表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最近の“なろう”について思うこと

作者: ばんべあ

なんか、最近の“なろう”つまらなくない?


こう書くと懐古厨みたいに映ると思う。でも、偽ることなき本心だ。

なんかこうしっくりこないというか、なんというか。満足感が得られなくなってきている。



確かに、昔のワンパターンな異世界転生とは違った、僕では思いつかない少し捻りのある秀逸な設定が増えている。今までにない、思いもよらない展開になることだってもちろんある。

でも、不思議と心に響かない。


そこにあるのは空虚な笑みと、ただただ過ぎ去っていく時間だけ。昔の作品を読んでいる方が新たな再発見がある分面白いかもしれない。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



さて、こんな最近のなろう作者を敵に回すことを垂れ流しているが…。僕のラノベ読歴を書いておこう。

今まで多くのラノベを読んできた(と自負している。)2012年から「とある」でラノベ入りして以来、2006から現在に至るまでの大抵の厨二病系は読んだり見たりしてきた。平均しても、毎日最低2,3冊は読んでいたと思う。そして2015年ぐらいにはなろうにたどり着いた。

そこからはなろう系をメインに読んでいる。

こんなところか。改めて文字化すると、なんて悲しい青春を送っているんだと思えなくもない( ^∀^)



一番面白かったラノベは決められないが、と禁,半月,シャナ,ゼロの使い魔,SAO,飛空士などか。マイナー作品は他にも色々あるが、メジャー作品を並べたらこんなところだろう。

やはり世界観が秀逸だがストーリー構成はメチャクチャ、というのが個人的な印象である。

風呂敷を広げるのは上手だが、…(ry

1冊の読み切りとしての完成度は高いが…(ry



しかし、なろうは違った。当時の僕にとっては(もちろん今も)、全く別のものとして映った。

そこには行き当たりばったりのようで、どこかそうではない面白さが潜んでいた。




(`・ω・)バッと (`・ω・)押しのけ (`・ ω・)飛び込んだ (`・ω・)瞬間 (`・ω・)ト ラックに( ・ω・)トラックに… ( ´ ・ω・)ト ラック… (´;ω;`)トラック止まった… (´; ω;`)怒られた… (´;ω;`)僕は死にましぇ

(↑トラックに轢かれすぎ問題。もはやトラックの運ちゃんが可哀想だ。)



僕がなろうに入り始めたのは、ちょうど無職転生が完結を迎えた頃だったのを覚えている。

どこかのネットニュースからリンクを辿り、読み始めたのがきっかけだった。

そしてあまりの衝撃に、学校も塾もサボって読み耽ったのを覚えている。あの時間は忘れられない。


そこにあったのは“人生”だった。


無駄(文学的表現とも言う)を徹底的に排除して、物語に必要なキャラクターの感情や風景を最低限の描写に留めることで、空想の余地を残して物語は進む。そして、作者が描き終えたと思ったタイミングで、作品は幕を閉じる。いつも、あと何話で終わってしまうのかと考えて悲しくなっていたのが懐かしい。


現実に疲れた人たちの欲望や願いのようなものが詰まった世界。

完成した異世界転生と言うジャンルの面白さ。

感想欄にある、作者と読者とのコミュニケーション。

書籍化やアニメ化が進むにつれて誰もが小説家になれる時代に。



ラノベより優れている点はいくつもあるが、それと同じくらい多くの劣っている面もある。

結局のところ、どれも作者個人の成し得た力であり、脱帽する他ない。



しかし、ここ1,2年のなろうでは、かつてのように熱狂するようなことがなくなってきてしまった。

読了感や喪失感を感じるような作品に出会えなくなってきている。その作品の2次創作を作りたくなるような小説に出会えていない。

何よりもまず、完結までたどり着ける作品に出会えていないというのもあると思うが、それでも読み続けられるほどのものに出会えなくなってしまった。




ミンナァァモドッテコォ━━━━щ(゜Д゜щ)━━━━イ!!!!





勘違いしないでほしい。僕は最近の作品がクソだと揶揄したいわけじゃない。

昔の作品の方が優れているなんて1ミリも思っていない。

ただ、本当に描きたいものを描けているのか?と思う時がある。昔の作品には、読んでいて気分の良い時もあれば悪い時もある。

しかし、今はどちらかと言うと、一定の雰囲気のまま進んでいる作品が増えている気がする。

確かにその方が、作者も読者も気を揉まなくて済む。

しかし、そんなことはど〜でもいい。


日間ランキングや週間ランキングに載ることよりも、

       しっかりと完結した“君だけ”の小説が読みたい


心からそう思います。

以上です、大口叩いてごめんなさい。読んでくれてありがとう。

これを読んでくれたひとが、新しい作品を世に出してくれることを願って。

7/14 追記

思ったより感想を書いてくださる方が多くて嬉しいです。

新たな発見も多く、感謝です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ばんべあ 様 凄く、心をくすぐる作品です。 一言、言わせて下さい。 人は、それを成長と呼ぶ。 [気になる点] 「飽き」とも言うけどw
[一言] 最近、物語の方向性に迷っていた私の悩みを、もののみごとに吹き飛ばして頂きました(笑)。 流行り、廃り、を気にするよりも、自分にしか書けないものを完成させるのが、なにより大事ですね。そのことを…
[一言] 私の作品は元々、なろうでポイントが付く作風じゃなかったのですが、それに拍車をかけてポイントが付かなくなりました。 単純に私の作品が面白くないだけかもしれませんが、雰囲気が変わった気がします。…
2019/08/06 16:55 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