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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第12章 赤土の丘

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138/163

第12章 第1節 手掌の札(第3項)

挿絵(By みてみん)



(うす)(じろ)(はだ)(らい)(きゃく)は、

()(そろ)えた(つや)のある(くろ)(かみ)

(ある)(たび)()(れい)()れる。



(くろ)のキャシュクに(くろ)のスラックスと、

(ぎん)()(しょく)(しょ)(むな)(もと)(わた)らせている。



オーブ(りょう)(くろ)(しょう)(ぞく)姿(すがた)()るお(きゃく)さんは

この(やかた)では(めずら)しかった。



(ちつ)(じょ)(ただ)しく()まれた(かっ)(しょく)のサンダルには、

(どろ)さえ()いていない。



(しょく)(しょ)をした()(ぶん)のある(じん)(ぶつ)で、

(しん)(ちょう)(ねん)(れい)はレナタに(ちか)い。



「オーブ(りょう)(かた)?」



エルテル(りょう)(しゅっ)(しん)のムネモスは

(あい)()(ふく)(そう)()ると、(りん)(せつ)する(みなみ)

オーブ(りょう)()(かん)(ちが)いして(つぶや)く。



「オーネック・マイダスの()

 ミカでしょう? (ぎん)(こう)の。」



「お(まえ)、オレに()ったことがあるのか?」



(こん)(わく)するミカを()て、

サラシュが(わら)いを()かべて西(にし)(がわ)(せき)(すわ)る。



(ねん)(しょう)らしい(たか)(こえ)(みみ)()でると、

イオスは(みみ)()せて(けい)(かい)(しん)()せた。



この()()(しゃべ)(かた)は、

オーブ(りょう)から()たフルリーンや

(どう)(くつ)(こう)(しゅっ)(しん)のファウナにも()ている。



「あなたの(ちち)、マイダスとは

 (きん)(そく)()()ったわ。


 その()()(すわ)(まえ)に、

 (やかた)()(そく)には(したが)いなさい。」



テーブルを(ゆび)(さき)()()くと、

わたしの(かん)()(とお)した(きん)(ぎん)(ゆび)()(ひか)る。



()(えい)()なくて、(こころ)(ぼそ)いのは()かるわ。


 でも()(もの)()()みは(きん)()よ。」



ミカは(おび)(ぬの)()(なか)(がわ)に、

(たん)(けん)()いて(かく)している。



わたしからは(たん)(けん)()えなくても、

(おび)(ぬの)()いた(かわ)(おび)(ひも)(しゅ)(ちょう)していた。



「オレはオーネック()(こう)(けい)(しゃ)だぞ。」



「ここでは(だれ)であっても、

 (やかた)()(そく)には(したが)いなさい。


 これ()(じょう)()(ども)(あつか)いされたくなければね。」



ミカはなにも()(かえ)せず、

()(しん)(よう)(たん)(けん)(はず)してテーブルに()いた。



「サラはそれを(あず)かっておいて。


 (あと)(かえ)してあげなさいね。」



(こころ)()めるわ。」



(かの)(じょ)()(ぶん)(まね)いた(じょう)(きょう)(たの)しんでいる。



(せき)()いたミカは、

(しょ)(たい)(めん)のわたしに(みょう)なことを(たず)ねる。



「サンサは()んだと(みみ)にした。」



「あなたは()(にん)(こと)()(しん)じて、

 ()(ぶん)()()たものは

 (しん)じないのかしら。」



「オレを(おろ)(もの)()(くだ)してるのか?」



サラシュに()れてこられたとはいえ、

(つよ)(けい)(かい)するミカから(はな)たれる

(こと)()(はし)(ばし)(とげ)があった。



(やかた)(りゅう)(げん)(この)まず。


 (こん)(きょ)()(めい)(うわさ)(えさ)()らして、

 ()()こうとする(やす)(にん)(げん)なんて

 (だれ)(あい)()にしないわ。


 (ぎん)(こう)(いとな)むオーネック()でも

 そこは(おな)じでしょう?」



(した)(まわ)(おんな)だっ。


 その(した)(おとこ)(たく)みに()(まわ)すのか?」



――マイダスが()(ぶん)()を、

  『(なま)()()(ざか)りのガキ』と(ひょう)するわけね。



ムネモスは()(ほそ)めて下手(へた)欠伸(あくび)をし、

(かの)(じょ)()かいの(せき)のサラシュが(わら)いだした。



サラシュが(わら)ったせいで、

