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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第10章 怨讐の環

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第10章 第2節 献身の王女(第2項)

10(にん)もの(にく)(たい)(ろう)(どう)(しゃ)(あつ)められた。



(ぼう)(へき)(うち)(がわ)()()けられた

(しょう)(こう)(かご)()ろす(ため)に。



(しょう)(こう)(かご)(しょう)(へい)(ため)(しょく)(りょう)(うん)(ぱん)()(がい)にも、

(いし)(あぶら)(てき)()(たい)(どう)(ぶつ)()(がい)などを()せ、

(へき)(がい)(てき)()けて()とす(ため)(ぼう)(えい)使(つか)う。



()(よう)(ぶつ)使(つか)って(あざけ)(しゅ)(だん)もある。



(てい)(こう)(つづ)けたところで(へい)()(しょく)(りょう)(そん)(もう)し、

(せい)()()らないので、(てき)(せん)()()(ほう)(ほう)

(へい)(がく)(ほん)(しる)されている。



()(はり)(だい)から()りてきた(かご)()(めん)()くと、

(なか)からは(そう)(とく)のマルフが()てきた。



マルフは()(ぶん)()っていた

(はく)(よう)(もう)のコートに()()き、

それを()ているわたしに()()する。



(へい)()(たち)から(にら)むような()(せん)(あつ)まる。



わたしは(ふか)(あたま)()げると、

()(なか)(つう)じてまた(みぎ)(うで)(いた)む。



「こんにちは。マルフ(そう)(とく)

 ナルシャのニクスです。」



「こんな(だい)()に、

 (よる)(やかた)のドレイプがなんの(よう)だ。」



頭巾(フード)宝飾巾(ヴェール)のせいで、

わたしをドレイプと(かん)(ちが)いしている。



(うで)(つか)んだムネモスが、

わたしの(かお)()てきた。



(かの)(じょ)(ぶん)(すい)(がい)(そう)(とく)(はじ)めて()う。



(となり)はエルテルの(せん)(だい)(りょう)(しゅ)

 エリク(きょう)(むすめ)のムネモスよ。


 (となり)のドレイプは、(だれ)()かるかしら?」



わたしは()()(わる)(しつ)(もん)をすると、

サンサは(ちい)さく(あたま)()げた。



今日(きょう)(くも)(ぞら)のような

(にび)(いろ)(かみ)(かの)(じょ)()ると、

マルフは(ほそ)()()()しにして(ぎょう)()した。



「…その(かみ)、まさかサンサか?」



サンサは()(こう)(おお)宝飾巾(ヴェール)()ろし、

頭巾(フード)(うえ)にして(かお)()せる。



サンサの(どう)()()わせたのか、

マルフはコットンを()めた頭巾(フード)()いで、

(まる)(あたま)(あせ)(ひか)らせていた。



「カヴァの(ぐん)()たのなら、

 ()けはあなたの()けかしら。」



サンサが()って()(しょう)する。



「わしを(からか)いに()たのではあるまいな?」



マルフは(ひょう)(じょう)(けわ)しくする。



(あい)(さつ)()わりのただの(かく)(にん)よ。」



「いや(ちが)うっ。

 これはユヴィルを(さい)(ばん)にかけた(えい)(きょう)だ。


 (すべ)てはサンサの(たくら)みのせいだろう。」



(たくら)みだなんて、(ひと)()きが(わる)いわね。


 ユヴィルを(にせ)(けい)()(じょう)(とも)(ども)(つぶ)せて、

 おいしい(おも)いをしたあなたが。」



ユヴィルはカヴァの(よう)(へい)(だん)(かた)り、

(ぶん)(すい)(がい)西(にし)(がわ)(せん)(きょ)していた。



ユヴィルの(よう)(へい)(ころ)し、

カヴァからの(しん)(こう)()()していたマルフに、

サンサは()けを()ちかけた。



カヴァの(しん)(こう)(ほう)()から(まぬが)れると

()けはサンサの()ちになる。



(げき)(じょう)(けん)()(もと)めたマルフが

この()けに()(じょう)(けん)は、

なにもしないことだった。



マルフはサンサに()(がみ)(そそのか)されると

(よる)(やかた)(おとず)れ、(かの)(じょ)(かい)(だん)をしたことで

ユヴィルとの(たい)(りつ)(かん)()してしまう。



(ゆう)(かい)()(けん)()きると、

(よく)(じつ)にはユヴィルの(ぜん)(けん)()(はく)(だつ)する(ため)

(さい)(ばん)(ひら)かれた。



(まち)()(さん)(しょう)(かん)()(がい)(まち)(せっ)(しゅう)し、

(しゅう)(かく)(さい)(むか)えて(とう)西(ざい)(たい)(りつ)(もん)(だい)

(かい)(しょう)したかに(おも)えた。



しかしマルフが()(ねん)していた

カヴァの(ぐん)(まち)()てしまい、

(げき)(じょう)(けん)()どころではなくなった。



サンサはわたしが(やかた)()(とき)から、

この(じょう)(きょう)()(そう)していたように(おも)う。



「ニクスは(げき)(じょう)(けん)()()しい?」



「え? ()らない…。」



「ムネモスは?」



()われたムネモスも(くび)(よこ)()る。



ムネモスは(じょう)(だん)さえ(わら)える(しん)(きょう)ではない。



()らないものを()()けないでよ。」



「いまは(げん)(かい)(たい)(せい)(さい)(ちゅう)だっ!


