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プロローグ

あらすじにも書いたのだが前書きとして、作者の私にとって、これが初めて公に投稿する作品である。そして私はただの人生お先真っ暗になりかけの就活中の大学生である。読者の諸君は、慣れない活字をつらつらと並べていく上で違和感を覚える点はあるとは思うが、どうかそこには目を瞑り、私の想像力豊かな世界観に浸って行って欲しい。そしてどうか、この作品の行く末を見守ってくれるなら私は嬉しい。

私にとってこれは初めての公に出す作品であるので、大切にしていきたいと思う。

 


 君はなぜ生きているのか、自分自身に問いかけたことは有るだろうか?



 無論、俺は毎日のように考えている。



 そこで俺の行き着いた答えはそう、

親の一瞬の快感によって非常に低い確率の上で「たまたま」俺が生まれ落ち、「たまたま」生き続けているだけであるという事だ。

 生きている理由なんて大層なもの、考えるだけ無駄なのだ。


 こんなことを言うと一部の思想家には両親に失礼だとか、生への冒涜だなんだと言われかねないが、俺からすれば何十兆分の一の確率で生まれ落ちた「奇跡」なのだからその命は大切にしろなどという考え方の方がよほど、生への冒涜なんだと思うね。


「あの〜…!!!聴いてますかね?!!!!」


 さて、そんなひねくれたことを思っている俺に問いかけてくるこの銀髪の女はおそらく、女神ってやつだろう。


 なぜこの女が女神だと言い切れるのか、状況を整理するとこうだ。


 先程まではえっと確か、コンビニで買ったばかりの20円引きの具なし白米のおにぎりとホットスナックのチキンを食べながら、大好きなアニメ歌手の歌をノイズキャンセリングヘッドホンで爆音で聴きながら就活のオファーサイトをただボーッと眺めて歩いていたんだ…


 そしてなにか一瞬のうちに私に当たってきて…まぁ状況的に車なんだろうな。恐らく、夜中に前を水歩いていた俺が悪いんだろう。

 自分自身が猛烈になにかを思い出しそうになり、気づいた時には、体がとてもあつくなっていた。幸い、痛覚など感じることなくこちら側には来れたみたいだ。


 こんな在り来りな展開の後の見たこともないような美人との対面。こんなの転生前のテンプレク○展開である。


「私、女神ってやつなんですけどー!!考えてばっか居ないで、話!聞いて貰えますっ?」


「あー、、、すいやせんね、死ぬ瞬間のこと思い出してて。」


 こんな在り来りな状況、在り来りな転生、正直に言う。嫌である。なぜ転生出来るのに嫌なのかって?? 決まっている。

 俺は、転生物のアニメが、大嫌いなんだよッ!!!


 と、そんなことを思っていると目の前のでっかい胸の銀髪女神は何やら怒りだした。


「えっとーーーーー、遠山 光さん…?!なんでそんなに不貞腐れてますの…?! 私の経験上、この場所につれて来られたあなたのような童帝ぽっちゃり君は目をきらきらさせてチート能力での転生をせがんで来たわよ??」


 やっぱり俺のような童帝ぽっちゃりは総じてアニメオタクで、このような場合の状況把握が早いようだ。全く、何も誇れないことであると分かっているが少し嬉しい気持ちである… ってか、この言われようは流石の俺でも少しだけ傷ついた。センチメンタルひかるんになる所だった。

 さて、俺は少し気になることを聴いてみた。


「ところで女神さん、これは転生前って事で合ってるよな?聞いた感じだと俺の前に何人かは転生しているようだが、俺は何人目で、なにか転生条件とかってあんのか?」


 これは女神の怒りをさらに買ってしまったようだった。


「光さん?あなた、敬語は義務教育で学ばなかったのかしら??私、あなたのこと転生させなくたって別にいいのよー?上の連中が決めたことだもの。仕方なくそうしているだけ。これでだいたい把握出来たかしらー???」


「すみません、以後気をつけまする。」


 転生は嫌であったのだがこれで死ぬってのはもっと嫌なので、一応下手で出ることにした。

 そして俺は手を合わせ跪いて頼んでみることにしたんだ。


「ところで女神さん、俺は転生物の創作物が前から大の苦手なんです。何が言いたいかと言うと、俺には物語の主人公になる意思がないってことです。どうでしょう。女神様の力とやらで、俺を元いた世界で事故が起き無かったていで生き返らせることとかってできませんかねー?」


「無理です。」

 即答だった。いやまぁ、そりゃ考えればわかるのだが。さて、こうなると俺は転生するか諦めて死ぬかの二択しかないらしい。


「じゃあ転生させてください。もし貰えるんだとしても、チート能力だとか、そんなん俺、要りませんわ。その代わりと言っちゃあなんですが、他にもほかの転生者がいる世界へと飛ばしてくれませんかね…?」


 すると女神様は顔を顰める。

「ほう。ほかの転生者がいる世界へとね…。確かに転生者にはなにか力をあげた上で世界へと飛ばしており、またその世界へとあなたを飛ばすことは可能です…。しかし、一体それは何故ですか?」


「俺は物語の主人公にはなれない。けど、ほかの転生者が主人公だとすればその手助けくらいは出来ると思いましてね。どうでしょう??」


 勿論、そんなこと思ってなどいない。俺には絶対に転生物のアニメの主人公を許せないという心にひめる思いがあるのだから。


「いいでしょう。では、あなたには、他の転生者と同じ世界へと転生できる力を与えます。それでは、あなたに神の御加護があらんことを…」


 こうして俺の、「主人公狩りライフ」が始まったのであった。

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