(じょう)(だん)()()れられたと(かん)(ちが)いしたミカは

これに()()くしてしまう。



サラシュがムネモスに()け、

欠伸(あくび)真似(まね)上手(じょうず)にしてみせると、

(ふと)(もも)のイオスに欠伸(あくび)(でん)()した。



(ひん)のない(こと)()(づか)いは

 ()(めい)(よご)すだけよ。


 それともまだ()(ども)(あつか)いが

 お(のぞ)みなのかしら?」



この(こと)()(ふたた)びミカを(だま)らせてしまう。



「あなたにわたしは()えないわよ。」



「お(まえ)(だれ)にも()うことのできない(しょう)()

 らしいが、それはオレの(ちち)(おや)の、

 (ぎん)(こう)(せき)(にん)(しゃ)のマイダスでもか?」



「えぇ。」わたしは(くび)(たて)()ってみせる。



「これを()せても(おな)じことが()えるのか?」



ミカが、(むな)(もと)(かわ)(ぶくろ)から()()して

()せたのは1(まい)(きゅう)(きん)()



挿絵(By みてみん)



()(しょ)(かん)でこの(きん)()使(つか)って、

 (ほん)(だま)()った(おんな)()るはずだ。


 そいつを(けい)()()()す、

 と()ってもか?」



ミカが(なか)(おど)しに(ちか)(はつ)(げん)をしてきた。



――二人(ふたり)(わす)(もの)ね。



この(きゅう)(きん)()はユイガス(きん)()()ばれ、

サンスァラ(おう)(じょ)(しょ)(しつ)()(かん)していた

()(ぞう)(きん)()の1(しゅ)



宝飾巾(ヴェール)をした(おとこ)(しょう)(ぞう)は、

メーニェ(とう)(かい)(せん)(はい)(そう)した

(ほっ)(ぽう)ソーンのユイガス(おう)姿(すがた)



(かの)(じょ)がオーブ(りょう)(かく)れていた(とき)に、

(せん)(せん)(だい)(りょう)(しゅ)グレイ(ろう)(つく)った()()



()(しょ)(かん)()(しょ)から(しゃ)(ほん)()()(さい)

ユイガス(きん)()使(つか)ったのはスーなので、

(せき)(にん)(かの)(じょ)のドレイプだったサンサの

()(まえ)使(つか)っているわたしに()かう。



ミカはテーブルに()いた(きん)()を、

(ほそ)(ゆび)(はじ)いてわたしに()せる。



()(しん)(しめ)すミカに、

わたしは(あきら)めに(ちか)()(いき)()く。



「あなたにとってわたしは、

 そんな(おど)しが(つう)じる(あい)()

 (おも)っているのね。


 ()(くだ)されたものだわ…。


 (きん)()(まい)()(どころ)(あき)らかにするのに、

 なぜあなたを(しょう)(かん)()()すのかしら。


 ミカは使()(よう)(にん)でもできる()(ごと)しか

 (あた)えられないのね。


 (ちち)から()(たい)(しん)(らい)もされていない()(ゆう)

 ()()(いん)()()でもわかるわよ。


 (ろう)(りょく)()()でも、()(ども)(つか)えば

 お(かね)()からないから()いわね。


 それともこれは、(しょう)()()うお(かね)として、

 マイダスから()()(あた)えられたのかしら。


 (いち)()(あそ)ぶお(かね)(こま)っているのなら、

 わたしが()()えてあげましょうか?」



わたしはミカを()(ども)(あつか)いし、

(あい)()(のぞ)(かい)(けつ)(あん)(しめ)して()せた。



でもいまのわたしは、

(かね)()()わせていない。



ミカはわたしのこの(てい)(あん)を、

(かお)()さないように(つと)めても、

(つぎ)(こと)()(かん)(ぜん)(うしな)っていた。



(ぜん)(ねん)(ふゆ)にヘッペがミカを(たぶら)かし、

この(やかた)()()(のう)(せい)もあった。



()るものは(えら)び、()(ぞく)()(ども)であっても

(よる)(やかた)への(にゅう)(かん)(ゆる)されない。



ミカの()(たい)()(くだ)き、

サラシュはわたしの(たい)(おう)(たの)しんでいる。



「このままなにもせず、

 (かえ)って(もら)うのが()いのかしらね。」



「え?」サラシュが(さき)(おどろ)く。



()(がみ)のやり()りをしてもいなければ、

 わたしが(まね)いたお(きゃく)さんでもない。


 (うわさ)()(ひろ)める(くち)(かる)さといい、

 ()まりを(まも)らない(ひん)のない(にん)(げん)

 (らい)(かん)されても(めい)(わく)なのよね。


 (とく)(べつ)(あつか)いしたら、

 (ほか)のお(きゃく)さんに(しめ)しがつかないでしょう?


