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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第12章 赤土の丘

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第12章 第4節 偽の演戯(第2項)

挿絵(By みてみん)



(しゅう)(かく)(さい)(むか)えて、サンサの()(げき)(じょう)

(おお)(ぜい)(きゃく)(にぎ)わっていた。



(へき)()()(ぎょう)(ひと)(だん)(らく)したわたしは、

サンサに(さそ)われて(げき)(じょう)(さい)(ぜん)(れつ)(すわ)る。



ケープの頭巾(フード)(なか)には、

(なが)くて(ひかり)()()(くろ)(かみ)

()()みにしたいまのサンサ。



今日(きょう)はわたしが、(かの)(じょ)(かみ)()んだ。



(かの)(じょ)(あか)(かみ)(いろ)()わってしまっても、

(かの)(じょ)(なか)にある(かがや)きは()わっていない。



(ゆき)(がらす)みたい。」



クイナがサンサの(かみ)()(つぶや)いた。



(ゆき)(がらす)? ってあの(しょう)(たい)(ふだ)の?」



(くろ)()(しろ)()()()(ゆき)(がらす)は、

()(ぜん)のサンサの(しょう)(たい)(ふだ)()(がら)になっている。



この(まち)では()ることのない(なん)()(とり)で、

(ろう)(じん)()(ども)(ねら)って(からか)(わる)(がしこ)(せい)(かく)なので、

ルービィはいまのサンサにも

(おな)()(がら)(あた)えた。



クイナも(おな)()()()ったのかもしれない。



(かの)(じょ)(むな)(もと)(にぎ)って、

(いの)りの姿()(せい)()(くせ)がある。



()(なん)(じょ)()()いにも、

 (はん)(てん)()(よう)()わった(かみ)(いろ)をした

 (がい)(しょう)()たのよ。


 (ほし)(どり)って()(まえ)の。」



(はん)(てん)()(よう)

 (りゅう)(こう)なんですかね?」



サンサとクイナが(そろ)って(くび)(ひね)った。



ここに()る3(にん)(とも)(りゅう)(こう)には(うと)かった。



「ねぇサンサ。

 どういう()()みなのよ? その(かみ)。」



「これをニースというの。」



フードから()()した()()みの()(さき)は、

(にっ)(こう)(さら)されると()けた(ぎん)(いろ)(へん)()する。



その(よう)()はまるでわたしの(つく)った(へき)()の、

(めい)(あん)(へん)()するサンサの(かみ)にも()えた。



()(こう)ニクスの(へき)()真似(まね)してみたの。」



真似(まね)できるものではありませんよ。」



(へき)()(つく)ったわたしにも、

サンサの(かみ)()()みはわからない。



「『ニース』ってどこの(こと)()


 ニクスは(よる)()(がみ)だよね?


 ()(らい)(おな)じ?」



「ニースは(べつ)()(げん)よ。


 『()からないもの』

 って()()使(つか)われる()(げん)ね。


 (おろ)かだとか(もろ)いって()()から(へん)()した

 (たい)(りく)()()だわ。」



(あたま)が? ではなくって、(かみ)がニース?」



()()(ちが)えたクイナが()(ぶん)(わら)っている。



「わたしのことなのかしらね。」



いまのサンサが宝飾巾(ヴェール)()いて()う。



わたし(たち)(おな)(くろ)のドレスに

(しろ)(いろ)頭巾(フード)()きのケープを()て、

フランジに(もど)った()(ぶん)になる。



今日(きょう)のサンサは(くろ)のアームカバーと

リボンの()いた(しん)(さく)のソックスを()わせ、

()(ぜん)のサンサが(この)んで()ていた

(こく)(よう)(もう)のコートを(かた)()けている。



いまのサンサも(こく)(よう)(もう)がよく()()う。



サンサは()っぱで(つつ)んだお()()

イオスに()られないように、

わたしとクイナに(くば)った。



「あなたの()()()

 (だれ)()たのかしらね。」



サンサはイオスの()()

