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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第12章 赤土の丘

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第12章 第2節 意思の源(第3項)

わたしは(ひだり)()()()ペンを()き、

(しょ)(めい)()えた(けん)()(しょ)(なが)める。



(けん)()(しょ)(しょ)(めい)はサンサの()()(しゃ)は、

(かの)(じょ)(のこ)した(げき)(じょう)(けん)()(しょ)(しょ)(めい)

(いっ)()するまでに(じょう)(たつ)した。



ルービィがいくつも()()(さん)

(ぶん)(かつ)(きょう)()(しょ)(しょ)(めい)する(ひつ)(よう)があり、

わたしは今日(きょう)(かの)(じょ)(やかた)()()された。



(よる)(やかた)(くれ)(あい)(やかた)(びょう)(いん)(ほん)(かん)

(のう)(じょう)(こう)(じょう)(しん)(せつ)する(がっ)(こう)(しょ)(ゆう)していて、

(かる)()()ペンでも(おな)()()(なん)()()くと

()()()って(つか)れてしまう。



レデやジールの()(まい)

セセラみたいな(しょう)(らい)(ゆう)(ぼう)なドレイプが、

(けん)()(ゆう)するべきだとも()(けん)した。



「これでわたしが()んでも、

 (けん)()はメノーとあなたのものになるわ。」



()なれては(こう)(かい)させられないわね。」



「あなただからいいのよ。


 レデやジールは

 ()(にん)のものを()しがらないし、

 でもミュパでは()(あん)でしょう?


 サンサは()(さん)()つことを(いや)がったもの。


 スーの()ってた(げき)(じょう)()(れい)よ。


 ()(きょく)(やく)(しゃ)(きゃく)(せき)(かく)()

 ()(せつ)(せい)()やら、(けん)()()(がい)にも

 やることは(おお)いものねぇ。」



(つう)(かん)してるわ。」



サンスァラ(おう)(じょ)()()けた(げき)(じょう)は、

(つぎ)(しゅう)(かく)(さい)()けて(なつ)のいまから、

(ぼう)(だい)(じゅん)()()われている。



「メノーなんて(うん)(えい)()(きん)(たく)したら、

 (びょう)(いん)(べっ)(かん)使(つか)ったのよ。」



「…わたしも(おな)じにならないように、

 ()をつけるわ。」



ソファで(かさ)なるメノーとミティスが、

(そろ)って()(いき)()てはじめた。



「この(まえ)アイリアがここに()(とき)に、

 レナタを(よう)()(むか)()れようとして

 (ことわ)られたって(なげ)いてたのよ。」



「わたしも()いたわ。


 レナは(よる)(やかた)()きなのね。」



()()(そだ)ったわねぇ。


 で、マルフといえば、

 あなたを(むか)えようとしてるのよ。」



「わたしを?」



(さき)(ことわ)っておいたわ。


 スーと(おな)じで(おんな)(そう)(とく)()いだって、

 (げん)(ろう)(いん)(そと)からの(はん)(ぱつ)もあるものねぇ。


 ()(ちょう)()()らせるあなたなら、

 ()くやってくれるでしょうけれど。」



(ひと)()きが()いわね。


 まだ、そこまではしてないわよ。」



()(ちょう)のエイワズはサンサを(たず)ねて

わたしに()いに()るお(きゃく)さんで、

(なつ)になると(らい)(かん)しなくなった。



(どう)(くつ)(こう)(こう)(ちょう)だったドレンが(びょう)()した(ため)

エイワズは()(ぞく)(びょう)()(りょう)(にゅう)(いん)していた。



メノーの()わりにわたしが(びょう)(いん)()くと、

(かん)(じゃ)(たち)()()えたエイワズのせいで

(しゅ)(かく)(てん)(とう)(じょう)(たい)()わってしまった。



エイワズが()(さん)(ばい)(きゃく)して

(よる)(やかた)(おく)ってきた()(だい)(きん)(がく)は、、

(かれ)()(りょう)()()(てん)しておいた。



「マルフで(おも)()したわ。


 サンスァラ(おう)(じょ)から(あず)かってる(ほん)

 ()ってきたのよ。」



(かばん)(なか)から(あつ)(ほん)()()して()せた。



挿絵(By みてみん)



()(かっ)(しょく)()められた()(びょう)()には、

(くさり)()()けられていた(あな)がある。



「なぁに?」



(ほん)(ひら)いてルービィ()()く。



「あら(たい)(りく)()だわ、これ。

 ()むの(たい)(へん)ねぇ。


 ここ、なんて()いてあるの?」



「ネルタの(せい)(とう)()よ。」



ルービィは()()(ひら)いて(いき)()く。



(ほん)(らい)はネルタの(しろ)(しょ)()にあって、

(くさり)()けて()()しの()()ない(ほん)は、

(しろ)(とも)()かれるはずだった。



「あぁ、(きょう)()()かれてるっていう(ほん)ねぇ。


 ()()(むかし)()んだって()ってたから、

 それで(ため)しに()んでみたかったのよ。


 あの()(さが)してくれてたの。


 ニクスは()んだのよねぇ?

