No.1「アイワン」
「よーし!がんばるぞー!」
「おー!」
「第一話だからがんばるぞー!」
「メタいこというなよ!」
※以下本文
西暦2200年!人類の科学は21世紀よりもそこそこ!そこ~そこ進んでいた!タイムマシンとか、どこにでも行けるドアとかそんな大層なものは発明されていないが、まあ車とかバイクがリニアモーターカーみたいに走るくらいには進んでいた!
そんなわけだから人々の暮らしもあんまり変わっていない!そんな中で、発明好きな女の子、愛愛ゆう(あいらぶゆう)が一人、みんなの暮らしを良くするために発明にいそしんでいた!
【ラボ:アイラブユー】
「今日はこんなものを作ってみた!」
《試作品No.1『アイワン』》
「ア…アイワン?」
「犬のロボットだよ。」
「なんか聞いたことあるな。昔はやったやつだろそれ。」
「あ!」
「どうした?」
【登場人物紹介】
《愛愛ゆう(あいらぶゆう):主人公、発明家、女の子、白髪》
《助手山助手男:助手、男》
「はい。」
「今かよ!しかも俺の名前!」
「助手山助手男?嫌なの?」
「嫌だろ!」
「私に言われても困る…」
───気を取り直して───
「と言うわけでね、アイワン。」
「デザインとかは…まあ~ありがちな動物ロボットって感じだな。どういう機能があるんだ?」
「人工知能搭載してるけどそれだけ」
「人工知能?じゃあデザインは犬だけど色々できるのか?」
「いや?そこは犬だからさ。犬の限界を超えたことはできないよ。」
「ちょっと見せてくれね?」
「いいよ!アイワン!」
《ワン!》
「おお!鳴いた!」
「それだけじゃないよ!アイワン!」
《ワン!》
「ポーカーやるからディーラーやって。」
《ワン!》
きゅいーん!パッパッパッパ!←シャッフルしている
「ユー。」
「何?助手も座ってポーカーやろうよ。」
「え?あ、あぁうん。」
キャッキャッ!スリーカード!
ヤルナー!オレハフルハウス!
マケター!アハハ
ワン!ワン!
「……………」
「…どしたの?助手。」
《ワン!》
「……………」
「犬の限界超えてんじゃねぇかぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!!!」
《ワン!》
「お前黙れ!」
「ひどい!おりこうさんなのに!」
「おりこうとかのレベルじゃねぇよ!」
「なんで?カード配らせただけじゃん。」
「それじゃ!」
《ワン!》
「それ?」
「犬がカード配るわきゃねーだろ!」
《ワン!》
「わかんないじゃんそういう犬もいるかもしれないじゃん。」
「なんで頭いいのに馬鹿なんだよ。」
《ワン!》
「ちょっとこいつ黙らせてくれね?」
「なんで?可愛いじゃん」
《そーだぜ?愛らしいだろ?》
「しゃべんのかよ!」
「一応。お年寄りとか独り身の人の生活のサポートができればいいなって思っておしゃべり機能もつけてる。」
「あぁ…それはまあいいけど…。」
【バク転】
クルッ!ワン!
「上手!」
「まだ許容できる。」
【カラオケ】
アナターガースキーナノー
「歌うほうかよ!」
「上手!」
【瓦割り】
ワン!
バキッ!
「上手!」
「コメントにバリエーションがないな。」
「あとはいいや、もう。」
「飽きんな!」
「いいよもう。掃除とか料理とかだし。」
「そっちを紹介しろよ!」
「アハハ~!」
───その日の夜───
プシュー!
【ラボ:アイラブユー・地下室】
「…。」
壁の厳重な扉が開き、中に入っている物をじっと見つめるユー。昼間に助手と遊んでいたときには見せなかった真剣な眼差しで何かを見つめている。
「もう少し改良しなきゃ…ネ。」