(ねこ)(あい)()(かい)()をする。



イオスが(うな)(ごえ)(はな)っていた。



(かの)(じょ)はもう(はい)(すい)(こう)()ちた()(ねこ)()えず、

()(かげ)(にわ)(だれ)にも()うことのできない

ドレイプになった。



サンサはこの(まち)(ひがし)(がわ)では

()(ぜん)から()(ぞく)(たち)からの(ひょう)(ばん)(たか)い。



いまのサンサは

どんな(うわさ)()っても(ひょう)(ばん)()とさない。



(だれ)にも()うことのできないドレイプは、

()(ふく)はどれも(さい)(こう)(きゅう)(ひん)ばかり。



()(がみ)には(たい)(りく)(うつく)しい(しい)()(かえ)し、

(かの)(じょ)(がっ)()()にすれば

(おど)()さない(しょう)()はいない。



西(さい)(もん)(へい)()(たち)()(あや)うくした(そう)(とく)(たす)け、

(おんな)()(くだ)(げん)(ろう)(いん)()(ちょう)まで(ほだ)した。



エルテル(りょう)(せん)(だい)(りょう)(しゅ)(むすめ)(あず)け、

カヴァの(おう)(かの)(じょ)(ろう)(らく)されると、

(けん)(おさ)めて(おな)じく(むすめ)()()した。



(うわさ)(しん)じた(もの)(なか)には

()(ぶん)(むすめ)(よる)(やかた)()()りにしたので、

これについてはマルフが(きび)しく(ばっ)した。



いまでは()(ほう)()(ぞく)()(しょう)(にん)が、

サンサとの(かい)(だん)(もと)めて()(がみ)(おく)る。



(かく)()(だい)(のう)(じょう)(ぬし)

()(ぶん)()()(のう)(さく)(もつ)をサンサに()()

(おく)られてきた(ちょう)(だい)(もの)(そう)()(おさ)まらず、

(くれ)(あい)(やかた)()()(いん)(くば)られた。



(かの)(じょ)()たひとは()(めぐ)りが()くなり、

(びょう)()にもならず(しょう)(ばい)(はん)(じょう)して

()(だから)にも(めぐ)まれる。



(まち)(ひと)(びと)(かの)(じょ)(うわさ)(さえず)っていた。



わたしの(かよ)ったアイリアの(こう)(ぼう)では、

サンサは(たい)(りく)のとある(おう)(こく)(むすめ)

という(うわさ)まで()っていた。



()(ぜん)のサンサは(もと)から()られた(そん)(ざい)なのに、

わたしがアイリアの(こう)(ぼう)(かお)()すと

(ねん)(ちょう)(せい)()(たち)から、いまのサンサの

(しょう)(ぞう)()きたいとお(ねが)いされた。



(ほう)()()(しき)()(ぼう)()(かの)(じょ)()けば、

(めい)(せい)()られると(かんが)えてのことだった。



(せい)()(たち)(よく)()けたこの(てい)(あん)は、

アイリアが()めて(しか)ってくれた。



こうした(うわさ)(にん)(しょう)(かん)()のファウナが(あつ)め、

(よう)()()(しる)してドレイプ(たち)()んで(きょう)(ゆう)して

()りもしない(ない)(よう)(たの)しんでいる。



いまのサンサの()(りょう)(しゅう)()()められると

ムネモスやサラシュも(よろこ)ぶ。



サンサも(やかた)のひと(たち)(かん)(さつ)して

それを(たの)しんでいた。



わたしの(となり)でクイナが、

()()(つつ)んでいる()っぱに

(はな)(ちか)()けて(ねっ)(しん)()いでいる。



()っぱは()べられないわよ。」



「そのくらい、()ってるからね。」



(ふゆ)(まえ)にやってきたフランジのクイナは

わたしと(おな)(どし)で、いまのサンサの(もと)

(おな)じように()(まわ)されている。



(うし)ろの(せき)にはハーフガンと()(えい)のディーゴ、

それからムネモスの(おとうと)のクロノが(すわ)って、

(ねん)(しょう)(かれ)だけ(しゅう)()(けい)(かい)していた。



挿絵(By みてみん)



ディーゴは()(えい)()(ごと)をクロノに(まか)せ、

(くば)られたお()()をすぐに()べる。



わたし(たち)(となり)には、

アイリアとマルフ(たち)(すわ)っている。



挿絵(By みてみん)