 どんな(ない)(よう)なのかしら。」



「エンカー()()かれていても

 (むずか)しい()(まわ)しをしているだけの、

 ただの(わい)(ほん)ね。」



ルービィはまた()()(ひら)いて(おどろ)いている。



(わい)(ほん)…。え、(わい)(ほん)なの?


 ネルタの(きょう)()(ぼん)なのよね?」



(もと)は『(かん)(じょう)(ろん)』っていう、

 (にん)(げん)(かん)(じょう)について(たい)(けい)()した

 (たい)(りく)(せん)(もん)(しょ)なのよ。」



(かん)(じょう)? それが(わい)(ほん)に?」



(かん)(じょう)(ろん)(いつわ)った(ほん)だもの。


 この(ほん)(いん)()…、

 (にく)(たい)()(はい)(もく)(てき)にしていて、

 ()(そう)(せい)(とう)()する(ため)(ない)(よう)ね。」



「まぁ。」



わたしがネルタの(とう)()(ほん)は、

(たい)(りく)()(かん)(じょう)(ろん)ではなく

この(せい)(とう)()だった。



「わたしも()()えて、

 (さい)(しょ)()()()(かい)できなかったわ。


 (たい)(りく)()(なん)(かい)()(まわ)しを(もち)いて、

 (あい)()(しゅ)(たい)(せい)(うば)って

 (きょう)()(しめ)(ほん)だもの。」



イオスが(ねむ)っているサーブラスを()め、

()(づくろ)いをしてあげながら(みみ)(かじ)り、

その(しょっ)(かん)(たし)かめている。



(つき)()(がみ)(しん)殿(でん)()ってから、

 それが()(かい)できたのよ。」



(つき)()(がみ)って、セリーニの(しん)殿(でん)よね?」



()()(いん)から(きた)(かわ)()こうにある(しん)殿(でん)では、

(しょう)()(たち)()(ぶん)()んだ()(そだ)てられず、

(おう)(ごん)(しゅく)(ふく)』を(あた)える()(しょ)になっていた。



()(ぶん)()(しん)殿(でん)(ころ)したり、

 ()(れい)(しょう)()って(せい)(かつ)する(おや)()る。


 (おや)()(ども)()(よう)できても、

 ()(ども)には(おや)(えら)(けん)()(あた)えられない。


 また()(なお)せば()むと(かんが)える。


 それが()(さん)(がい)では()(つう)なのよね。」



ルービィは(ためら)いがちに(うなず)く。



()(さん)()(ゆう)(ふく)(にん)(げん)でなければ、

 ()(ども)(そだ)てることは(むずか)しい。


 わたしは()んであげられなかったけれど。


 (まず)しい(おんな)(たち)はユヴィルの(しょ)(ゆう)(ぶつ)として

 (あつか)われていったわね。」



「それと(おな)じで、

 この(ほん)(あい)()(どう)()にするのよ。


 (おや)()(かん)(よく)()たす(もく)(てき)で、または

 (かい)(らく)(どう)(ぶつ)(てき)(こう)(ふん)()(ため)だけに

 (きょう)()(とな)え、(あい)()()(はい)する。」



「それで(わい)(ほん)なのね。」



(おう)(じょ)(すす)めた(ぞく)(ほん)のおかげで、

この(ほん)への()(かい)(ふか)まった。



(ほか)にも(しつけ)(しょう)した(ぼう)(りょく)であったり、

 (しょく)()(せい)(げん)して(はたら)かせ、(すい)(みん)(さまた)げるの。


 ()(こう)()(ゆう)(うば)い、(あい)()(こう)(そく)したり、

 ()(ぞん)させれば、(あが)めさせたりできるわ。


 この(ほん)(たい)(りく)()(みにく)(たくら)みを(おお)(かく)し、

 (きょう)()として鍍金(めっき)をすることで、

 (こう)(しょう)なものに()せかけている。」



ルービィは(なか)()()みもせずに(かみ)(めく)る。



(よく)()(かい)する(がく)(じゅつ)(ほん)(かい)(ざん)し、

 (よく)()(はい)された(けっ)()(くに)(ほろ)んだわね。」



()()(たち)がネルタを(はな)れた()(ゆう)が、

 ()()かったわ。


 これ、なにかしら?」



(ほん)(まつ)()(いと)()じられ、

(なか)()()ることができない。



「これはルービィのものだから、

 わたしは()てないわ。」



「わたしの(ため)()るしかないわね。」



ルービィはいたずらっぽい()(がお)()せる。



(かの)(じょ)(にぎ)(ばさみ)(つま)んで(いと)()ち、

(あか)(いろ)(いと)()()()した。



()ていると、わたしの(みぎ)(うで)(かゆ)くなった。



()(けい)()ねぇ。

 これなら()めるわよ。


 わたし(たち)(いえ)の、

 ナルキア(ぞく)()(まえ)もあるわ。」



「ナルキアというのは、

 (たい)(りく)()(めい)()(らい)なのよね。」



(かい)(ぞく)(まつ)(えい)なんだから、

 ()()(もの)()(めい)よねぇ。


 (きょ)()なく(かっ)()(みずうみ)()()いて、

 ()った(さかな)から(ぎょ)()(つく)って、

 ()っていた()(ほう)(もの)(たち)よ。


 ()(せん)()ずべき(れき)()であって、

 (ほこ)ったり(えら)ぶるものではないわねぇ。」



()(そだ)てに(つか)れて(ねむ)るサーブラスの、

(あん)(みん)(さまた)げるイオスを()()げる。



「ネルタには(みずうみ)(しゅう)(へん)(きん)(そく)()(せん)(りょう)した

 ネルタ(ぞく)とソーマ(ぞく)よりも(むかし)に、

 (ぶん)(すい)(がい)(ぎょ)()(こう)(えき)のあったナルキア(ぞく)

 わたしの()()(たち)()んでいた。


 ネルタ(ぞく)とソーマ(ぞく)が、

 『(くび)れ』に(けん)(ぞう)していた(はし)(ほう)(かい)して、

 ナルキアの(みん)(しゅう)住処(すみか)()われたのよ。」



(こわ)れたのはダムと()いたわ。」



()(しょ)をしていたゴレムが()っていた。



(ひろ)(ふか)(みずうみ)(くび)れに、

 ダムなんて()てないわよ。


 ()(さく)していた()(はし)