 どんな()(ぶん)()()(あい)()でも、

 (かっ)()(らい)(かん)はこの(やかた)()(おとし)めるわ。


 それは(きん)()(なか)()()(おな)じよね。」



――お(きゃく)さんの(ひん)(せい)は、(やかた)(ひん)(かく)(つな)がる。



()()()にしたわたしにそこまで()われ、

ミカは()(なみだ)()かべている。



「それは()()ぎでは?」



「わたしはこの()()れてきた、

 サラに(しつ)(ぼう)してるのよ?」



「うっ…。」



わたしのお(きゃく)さんはミカでなくても()いし、

(こん)(かい)のサラシュの(こう)(どう)(ゆる)せば

(やかた)(ぜん)(たい)(ひょう)(ばん)(おとし)めてしまう。



(とく)にミカは(ちち)のマイダスが、

ペタの()(だい)(りょう)(しゅ)(かた)るヘッペと

(つな)がりがあり、()(のう)であれば

()(よう)(せっ)(しょく)()けたかった。



わたしがミカの(のぞ)

(こう)(しょう)(せき)()いたところで、

なに(ひと)()(えき)()られない。



ミカからの(こう)(しょう)(おう)じれば、

わたしは(さい)(ばん)(しょ)窪地(オルタ)()たされ、

(せき)(にん)(つい)(きゅう)されて(やかた)()(めつ)してしまう。



ただしこのまま()()すのも、

(はん)(かん)(あた)えるだけで(とく)(さく)でもない。



そこでわたしは(みぎ)(がわ)(せき)()(せん)(おく)る。



「せっかく(あし)(はこ)んで(いただ)いたのですから、

 もっとお(しゃべ)りしてはいかがでしょうか?


 お()()()べてもいいのよ?」



ヘッペを()らないムネモスが、

ミカに(すく)いの()()()べた。



()(ぶん)のある(ちゅう)(ろう)()(まん)(おとこ)(あい)()ではなく、

ミカが(とし)(した)()(ども)というだけで

ムネモスは(こん)(きょ)のない()(しん)()っている。



(もと)はエルテル(りょう)(しゅ)(むすめ)で、(べん)(きょう)(かい)(ひら)いて

フランジに(おし)えている(かの)(じょ)からすれば、

(ぶん)(すい)(がい)()(ども)()(せん)()いのかもしれない。



「あなたなにか

 お(はなし)したいことはありますの?


 (たと)えば(じょう)()とか、

 (きゅう)(しゃ)(どう)(ぶつ)のお()()とか。」



(うま)ばかりね。」()って(わら)うサラシュ。



わたしのお(きゅう)(きん)をムネモスに(あず)けると、

(かの)(じょ)(うま)()()(きょう)(しの)ぶサラシュの(ため)に、

(はく)(ぎん)()()(げん)(かん)()(きゅう)(しゃ)()()れた。



挿絵(By みてみん)



(あし)(みじか)(げん)(かん)()使(つか)うには

カヴァへの()()(とお)(けわ)しく、

(しん)()()(かい)したサラシュは(よろこ)んでくれた。



ムネモスの(おく)(もの)(せい)()もあって、

わたしはサラシュを(よる)(やかた)

()()めることができた。



(うま)は…。」ミカは(くび)(よこ)()る。



(ぎん)(こう)(けい)(えい)(しゃ)()(ぞく)()(ども)(あい)()に、

ムネモスの(のぞ)()(だい)(えん)(どお)い。



(おとうと)のクロノは(どう)(ざい)()(なら)ってるんですよ。


 (しゅ)()(とく)()(がく)(もん)(はなし)でも(かま)いません。」



わたしがこの(やかた)()れてこられた(とき)