(ゆう)(りょう)()した(さい)(ぜん)(れつ)(せき)は、(きん)()30(まい)(ぶん)

30,000ルースという(こう)(がく)()(しょ)なのに、

()(やく)(まえ)(だん)(かい)(まん)(せき)になったという。



この(きん)(がく)でもマルフは(もん)()()く、

(きょ)(ねん)のように(きん)()()げるよりも

(らく)(やす)()がりだと(よろこ)んでいた。



(いち)(ばん)(やす)(ちゅう)(だん)(せき)が1,000ルース。



それでも(ちか)くで()ようと、

()(ぶん)(かい)(きゅう)()わず(おお)(ぜい)のひとが(あつ)まった。



(かい)(だん)()(すわ)るひとが(さき)(ふさ)ぎ、

(じょう)(だん)()(りょう)(せき)()()して(のぼ)(きゃく)

()(しょ)()りつけようとする。



(とう)(ぜん)(へい)()(たち)(ぼう)(どう)(けい)(かい)し、

(かい)(だん)のひと(たち)()(はら)われて

()ちのめされていた。



(きょ)(ねん)のソーマの(げき)

 (おと)(ひかり)(えん)(しゅつ)だったけれど、

 (ほのお)(あやつ)るのは(むずか)しいのよね。


 それで今年(ことし)(はな)(えん)(そう)にしたの。」



(はな)…?」



クイナの(こえ)は、(かい)(えん)(まえ)(ちから)(づよ)(たた)かれた

(おお)きなハンドベルの(おと)()()された。



(きゃく)(せき)()(だい)(しず)かになる。



()()いて(かい)(えん)のベルが()らされると、

カヴァの(しょう)()(だん)(きょう)(せい)(とも)

()(たい)(いきお)いよく()()して

(あし)()()(きゃく)(せき)()けて(おど)る。



キャシュクの(すそ)()()げて(なび)かせ、

(うご)きを(そろ)えると(あか)()った(くつ)()()(なら)び、

ファウナが(こう)(あん)した(あみ)のソックスが(のぞ)く。



(さい)(ぜん)(れつ)(すわ)って()()げると、

チュールの()()()ける(また)(ぬの)まで()えてしまっている。



(かい)(えん)()ちかねていた(きゃく)(こう)(ふん)し、

(くち)(ぶえ)()くと(えん)(そう)()わせて()(たた)く。



カヴァから()(しょう)()(だん)(しゅつ)(えん)

(てい)(あん)したのは(おう)(じょ)のサラシュで、

ゼズ(さん)(みゃく)調(ちょう)()(ぶん)(すい)(がい)(おとず)れた

オルドラスを(あい)()にサンサが(こう)(しょう)をした。



(こう)(しょう)のおかげで

(らい)(しゅん)()(じゅつ)(かん)ではカヴァの(こく)(ほう)

(けん)(しん)(おう)(じょ)』の(はっ)(きん)(ぞう)(てん)()()まった。



クロノが(よる)(やかた)()たのも、

サラシュがムネモスの(ため)

オルドラスに(たの)んだとサンサは()った。



(かの)(じょ)には(べつ)(かんが)えもありそうだった。



()(すい)(こう)()でカヴァから

 ()(じゅつ)()った()(どう)(やく)()てたでしょ?」



(かれ)らが()たおかげで、

 あれだけ(なが)()いていた(しゅん)(せつ)

 すぐに()わりましたね。」



サンサは()(ほそ)めて(うなず)く。



()()(あつ)ポンプが(つく)れたわ。


 その(つな)がりで(らい)(ねん)には

 ()(けん)()()(ぎょう)にカヴァが(おお)(かか)わるから、

 (ぶん)()(こう)(りゅう)(ふか)めるのが(おもて)()きの(もく)(てき)。」



(おもて)()き?」



わたしに()わってクイナが(たず)ねる。



(あら)たな(おう)、オルドラスは

 サラの(しゅつ)(えん)(はん)(たい)してたのよ。


 でも(かれ)()(ぶん)()()()ててでも

 お(ひめ)(さま)()(げき)()たかったみたい。


 (えん)(げき)(きん)()するカヴァの(けん)(えつ)(ほう)