 (ゆき)()(みず)による(ぞう)(すい)(ほう)(かい)したから、

 (けん)(せつ)()(じゅつ)(ひく)さを(いつわ)ったのね。


 …20(ねん)()(じょう)(むかし)になるわ。


 (ぼう)(めい)から3(ねん)()には

 (だい)()(かく)(めい)()きたのよねぇ。」



ネルタでは(いち)(れん)()(けん)(もや)(おお)(ため)に、

(みずうみ)から(あふ)()(みず)()んだ。



(とう)(すい)(しゃ)()なかったのは、

ネルタの()(じゅつ)()(そく)という(たん)(じゅん)()(ゆう)だった。



「ネルタの(れき)()(あさ)いのよね。」



(かく)(めい)でほとんどが(だん)(ぜつ)してるわ。


 (さい)()はソーマ・ハス・ラクガン

 ってあるわね。」



――(たい)(りく)()(にく)()(まえ)だわ。



(ひがし)()んでいたのソーマ(ぞく)って

 ソーマの()(そん)なのかしら?」



「ソーマの()(そん)()()ってるひとは、

 (しま)には(おお)()るものねぇ。


 ()()にエルテルやメルセ、

 オーブまで(おな)じように()ってたわ。


 (だれ)(しょう)(めい)できないわよ。」



()(そん)(おお)いのよね。


 (しょ)(しつ)にソーマの(さい)(ばん)()(ろく)もあったわ。」



(げき)でも(しょく)(だい)()ったメルセ(りょう)のソーマは、

()(てい)(はたら)いて(きゃく)(せき)(わら)わせていた。



「ここにはナルキック(ぞく)も、

 (はい)ってるわねぇ。


 ナルキア(ぞく)(ぶん)()ね。」



「ナルキック・ゴレム…。

 ()(しょ)(かれ)も?」



(とう)(ひと)りで()らしていたわたしに、

(べん)(きょう)(おし)えてくれた()(しょ)(かん)ゴレム。



()(しょ)をしてたのねぇ。


 それならこれを()いたのは(かれ)かしら。


 ニクスの()(まえ)もここにあるわ。

 ゴレムの(むすめ)が、あなたの(はは)なのねぇ。


 ナルキック・カティア。」



「カティア…。」



わたしは(はじ)めて、

()(ぶん)(はは)()(まえ)()った。



(とう)で15(ねん)(ちか)くを()ごしたわたしは、

(はは)(かお)()(まえ)()らされずに()きてきた。



わたしを(そだ)てた()()(たち)(なか)に、

カティアという()(まえ)(おんな)()(おく)()かった。



(はは)のカティアは、(おう)のケイロウが

(ちち)になることを(みと)めなかった。



それでもカティアの(ちち)のゴレムは

(らく)(いん)のわたしを(せい)(りゃく)(どう)()()(よう)し、

ナルキック(ぞく)()(ふだ)として(とう)(かく)()した。



ゴレムはケイロウと(たい)(りつ)(すえ)(ころ)され、

カヴァに(ほろ)ぼされたネルタ(おう)(ぞく)(なか)

わたしだけが()(のこ)った。



「ゴレムの()(ども)がカティアと息子(むすこ)のカパネ、

 カパネの(むすめ)にトリンってあるわ。


 あの()ってナルキック(ぞく)なのねぇ。」



「トリンはこの(ほん)(さが)していたのね…。」



この(せい)(とう)()()って(とう)(ぞく)()(やつ)した()(ぞく)