サンスァラ(おう)(じょ)からの(しつ)(もん)()めを(おも)()し、

()(すじ)(ふる)えて(わら)いを(こら)えた。



(しい)()はご(ぞん)()ですか?」



(つぎ)のムネモスの(てい)(あん)にミカは(うなず)いた。



(しい)()(ふだ)(あそ)びでいいの?」



わたしが(かく)(にん)すると、

ミカは()れた()(ぬぐ)って(かがや)かせる。



こうしたムネモスの(はたら)きもあり、

ミカを(こう)(しょう)(せき)()かせた。



ムネモスがテーブルの(あみ)(だな)から

(もく)(せい)(ふだ)(ふだ)()てを()して、

わたしとミカは()()(ふだ)(なら)べる。



()(くろ)(まゆ)(ほそ)(なが)(くちびる)

えくぼを()せるムネモスの(かお)に、

ミカは(うわ)()(づか)いで()()れていた。




 ◆




「それで、なにを()けますか?」



イオスを(かか)えたサラシュが

(こえ)(はず)ませて(たず)ねる。



「なにも()けないわよ。」



「えぇ~。(ぶん)(すい)(がい)といえば

 ()()(めい)(しょ)ではありませんか。


 (とう)()(じょう)(けい)()(じょう)(しい)()でも

 ()(ほう)()()(ひら)かれてますよね。」



(そう)(とく)とは(げき)(じょう)(けん)()

 ()けてらしたのよね。」



(もと)から(しょう)(はい)()まっているものは

 ()けにならないのよ。」



サンスァラ(おう)(じょ)はマルフを(あい)()

(しょう)()(ほう)(しゅう)として(けん)()()せつけ、

(けっ)()()えた()けを()ちかけていた。



「マルフを(うら)(あやつ)

 『(うん)(めい)(おんな)』と()いたが、

 (ほん)(とう)だったんだな。」



二人(ふたり)(かい)()のせいで

ミカはおかしな(かん)(ちが)いをする。



そんなミカが(せん)()、わたしが()()になる。



「マルフがやっている

 カヴァとの(きょう)(てい)(けん)だが――。」



サンスァラ(おう)(じょ)が、

(ぶん)(すい)(がい)とカヴァとの(しょう)(とつ)()ける(ため)

(てい)(あん)した()(ぎょう)がある。



この(まち)(どう)(くつ)(こう)(へだ)てる

ゼズ(さん)(みゃく)をトンネルで(つな)(けん)(ちく)()(ぎょう)を、

(こん)(きゅう)するカヴァに(おこな)わせて

この(まち)(たい)()()(はら)(きょう)(てい)(むす)んだ。



しかもマルフには()()(しょう)(だく)で。



マルフとカヴァとの(きょう)(てい)を、

()(かい)はエイワズ()(ちょう)(いち)(ぞん)

(もん)(だい)にはしなかった。



()(かい)がカヴァとの(きょう)(てい)(ゆる)したのは、

(おもて)()きはカヴァとの(せん)(そう)(かい)()

(ろう)(どう)(てい)(きょう)になっている。



()(ぞく)()める(げん)(ろう)(いん)()(かい)は、

()(さん)(がい)(しゅっ)(しん)のマルフとカヴァの()(ぞく)

(なん)(みん)(もん)(だい)()()けたに()ぎない。



(せい)()はわたしの(あず)かり()らないところで、

(かわ)のように(つね)(なが)れ、(うず)()き、(よど)んでいる。



「それを()りやめて()しい。」



ミカに()われても、

わたしの(いち)(ぞん)(きょう)(てい)()()する(けん)(げん)はない。



そのことを(おし)える(ひつ)(よう)もない。



「マイダスも(しゅっ)()しているのよね?」



(ちち)(おや)にはオレからエルテル(りょう)の、

 シルクの(せい)(さん)(しゅっ)()すべきだ

 と()ったんだ。」



「シルクの(りょう)(さん)()()(りょく)があるものね。


 あの(きら)めき。」



カヴァの(おう)(じょ)サラシュが()ている(ふく)()れ、

()(ざわ)りや(こう)(たく)()せて(えつ)()る。



挿絵(By みてみん)