 この(まち)では(てき)(よう)されないものね。」



(おう)(さま)(ばい)(しゅう)したのね。」



(こう)(しょう)って()ってくれないと。


 (たが)いに(のぞ)むものが()()れられたのも、

 (すべ)てサラのおかげね。」



(しょう)()(だん)(こう)(ふん)した(きゃく)(なか)には、

()(たい)()がろうとする(もの)()た。



(まえ)(せき)()った(きゃく)(なか)()(えい)

(あさ)ましい(れん)(ちゅう)(たた)()す。



()(ぞく)(じょう)(りゅう)(かい)(きゅう)()(よう)する()(えい)(たち)

(やと)(ぬし)()(たい)(まも)る。



(たい)(きん)(はら)った(おお)(ぜい)のひとが()てこそ、

(かの)(じょ)(たち)(あん)(しん)して()(たい)()てる。



(うし)ろに()()(えい)のディーゴは()(ごと)(わす)れ、

(しょう)()(だん)()かって(くち)(ぶえ)()らすので

ハーフガンに()()かれていた。



(はな)はそこにあるだけで、

 (むし)()()せるものよ。」



いまのサンサがわたしの(みみ)(もと)(ささや)く。



(しょう)()(たち)(なか)から

(かっ)(ちゅう)姿(すがた)(だん)(そう)した(おんな)(とう)(じょう)し、

(しょう)()()わる()わる(おど)ってみせる。



(だん)(そう)(おんな)(おう)()という(やく)(わり)で、

(おんな)(たい)して(せつ)()のない姿(すがた)(えが)かれる。



「あれがオルドラス(おう)()ね。」



「あ、レデですね。」



(おく)れて()()いたわたし。



挿絵(By みてみん)



「レデ?」



(やかた)()()もないクイナは

レデのことを()らない。



「えぇ。

 (かの)(じょ)(たい)(けい)()(りょく)だから、

 (しゅつ)(えん)(かい)(だく)してくれて(たす)かったわ。」



レデは(きょ)(ねん)まで(やかた)で2(ばん)部屋(べや)()て、

いまは(くれ)(あい)(やかた)()(もん)として(はたら)いている。



(あか)(がみ)のレデは()(たか)くて()(ちから)があり、

(かの)(じょ)(おんな)からも(にん)()(たか)い。



()(たい)(よう)()(もと)(きょう)調(ちょう)する()(しょう)(ほどこ)して、

(かみ)(あぶら)(かた)めて、より(おとこ)らしく()せている。



(おう)()(えん)じるレデと(あか)(かみ)(おんな)(たち)



(はだ)(かさ)ねて身体(からだ)(むち)()つように(するど)く、

(かみ)()らして(こし)(みっ)(ちゃく)させる。



(しょう)()(だん)(つぎ)(つぎ)()(たい)から()ると、

(しろ)(ふく)()(つつ)んだ()()()(しゅう)(だん)

ドラス(おう)()(やく)のレデは(かこ)われてしまう。



そこに一人(ひとり)(おんな)()(たい)()つ。



(じょう)()(ぎん)(いろ)のドレスを()

サラシュの(とう)(じょう)(きゃく)(せき)()く。



挿絵(By みてみん)



「スァラァぁっ!」



「いまの(さけ)びはオルドラスね。」



サンサが(あき)れる。



(きゃく)(せき)()(ほう)から

オルドラスの(せい)(えん)(つづ)く。



挿絵(By みてみん)



オルドラスはサラシュの()(たい)()(ため)

(しょう)()(だん)(しゅつ)(えん)させ、(しゅつ)(えん)(りょう)(いち)()

(こう)(がく)(さい)(ぜん)(れつ)(せき)(ひと)つを(かく)(とく)した。



サラシュはもうカヴァ(こく)(ない)()(りょう)()(ぞく)と、

(こん)(いん)(むす)んでもおかしくはない(とし)(ごろ)