トリンの(ちち)、カパネはわたしの伯父(おじ)だった。



(さい)(ばん)()(ろく)()んでも、

()(けい)まではわからなかった。



()(ぶん)(しゅつ)()()って、

わたしの(あたま)(なか)(のこ)った

(はい)(いろ)(もや)()れていくのを(かん)じた。



(しょく)(りょう)(ちょ)(ぞう)(しつ)()ごした()(じょ)(たち)の、

(うわさ)()(おく)(よみがえ)る。



()(じょ)(たち)(せん)(だい)(そう)(とく)のハミウスによって

ネルタに()られていたことを、

トリンは()らなかった。



(ぶん)(すい)(がい)から()れてこられた()()(たち)は、

ネルタの()(ぞく)(たち)(はら)まされ、

()()(しょく)(りょう)(ちょ)(ぞう)(しつ)()れられた。



カヴァの(ぐん)(しょう)()()(じょう)()()された

ネルタの(おう)、ケイロウの()(ふと)った姿(すがた)

わたしは(さい)(あく)(そう)(ぞう)()けた。



鍍金(めっき)(あく)(じき)(ども)(しょく)()(くら)べれば、

 ()(さん)ではあるな。』



わたしは()ることを(おそ)れた。



(わか)くして(にん)(しん)した(せい)(とう)(おう)(じょ)のラミーが、

()()での(くら)らしを()いられて(いか)り、

()(つづ)けていたその(きょう)(ちゅう)(ふく)(ざつ)だった。



「この(ほん)があれば、

 あなたは()(ぶん)(しゅつ)()(しょう)(めい)できるわね。」



ルービィは(ほん)()じ、わたしに()()した。



「ニクス、これはあなたが()つべき(ほん)ね。」



「ルービィが(さが)してたんでしょう?」



「わたし(たち)()った(あと)(きょう)()という(ほん)が、

 どんなものか()りたかったのよ。


 ()()(たち)()()()ててでも

 ()げる(ほど)(あさ)(れき)()なんだから、

 わたしにとっても(ひつ)(よう)ないわねぇ。」



「それなら、この(ほん)()やしましょう。」



「あら? いいの?」



ルービィの(かお)()て、

わたしはその()(ゆう)()げる。



「ネルタ(ぞく)(まつ)(えい)(かた)(にん)(げん)()てきて、

 (にせ)(もの)だと(しょう)(めい)できる(ほん)があっては

 ルービィも(こま)るでしょう?」



(しゅつ)()(しめ)(ほん)(げん)(いん)(せん)(そう)()きると、

(こう)(ぶつ)のダギラも()(かく)(こう)(とう)してしまい、

(にゅう)(しゅ)(こん)(なん)になる。



「…()(れん)()いのね?」



わたしはルービィの()いに、

(ほん)(そう)(てい)(ゆび)(さき)()()いて()ってみせる。



(よる)(やかた)がわたしのお(しろ)だもの。」



「それ、わたしの()()かしら。」



「わたしのいまの()(まえ)はサンサよ。」



(おう)(じょ)はよくルービィの()()をしていた。



(かの)(じょ)(あき)れて()(いき)()くので、

わたしは(わら)って(ほん)(だん)()(なか)()いた。



()(しょく)(にぎ)って(しょく)(だい)()