 こんな(はなし)をしておる()(あい)ではない。


 しかし、()らないというなら

 わしがだな――。」



(しっ)(せき)して(せき)(ばら)いしたマルフの

(よく)(のど)から()た。



(こう)(ちゃく)して退(たい)(くつ)でしょう?


 (はな)(あい)()()てあげたのよ。」



「ドレイプの()(けん)

 ()()れられる(じょう)(きょう)ではないぞ。


 サンサであってもだ。」



マルフはサンサ()()てで(ぼう)(へき)()り、

()()(はな)れている(げん)(じょう)には(せっ)(とく)(りょく)がない。



(かれ)はサンサの()のひらで、

(おも)(どお)りに(ころ)がされている。



()かってるわよ。


 マルフは(りょう)(うで)があっても

 (ゆみ)(ひと)つも()けないでしょ?


 ()()()()いをするのなら、

 西(さい)(もん)をいますぐ(かい)(ほう)した(ほう)

 (あい)()よりも(ゆう)()()てるわね。」



「なんだと?」



マルフが()(けん)(しわ)()せ、

(いか)りを()めて(たず)ねる。



サンサの(いち)()(じん)()(けん)は、

マルフであっても

()()れられるはずがない。



(こう)(ふく)しろというのか?


 (みん)(しゅう)(へい)(おん)(おびや)かす(こう)()だ。」



(げん)(ろう)(いん)から(えら)ばれた(そう)(とく)のマルフが、

()(かい)()()して(けっ)(てい)(くつがえ)せるはずもない。



(かん)(じょう)()かせるマルフの(けん)(かい)に、

(となり)のムネモスがわたしの(うで)をまた(にぎ)る。



西(さい)(もん)()ざしているのは、

(まち)()べる(げん)(ろう)(いん)()(かい)()()だった。



(そう)(とく)であるマルフ()(じん)()(けん)(げん)よりも、

(げん)(ろう)(いん)()(かい)(たち)()(うえ)になる。



(だい)(だい)(そう)(とく)をやっていたメリエ()

スーの(りょう)(しん)()(きょ)して()(こう)

(そう)(とく)(げん)(ろう)(いん)()(かい)(ごう)()(せん)(しゅつ)される。



(けん)(りょく)(しゃ)()(かい)(きょ)()なく(ぐん)()(かか)われず、

()(りょく)()(ゆう)(こう)使()させない(せい)(やく)(もう)けた。



この(せい)(やく)(せん)(だい)のハミウスが

(そう)(とく)だった()()()(いん)する。



(げん)(ろう)(いん)にとって(かた)()きだけの(そう)(とく)は、

(くび)()にロープで(つな)いだ

(いぬ)(どう)(ぜん)(そん)(ざい)になる。



(こう)(ふく)しろなんて()わないわよ。


 (まも)りに(てっ)しても(あい)()()えに()()ねて、

 (ぐん)退(たい)(きょ)(いの)るだけでしょう?


 ()えた(あい)()が、

 ()めてこないとも(かぎ)らないわね。


 あなたが(あい)()(たち)()なら、

 どうするつもりかしら。」



(ぼう)(へき)(そと)(がわ)にいるカヴァの(ぐん)(けい)(かい)し、

(しん)(こう)(ふせ)(ぜん)(せん)()()(かん)になったマルフは、

(せき)(にん)だけを()()けられている。



(かれ)()(しん)(じん)(そく)(はん)(だん)(くだ)せない。



(おさな)(ころ)から(へい)(がく)(おし)()まれる()(ぞく)

(じょう)(りゅう)(かい)(きゅう)()まれではないマルフは、

(せい)(じょう)()(いとな)むただの()(ぞく)()(しょう)(にん)だった。



(もと)()(さん)(がい)(しゅっ)(しん)(せん)(みん)()ぎず、

()(じゅつ)()()けているはずもないので

(へい)()(たち)には()()されていない。



(かい)(らい)()()(かん)では(こん)(らん)(まね)き、

(へい)()(たち)(いのち)(あず)けるに(あたい)せず、

()()(かん)(めい)(れい)には(したが)えない。



(しゅう)()(へい)()(たち)(いら)()(にら)みつけ、

(たい)()がマルフへの(ひょう)()になっていた。



西(さい)(もん)(かい)(ほう)できるまで、

 あなたは()(ぶん)(ゆび)でも(うで)でも

 (かた)(しば)って(くさ)らせるつもりかしら。


 (ぶつ)(りゅう)(てい)(たい)