オルドラスは(むすめ)(おう)(じょ)のサラシュが、

(よる)(やかた)という(こう)(きゅう)(しょう)(かん)(ひん)(かく)になって

()(たい)()(こう)()まで(きょ)(よう)した。



カヴァでは(おう)()(げん)(ろう)(いん)(たい)(りつ)()(ねん)され、

(せい)(りゃく)での()(よう)(こば)むオルドラスが、

(むすめ)(かくま)(ため)にサンサに(たよ)っている。



と、サラシュ(ほん)(にん)()(じょう)(せつ)(めい)してくれた。



カヴァ(こく)(ない)(きん)(ぱく)した(じょう)(きょう)にも(かか)わらず、

オルドラスが(きゃく)(せき)(まぎ)れていると

(いろ)(いろ)(しん)じられなくなる。



サラシュの(あたま)()かれた

(おう)(じょ)(しめ)(ぎん)(かんむり)が、()(たい)(じょう)(よう)(こう)(かがや)く。



(ぎん)(ぱつ)()ろした(おう)(じょ)の、(まっ)(すぐ)()姿(すがた)



(うま)()した(かっ)(しょく)()(しょう)(おんな)(たち)(とも)

サラシュは(あし)(さき)まで(うつく)しく(はし)り、

(ゆび)(さき)まで()ばして(じょう)(ひん)(おど)ってみせる。



(かの)(じょ)(しろ)(うで)(ひろ)げ、

(しゅう)(だん)(つか)まった(おう)()()(ごと)(すく)()した。



(たす)けられた(おう)()は、

サラシュにペンダントを(あず)(わた)す。



しかしサラシュは()()(つか)まってしまい、

(しろ)(ふく)(しゅう)(だん)(かの)(じょ)(かこ)むと

()()()(おど)りを(おこな)う。



「あれ、サンスァラ(おう)(じょ)なのね。」



わたしはようやく()()いた。



この()(たい)(かの)(じょ)(いっ)(しょう)(えが)いている。



(おう)(じょ)、なのでしょうね。」



()(きょく)()いた(ほん)(にん)(あい)(まい)(こた)えた。



(しゅう)(だん)からロープで(しば)られるサラシュ。



(おお)(だい)()(ひく)(うな)(ごえ)(はな)ち、

(ふえ)(おと)(しゅう)(だん)にさらなる(きょう)(らん)(あた)える。



(しゅう)(だん)()(ひろ)げて(あし)(から)め、

身体(からだ)(かさ)ねて(みだ)れていく。



クイナが(かお)()(おお)いながら

(えん)()(おど)りを(ゆび)(すき)()から(ぎょう)()する。



(しろ)(しょう)(ぞく)(しゅう)(だん)(えん)(そう)()わると、

()()(おう)(かん)(しろ)(ひげ)(たくわ)えた姿(すがた)(おんな)――、

(おう)(さま)らしい(やく)(わり)(じん)(ぶつ)(あらわ)れる。



(おな)じく(あか)(かみ)(おんな)

()()()いな()(ひげ)をしているから、

その姿(すがた)だけでおかしくて(わら)ってしまう。



「あれがオルデウス(おう)。」



(せつ)(めい)するサンサが(わら)っている。



(えん)じてるのはジールなんですね。」



挿絵(By みてみん)



レデの(いもうと)のジールがわたし(たち)()()くと、

()(しょう)してから(せき)(ばら)いの()りをして()せた。



(くろ)(いろ)のコートに、(きん)()(しょく)(しょ)

(おう)(ごん)(うで)()がとても()()つ。



(おう)(もと)(しろ)(しょう)(ぞく)一人(ひとり)

ペンダントを(とど)けた。



挿絵(By みてみん)



(おう)(おう)()()びつけると、

ペンダントを(わた)して

(おう)()(かた)()れて(なぐさ)めた。



(げん)(がっ)()()(めい)にも()(おと)(かな)でる。



(いきお)いを()(げん)(がっ)()(どう)(こく)し、

(おう)()(ひざまず)いて()(くず)れ、

サンスァラ(おう)(じょ)(うしな)って(なげ)いた。



その(ねつ)(えん)(きゃく)(せき)(しず)まり(かえ)った。



あまりの(しず)けさに、

(とお)くで(はな)(すす)(ちい)さな(おと)

(みみ)(もと)()こえてくるようだった。



挿絵(By みてみん)




 ▶

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