サラシュにキャシュクを(おく)った

ムネモスが(うなず)く。



「カヴァの(どう)(ざい)()も、

 ()けず(おと)らず()(れい)ですよ。


 クロノが()(りょう)されるのも()かります。


 でもどんな(おり)(もの)もどんな(さい)()も、(うま)の、

 あの()()みの(うつく)しさには(かな)いません。」



エルテル(りょう)(しゅっ)(しん)のムネモスと

いつもの()()いが(はじ)まる。



二人(ふたり)(とも)(しず)かにしてね。」



()(まえ)のお(きゃく)さんを()()して、

(かい)()(はじ)るのは()められた(こう)()ではない。



――ミカは()(しん)()ってるだけあって、

  (なら)べる(ふだ)(まよ)いがないわね。



(じゅん)(じゅん)でミカが(なら)べた(かい)(ふだ)に、

わたしは(ほし)(ふだ)(そう)(さい)して(しの)ぐ。



()(ふだ)(かず)でもミカの(ほう)(ゆう)()になる。



ミカが(ふだ)()てに(なら)べた()(ふだ)は、

(すう)()(じゅん)にはなっていない。



()(ふだ)()()(そく)()いて、

わたしに()ませないようにしている。



挿絵(By みてみん)



55の商品(グッズ)双札(ペア)十札(テン)(れん)(れん)(せい)(りつ)させて、

()()から4(まい)(ほう)(しゅう)()(ふだ)(くわ)える。



0・1・6の(すう)()(ふだ)(ふだ)()ての(ひだり)(がわ)に、

(あさ)(ほし)(ふだ)(ふだ)()ての(みぎ)(はし)(なら)べる。



ミカは(ほし)(ふだ)での(かん)()()けながら、

わたしの(ふだ)(なら)(かた)()()っている。



――わたしの()(ふだ)()んでるのね。



わたしの()(ふだ)(ちい)さな(すう)()(ふだ)

(ひだり)(がわ)にくるように(なら)べている(ため)に、

サンスァラ(おう)(じょ)()(ふだ)()()かれた。



「カヴァへ(しゅっ)()すべきではない、

 とするあなたの(しゅ)(ちょう)には

 (そう)(おう)()(ゆう)があるのよね。」



ミカは(ちから)(づよ)(うなず)く。



「ゼズ(さん)(みゃく)ほどの(だい)()()(こう)()なら、

 調(ちょう)()から(かん)(せい)までに20(ねん)()(じょう)()かる。


 ()(さん)では(ねん)(かん)1,000(まん)ルースも

 (しょう)()する()(ぎょう)だ。


 トンネルの()(よう)(ぜい)(もう)けたところで、

 (かい)(しゅう)にはさらに10(ねん)どころか

 20(ねん)()(じょう)()かるはずだ。」



(しゅっ)()()()うか

 ()からないくらいの(だい)()(ぎょう)ね。」



淀みなく(すう)()(なら)べるミカは

とても()(まん)()にしている。



()(じょう)(なら)べられた(ふだ)()(しん)(あふ)れている。



――わたしの(のこ)りの(ほし)(ふだ)(あさ)(ひる)

  (あい)()(ゆう)(よる)(きょう)(こう)(ふだ)()ってる。



ミカが(ひる)(ほし)(ふだ)(ふく)めたので、

わたしは16の(かい)(ふだ)(なら)べて

9・0・1の段札(ステップ)(つく)ることができた。




挿絵(By みてみん)




(じゅん)()



(きょう)(こう)(ふだ)(ふく)めた(かい)(ふだ)(なら)べた(あと)に、

(ちょっ)(きん)商品(グッズ)をヴェールする。



()(ふだ)(まい)(すう)(おな)じでも、(きょう)(こう)(ふだ)使(つか)って

いま(なら)べられない(ほし)(ふだ)を2(まい)()(ふだ)(のこ)し、

わたしは()()(じょう)(きょう)まま(すす)んでいる。



ミカは(ふだ)をヴェールをしていないので、

()(じょう)から(かい)(しゅう)することもなかった。




挿絵(By みてみん)



「カヴァの(じん)(こう)(せい)(さん)(りょう)は、

 (ねん)(ねん)(げん)(しょう)(けい)(こう)にある。


 (さん)(ぎょう)(おとろ)えを()せ、

 この(まち)でもカヴァから()(はん)(ざい)(しゃ)