(だん)()(わき)のコットンから(まき)(うつ)した。



しばらく(まき)()()てると、

(よう)()()(ほのお)(ねつ)(しゅう)(しゅく)して()()がる。



サーブラスが()きて(だん)()(ちか)()き、

わたしの(ふと)(もも)(まえ)(あし)()せる。



(むな)(もと)()いたイオスが、

(まえ)(あし)(たた)いてサーブラスを(しか)った。



(けもの)()(おそ)れ、()(しゃ)(ほのお)(あが)める。


 この(まち)ではこう()うのよね。」



(なん)()では(けん)(じゃ)(ほのお)(あやつ)るとも()うわよ。」



「ネルタだけではなくて?」



(どう)(ざい)()(さか)んなカヴァから

 (つた)わった(こと)()なのよ。


 (こう)()()(ぞう)してたオーブでも、

 (ぎん)(こう)()なんかが使(つか)ってたわねぇ。」



「なんか()いてるの?」



()きたメノーが()()けて(つぶや)くと、

ミティスが()()めて(むずか)(はじ)た。



「サンサが()(あやつ)ったのよ。」



「サンサぁ?

 あぁ、サンサね。


 はい。(つぎ)はサンサの(ばん)よ。」



「わたし?」



イオスを(ふたた)(ゆか)()ろし、

ミティスを()()げて(かお)()ても、

(こと)()(はっ)せず、(こと)()()(かい)できない(あい)()



(だん)(ぞく)(てき)(こま)かな()(ごえ)()されると、

わたしは(こま)ることしかできない。



(あたま)(かゆ)がってるのよ。」



ミティスの()(なか)(でん)()(ささ)え、

メノーの(じょ)(げん)(したが)って(あか)(かみ)(あたま)()でた。



「ねぇ、()て。」と、メノー。



(あたま)()でられてミティスは(よろこ)ぶ。



()かってきたわねぇ。」と、ルービィ。



「わたしなんて、

 ミティスが(むずか)(まえ)から()()いていたわ。」



二人(ふたり)のやり()りを()()して、

わたしはミティスの(くろ)(いろ)()()つめる。



「あぁ。()かったわ。


 これが(おう)(じょ)()ってた

 ()(こう)()(げん)なのね。」



(こと)()でも()()でもない(かんが)えが、

(こと)なる(せい)(ぶつ)(たち)のあいだに(そん)(ざい)していた。



(げん)(りゅう)?」



ルービィがわたしの(こと)()(くび)(ひね)る。



(いのち)()まれ(そだ)って、(へん)()して()ぬ。


 (せい)(めい)(こと)()(おな)(げん)(りゅう)にあるって。


 イオス。ここにおいで。」



(かた)(ひざ)(まえ)()すと、

イオスがわたしに()ってくる。



(ひだり)(うで)にミティスを()き、

(みぎ)(うで)のイオスと()かい()わせた。



()かるかしら?」



イオスは(たん)(せい)(しょく)()でミティスを()つめる。



ミティスも(おぼろ)()にイオスを()つめた。



(こと)()()()()たない二人(ふたり)



ミティスが(くち)(たて)(よこ)()けて、

イオスになにかを()()けている。



イオスも(どう)(こう)(ひら)いて、()()ろうとした。



「ぇーぉー…。」ミティスが(くち)(ひら)く。



()(しき)された(はつ)(おん)(みみ)にした

ルービィとメノーも(くち)()け、

(おな)(かお)をして(おどろ)いている。



(おも)たいわ…。」



わたしの(うで)(ふる)えて()えられず、

ミティスをルービィに(あず)けた。



「ありがと…。(たす)かったわ。」



「イオスを上手(じょうず)(あやつ)るわねぇ。」



「わたしが(あし)(まえ)()した(とき)に、

 (のぼ)って()いことにしてるのよ。」



「それが()(こう)()(げん)

 でも(ほん)(とう)にサンサみたいな(かんが)えねぇ。」



「サンサなのよ。」



(かの)(じょ)(たち)()って(わら)った。



するとルービィの(うで)(なか)で、

ミティスが(わら)真似(まね)をしたので

また二人(ふたり)(おどろ)かせた。




 ▶

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