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精錬の鋼鉄英雄  作者: 妖 猫撫で
16/21

ドワーフ-06

社会不安でモチベーションがガタガタですが、相変わらず続けるために超小出しで載せていきます。


※サブタイトルいい加減な理由



毎度の事ながら読むときは脳内補完でご自由に継ぎ足ししてください。


 ギルドの建物の待合室。

 中央に備え付けのテーブルはある以外には特に何も無い部屋に真壁達の一行はいた。

 その他にいるのはドワーフ族のドランクとギルドマスターのロドスだけだ。

 今回のケンカの騒ぎはどちらに非があるかは想像にかたくは無いものの、ロドスの流儀としては双方の言い分を聞かないということはあり得ない。

 この場にいないもう一人についても後日に話を聞くつもりでいる。口を開いてくれるかは別としてだが…。


 「あいつに絡まれるとは、とんだ災難だったな。」


 闘う職業を持つ者は大なり小なり血の気のある割合が多いのだが、ボルグは別格だ。

 以前、街の外で強盗を働いていた盗賊集団が壊滅したことがあった。

 人気のない場所で旅人や商人を標的にしたいたのだが、運の悪いことに次の標的になったのがたまたま道を通り掛かったボルグだった。

 結果は悲惨なものだった。

 盗賊行為を行った者の処遇は国々で差異はあれど、現行犯は斬り伏せられても文句は言えないのがほとんどだ。

 とはいえ、老若男女にいたっても問答無用で手に掛けれる人間は少ない。

 そういった意味で別格なのだ。

 一応、自分が目を光らせている間は何も事は起こさないだろうが、念の為に注意しておく。


 話はこれだけではない。

 ロドス個人的にはここからが重要だった。

 最近、東の帝国で軍事増強の動きがあり、戦争の準備をしているのではないかという噂がある。

 それに伴い、各地でキナ臭い事件も多発している。

 傭兵派遣業としては大忙しなのだ。

 そんな中で見慣れぬ集団がいたら目を引いてしまう。

 特に、油断していたとはいえ、実力なら《白金》のランクに届くであろうボルグを一瞬で制圧したのだ。

 それが単にギルドに傭兵登録に来たルーキーだと言う。

 どこぞの国の密偵か、それとも未だ見たこともない大粒宝石の原石か。

 どちらであろうとマークしておくに越したことはないという訳だ。


 ロドスはドランクにも一通りの注意を行った後、それぞれにそれとなくこの街にやってきた理由を聞いてみた。

 真壁一行はたまたまこの街に寄っただけで、北方にある鉱山に向かっていると言う。

 なんでも希少な金属を探し求めているらしい。

 北の鉱山と言えばドワーフ王国の名にもなったヴェルツェル鉱山だ。

 その話が出た後、ドランクは真壁達にモンスター討伐の依頼を引き受けてくらないかと打診をした。

 互いの利益が合致しているのだから当然とも言える。

 だが、そこでロドスは間に割って入った。


 「話が弾んでるところで悪いんだが、その依頼は斡旋できないな。いくら腕が立つ人間であっても、ランクの低い者に上位の依頼を受けさせるわけにはいかない。みすみす死人を出すわけにはいかないからな。」


 依頼を出す側も一刻を争う場合もあるが、受ける側も命は無限ではない。

 非情に徹しても守らねばならない一線がある。


 「とわいえ俺も悪魔や極東で言われるような鬼じゃない。ギルドとしてはダメだが、俺個人としては受けさせてもいいと思っている。ただし、条件付きだがな。」


 そういうとロドスはテーブルに地図を広げた。


 「ここが今いる都市、ファルブロス。そして北にそびえる山脈がお前達の行きたがっているヴェルツェル王国。その間にヴィオールという小さな村がある。そこに出向いている俺の知り合いを連れて行ってくれればいい。」


 東に位置する帝国の活発な動き、増加傾向にあるモンスターの出現数、不穏な噂は尽きないが、今の北方で起きているのは人攫いだ。

 ヴェルツェル鉱山を含め、周辺地域は農作物などの実りが少ない。

 それ故に稼ぎを得るためにヴェルツェル王国か、他の都市へと移住や上京する者が多い。

 街と街の間に誰も住んでいないというわけではないが自ずと人口は減り、まばらになっている。

 そのような人目の少ない環境であるからこそ人攫いが横行するのだが、この案件は別物であった。

 一回の失踪が一人二人ではなく、家族や集落単位の規模なのだ。

 通常の人攫いなら価値がある人間以外は邪魔なだけであるから口封じが鉄則。

 発覚を遅らせるための隠蔽だとしても、村一つはあまりにリスクが多過ぎる。

 仮にモンスターが犯人だとしても痕跡くらいはありそうなものであるが、まるで村人達が自ら失踪しているような話だ。

 そのことが事態の把握を大幅に遅らせ、被害を多くしたと言える。

 これだけのことを行った者がいるとすれば、そう易々と姿は見せないであろう。

 それ故にロドスは少数精鋭の密偵を各地に放って調べさせていた。

 その一人を目の前の一行のお目付け役として使おうと考えたのだ。

最近は天候とか気温不足で野菜が〜って話でしたが、


今年は猛暑に〜なんてニュースで予報やってましたね。


モチベーションに更なるダメージが…orz

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