 10(パーセント)()(じょう)()えている。


 カヴァはひとも(ぜい)(しゅう)()り、

 もはや(すい)退(たい)(こっ)()だ。」



(ねん)(れい)()()わず、(おご)った(えん)(ぜつ)()(ろう)する。



それを()いたサラシュは(くち)()(かた)(むす)び、

わたしを(よこ)()()た。



――わたしが()(かえ)すのを()(たい)してるのね。



「わたしがあなたに()けるようなら、

 あなたの(しゅ)(ちょう)()()れてあげるわ。」



()(ふだ)(かく)(じつ)にわたしの(ほう)(おと)っている。



()(もと)(ゆう)()(ふだ)(かぎ)られて、

すでに(ほう)()されつつあった。



ミカが(しっ)(ぱい)する()(のう)(せい)はないし、

(れつ)()(すう)()(ふだ)()(ふだ)では

()てる()()みもない。



――(ちょう)(はつ)にしては()かりやすいかしら。




挿絵(By みてみん)



(じゅん)()でミカが(きょう)(こう)(ふだ)(なら)べた(えい)(きょう)で、

わたしは()(じょう)でヴェールした9・0・1の

段札(ステップ)(なか)から、(ひだり)(はし)の1(まい)()(ふだ)(もど)せた。



(じゅん)()えてわたしの()(ふだ)が2(まい)



わたしは(さい)()(ほし)(ふだ)だった(ひる)(ほし)(ふだ)(なら)べ、

ミカの()(ふだ)(のこ)り3(まい)になった。



わたしは(すう)()(ふだ)の9と8を

(まい)ずつ()(じょう)(なら)べている。



――(かん)(たん)には()たせてくれないのよね。



(せん)()のミカは()(かがや)かせ、

(わら)いながら()(ふだ)(まい)をテーブルに(ひろ)げた。



(らい)(てい)だっ。」



「わっ! 100?」ムネモスが(おどろ)く。



(まい)(かい)(ふだ)

(しょう)(じゅん)で100より(ゆう)()(すう)()はない。



10(じゅん)()()(ふだ)もなくなり、

ミカは()(ごと)(しょう)()()めた。



()(ふだ)(さき)()くした、あなたの()ちね。」



(やく)(そく)だぞっ。オレの――。」



(しょう)()は10(じゅん)ルールなので、

()()のわたしも(のこ)りの()(ふだ)()せる。



(すう)()(ふだ)の0を2(まい)



挿絵(By みてみん)



「はぁっ?」ミカが(こえ)(はな)つ。



(らい)(てい)(かい)(じょ)


 これであなたの(うった)えは

 ()(きゃく)されるわね。」



()(ふだ)(のこ)した2(まい)の0は

(あい)()(らい)(てい)()した()(あい)にのみ、

その(しょう)()()(こう)()ができる。



ミカは(ふだ)()て、(かお)(けっ)(しょく)(うしな)う。



「そんなはずあるかっ!


 ヴェールしておいて…、

 9を()らないなんて!


 おかしいよっ!」



()(ふだ)(すう)()(ふだ)(ひだり)から(ひく)(じゅん)(ばん)(なら)べて、

ミカにわたしの()(ふだ)()ませた。



9・0・1の段札(ステップ)をヴェールの(さい)

(うら)(がえ)(ほう)(ほう)()え、(かい)(しゅう)した0は

()(ふだ)(みぎ)(がわ)()いて9に(さっ)(かく)させる。



挿絵(By みてみん)



わたしの(たくら)(どお)り、

()ちを(かく)(しん)したミカは

100の(らい)(てい)(なら)べてくれた。



ミカがまだ(わめ)いている。



「ただの(ふだ)(あそ)びで(さわ)がしいわね。


 (さい)(しょ)からあなたを()たせるつもりで、

 わたしの()(ふだ)()ませていたのよ。」



()つことだけが(しょう)()ではない。』



サンスァラ(おう)(じょ)(こと)()(しん)()

わたしは()つけた。



(さき)()ったでしょ?


 (もと)から(しょう)(はい)()まってるものは、

 ()けにならないのよ。」



ムネモスとサラシュにも()げる。



「うぅーっ!」



テーブルに()()して

(さけ)ぶのを(こら)えるミカは、

(かく)せないほどの(くや)しさを()せる。



ミカの()(じょう)(なら)(かた)()(ろん)(てき)(ぶん)

(らい)(てい)への(ねら)いはとても()みやすい。



わたしの()かりやすい(ちょう)(はつ)(おう)じ、

(おご)ってしまったミカは、

この(けっ)()(みちび)かれた。




 ▶

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