 (まち)(けい)(ざい)()(あた)えるわよ。」



サンサはわたし(たち)()た。



わたし(たち)(うし)ろには(ぎょう)(しょう)(にん)(あつ)まり、

(たい)(しょう)()(しゃ)(かい)(どう)()()くしている。



(かの)(じょ)(かい)(どう)(けっ)(かん)(たと)えた。



(けつ)(りゅう)()()えれば

その()()はやがて()(のう)(うしな)い、

(くさ)り、()ちていく。



「だが、これは(まち)()()でもある。」



マルフは()(ぶん)(こと)()(せき)(にん)(げん)(ろう)(いん)に、

さらには(まち)(そう)()とまで()()えてしまう。



(ぶん)(すい)(がい)(ふゆ)(がい)(しょう)にとっても

 (ぜい)()(まち)にとっても(かせ)(どき)なのは、

 あなたも()ってのことでしょう?


 (せい)(じょう)()のあなたなら

 この(じょう)(きょう)()(かい)できるはずよね。


 (げん)(ろう)(いん)(けい)(かく)

 (おな)じように(とう)(もん)()()(げん)()ざされた(とき)

 あなたはそれに()えられるのかしら。


 マルフ、あなたは(せい)(じょう)()としての

 (ほん)(ぶん)(わす)れているわね。」



「わしは(そう)(とく)だ。


 (まち)(まも)()()がある。」



(げん)(ろう)(いん)()(いん)かのような(ゆう)(べん)(えん)(ぜつ)

サンサはわたしを()る。



サンサの(かんが)えに(どう)(じょう)して

わたしは(しゅ)(こう)していた。



「あなたに()()ないのなら、

 これからわたしが()ていって、

 カヴァの(ぐん)(かえ)るように

 (こう)(しょう)してあげるわ。」



(げん)(ろう)(いん)がそんな(かっ)()(ゆる)すはずがない。」



(むな)(もと)(にぎ)()めるマルフの()(わけ)に、

サンサは()(みみ)()たない。



「あなたの()

 ()(けん)(およ)びはしないわ。


 ()わりの()えないこの(じょう)(たい)(なが)(つづ)けば、

 (こん)()(うち)(がわ)から(ぼう)(どう)()こるわね。


 ネルタの(つぎ)()(さん)(がい)(かい)(じん)になるわよ。」



(きた)(がわ)()(さん)(がい)()()して(おど)す。



「ぐぐぅ…。」



()(いた)めて()(もん)(ひょう)(じょう)()かべるマルフに、

わたしはムネモスを()れて(まえ)()つ。



「マルフ。


 サンサが()けに(しょう)()する(じょう)(けん)

 まだ(せい)(りつ)してないわ。


 カヴァの(ぐん)(ほう)()(しん)(こう)から

 (まぬが)れることだものね。


 でもサンサの(てい)(あん)()けなければ、

 どちらにしても(たち)()(あや)うくなるわね。」



()(けん)(しわ)()せるマルフと

()(しょう)するサンサ。



(そう)(とく)(しっ)(つい)()()(さん)(だつ)

 (げん)(ろう)(いん)(ねら)いなのかしら。


 カヴァに()めて(もら)うか、

 (ぼう)(どう)()きれば()い。


 (へい)()()できないマルフには、

 (じょう)(きょう)()(かい)する(ちから)()いもの。


 ()(さん)(がい)(しゅっ)(しん)のマルフが、

 (そう)(とく)()()()いていることを

 (かれ)らは(ねた)んでいるのね。」



穿(うが)った()(かた)ね。」



()ってサンサは(うなず)いている。



(げき)(じょう)()(たい)()ち、

(えい)()()たマルフを(あい)()(ねた)(もの)()る。



(げん)(ろう)(いん)(にん)(げん)(しっ)()()られただけで、

(まち)()(けん)(さら)()けに()るとも(おも)えない。



サンサの(かんが)えている(とお)り、

これはわたしの(がん)(ぼう)(そう)(さく)でしかなく、

(けっ)(てん)ばかりの(すい)(ろん)には(なに)かが(けつ)(らく)していた。



(げん)(ろう)(いん)は…。」



マルフは(かんが)え、(こと)()()む。



()()けられただけの(せき)(にん)

