう)なひとで(たす)かったよ。」



ゼオはル-ビィの(ほん)(よう)()した

(どう)(ばん)のスタンプで(ふだ)(りょう)(さん)した。



「あなたは()らないと(おも)うけど、

 (わたし)(ふだ)(つく)ってくれたのも

 ゼオなんだよね。」



(かれ)はサンサから(どう)(らく)(もの)とも()ばれていた。



(どう)(ぶつ)()いた()(せつ)(ふだ)か。

 (むかし)、スァラが(たの)んできたやつな。


 この(まえ)(てつ)(どう)(いた)()()らされたな。


 (たん)()(かん)であんな(かず)(ふだ)(つく)ったのは

 (はじ)めてだぞ。


 ()()なきゃ(しょう)(かん)()()ばす、

 なんて(おど)しやがって。



()ったのはフルリーンだよ。」



「あれも()()(たち)()(ごと)()わったが。」



ゼオは()(さん)(がい)(じゅく)()していて、

()(じょう)()らしをする()()(たち)

(しい)()(ふだ)(づく)りと()(かた)(おし)えた。



ゼオはサンサと(ちが)い、(おし)えるのが(うま)い。



(りょう)(さん)された(しい)()(ふだ)()()()られ、

()(ほう)から()(ほし)(どり)()っていく。



(あい)()()えれば()(きん)(あつ)まって

 (かせ)ぎやすくなるもんね。」



「その(あら)(かせ)ぎのせいで

 (なん)()(おそ)われたことか。」



(びょう)(いん)(べっ)(かん)

 マルフの(のう)(じょう)(ゆた)かになったな。」



ゼオの()(なん)(こと)()に、

ラッガも()()(うえ)から(どう)調(ちょう)してきた。



(べっ)(かん)(おく)りにしたのはフルリーンだけど、

(のう)(じょう)おくりにした(かず)はラッガの(ほう)(おお)い。



(ねん)(ない)には(まち)()なくちゃいけないから、

 上手(じょうず)(かせ)ぐのは(たい)(へん)なんだよ。


 これから(たい)(りく)()くのに、

 ()(ほう)(もの)(たち)からの(うら)みなんて

 ()にする(ひつ)(よう)ないもんね。」



「お(じょう)(さま)(ためら)いがねえなぁ。」



今日(きょう)はフルリーンが()てくれなかったら、

 (わたし)()(さん)(がい)()られてたかもね。」



(わたし)(じょう)(だん)にフルリーンが(こう)(しょう)する。



「あたしの(めい)()使(つか)えば、

 (ぎん)(こう)(きん)()(がね)(こう)(かん)できるからな。


 マイダスには(かい)(ぎょう)()(きん)ってことで

 (だま)しておいたぜ。」



(こん)(かい)(たび)は、(かの)(じょ)(きょう)(りょく)()()(けつ)だった。



「マイダスに(れい)(はなし)()ったんだね。」



(そう)(ぞう)しただけで(わたし)(くち)(もと)(ゆる)む。



()ったぜ。


 『オーブに(かえ)って(あたら)しく(こう)()(つく)る。』

 ってな。


 (だま)って(おこ)って、(いや)(かお)(きょ)()したなぁ。」



「あははっ。

 ()たかったかも。


 (こう)()にだって()れて(けず)れて、

 ()(ぞう)されたりで寿(じゅ)(みょう)があるもんね。


 ()(ぞう)されない(こう)()(つく)るのは、

 (にん)(げん)(しん)(がん)(はん)(べつ)をする(かぎ)

 ()()だよね。」



アルが(むな)(もと)でミャオと()いた。



(わたし)(ぎょ)(しゃ)(だい)()()がって

()()()こう、()(へい)(とお)ざかる(まち)(なが)めた。



()まれ(そだ)った()()(はな)れ、

()(かい)(おさ)まってしまった(まち)を、

()()()()()(つく)って(かこ)み、

その(ちい)ささを(たし)かめる。



「また()いましょう…。」



(だれ)()うでもなく(わたし)()げた。




 ▶

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