 ()(ひつ)(よう)はないわ。


 そんな(とき)(かんが)(かた)()えるの。


 マルフはカヴァの(ぐん)に、

 『(うん)(めい)(おんな)』を()()けた

 ってことにすればいいのよ。」



(うん)(めい)(おんな)? サンサお(ねえ)(さま)が?」



()()()ってか()らずか、

()(もん)(くち)にしたムネモスに、

わたしは()って(わら)ってしまう。



()()()使(つか)われる(こと)()ではない。



わたしの()げた(うん)(めい)(おんな)というのは、

(くに)をも()(めつ)させる(ざい)(にん)()()している。



オーブ(りょう)(もり)(けん)(じょ)()ばれたサンサが、

エルテル(りょう)では(うん)(めい)(おんな)()ばれても

(よろこ)んでいた、とエリクは()っていた。



(はっ)(そう)(てん)(かん)ね。


 ドラスは(しょう)()()きだものね。」



(とう)のサンサまで(どう)()すると

カヴァの(おう)()、オルドラスを()(じょく)する。



「カヴァの(ぐん)がこれで(てっ)退(たい)した(あと)は、

 マルフが(せい)()(ひと)()めできるわよ。」



マルフがカヴァに、

ドレイプを(おく)(こう)(じつ)になる。



(こう)(じつ)(あた)えるのがサンサの()(ごと)



マルフの()(かた)まった(かんが)えが(ほぐ)されて、

こちらの()(けん)(かたむ)(はじ)めた。



「それでも()けはわたしの()ちになるから、

 (よる)(やかた)(ちょう)(ぜい)(めん)(じょ)する(けん)

 (わす)れてはダメよ。」



「むぅ…。」



サンサは()さぶるようなことを

わざと()げる。



わたしは(いき)()いて、マルフの()(なか)()す。



(もん)をずっと(かい)(ほう)する(ひつ)(よう)はないの。


 ()じていた(もん)(とつ)(ぜん)(かい)(ほう)されても、

 カヴァの(ぐん)はこれを(わな)(うたが)うものね。


 カヴァが()(ぼう)にも(しん)(ぐん)(えら)んだとしても、

 (まち)(はい)って()められる(まえ)(もん)()じれば

 そのまま(ほう)()できるわね。


 (へい)(がく)にもある()(しゅう)(ひと)つよ。


 (わな)にかかった(ねずみ)(どう)(ぜん)よ。」



わたしは(へい)(がく)には(あか)るくないけれど、

(ねずみ)(たと)えにマルフが(そう)(ぞう)(うなず)き、

(なっ)(とく)がいく(よう)()だった。



西(さい)(もん)()まっている(ぎょう)(しょう)(たち)も、

 (へい)()(たち)(げん)(かい)(たい)(せい)()かなければ

 (じょう)(きょう)()(かい)して(けい)(かい)するはずよ。


 西(さい)(もん)()られたとしても、

 西(にし)()(かま)える()えたカヴァから

 ()()(ちょう)(はつ)(おそ)れて、

 (あん)()()(どう)もしないわ。」



()って()(せん)(はい)()(かれ)らに()けさせる。



(かい)(ほう)姿()(せい)()せれば、

 この(こん)(らん)(いち)()(てき)(おさ)まるわ。」



エルテルに(たい)()(はこ)

(せい)(じょう)()のマルフであれば、

(もん)()ざされた(ぎょう)(しょう)(たち)(しょう)(そう)(きょう)(かん)する。



(よる)(やかた)のドレイプから()ばれ、

マルフが(ぼう)(へき)から()りて()()(てん)で、

(へい)()(ぎょう)(しょう)(たち)からの(はん)(かん)(まぬが)れず、

(そう)(とく)としての()()(つらぬ)けてはいなかった。



()(ふだ)(おお)()にしたところで、

 ()(はい)()けになる()(ゆう)がわかるわ。


 この(しょう)()にマルフが(せき)(にん)()うことで、

 (とく)をするのは(だれ)かしら。」



わたしの()(けん)に、

サンサはさらに()(くわ)えた。



「エイワズがなにか()ってきたら、

 この()(せき)(にん)にすればいいわね。」



「えっ? サンサの(せき)(にん)ではないの?」



(せき)(にん)(しゃ)()(ごと)(した)(もの)(ゆだ)ねることが

 できるのよ?」



「もう…。」



(かの)(じょ)(こえ)(はず)ませ、(かた)(わら)う。



わたしは(かた)()とす()りをすると、

(うで)(いた)んでなにも()えなくなった。



「わしは()(むすめ)(あい)()

 (せき)(にん)()()けるようなことはせん。


 ()かった。

 お(まえ)(たち)もそれでいいんだな?」



マルフがようやく(かく)()()めて、

わたしも()(かた)がなく(くび)(たて)()った。



(おび)えるムネモスも()さく(うなず)いたので、

イオスが(みじか)()く。



(もど)ってきたら、

 また(しょく)()でもしましょう。」



サンサは宝飾巾(ヴェール)()(こう)(かく)すと、

()(ほそ)めて()(しょう)()かべた。




 ▶

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