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65 ローリエお姉ちゃん

お姉ちゃんローリエ(^^)



「あーうー」

「よーしよし、お祖母ちゃんですよー♪」


母上が双子の弟のバジルを抱っこしながら優しくあやす。母上はどうにもバジルがお気に入りのようで抱っこする頻度もバジルが多いようだ。バジルも不思議と母上になついているので母上に抱っこされていると上機嫌だ。


「あーあ、うーあー、きゃ♪」

「うん、ご機嫌だなミント」


そして俺は現在双子の姉のミントを抱っこしている。ミントはどちらかと言えば俺やサーシャに抱っこされるのが好きらしく、バジルを母上が独占してるときは決まってミントの相手をする。まあ、もちろんバジルも俺の可愛い息子だからちゃんと抱っこして話しかけて、慈しむけど、母上よりいい反応は貰えたことがない。


バジルのお祖母ちゃん大好き!みたいな様子は微笑ましくあるけど、やはりお父さんとしては少しだけ寂しくもあります。


「それにしても・・・バジルは本当にお義母様になついていますね」

「そういう、サーシャはミントになつかれているじゃない。まあ、カリスもだけど」

「まあ、私の自慢の子供たちですから」


と、そんな話をしていると控えめなノックと共にローリエが入室してきた。ローリエはまず俺に視線を向けてから心なしか表情を輝かせてからサーシャと母上にも視線を向けて笑顔で言った。


「おとうさま、おかあさま、おばあさま、こんにちは!」

「ローリエ、ミントとバジルに会いにきたのかい?」

「はい!おとうさま、ろーりえもだっこしてみてもいい?」


その言葉にしばし考える。この子の筋力で赤ん坊を持てるかどうか・・・まあ、ここ一年で背も伸びてだいぶ大きくなったローリエならギリギリ大丈夫かな?最悪俺がうまくキャッチすればいいかと思い俺はローリエにゆっくりとミントを渡した。


ローリエは少しだけバランスを崩しそうになるがなんとかミントを抱いてから笑顔で言った。


「みんと、ろーりえおねえちゃんですよー」

「うーあー」

「よしよし、いいこですねー」


・・・やべぇ、家の娘達可愛いすぎる!ローリエに抱っこされるミントは凄く大人しいのでローリエも嬉しいのかお姉さん風を吹かせていて可愛いすぎる!お姉さんローリエというのもなかなか新鮮でいいものだね。


そんなことを考えていると、ふと、袖を掴まれたような気がしてそちらを向くと少しだけ拗ねたようなサーシャがいた。もしかしなくても娘を愛でていて少しだけ嫉妬したのかな?だとしたら可愛いすぎるので俺は笑顔を浮かべながら言った。


「二人ともサーシャに似て美人になるだろうね。でも、私の一番はサーシャだよ」

「旦那様・・・」

「本当に口が上手くなったわね」


甘い空気になろうとしているのに母上に水をささせれる。多分わざとだろう。


「私は本心しか言えませんよ」

「どうかしら・・・ねー、バジル」

「だうー」


よしよしとバジルを抱っこして楽しむ母上。いや、しかし今からこんなにお祖母ちゃん子だと将来少しだけ心配なのです。まあ、仲良しなのはいいけど、母上みたいな性格になるかも・・・うん?でも、ある意味俺も似たような人種だから問題ないのか?いや、まあバジルにも溺愛の素質があるならいずれはそうなるのだろう。


愛するものに一途なのはいいことだし、問題ないかな?まあ、一方的すぎる愛は問題かもしれないけどね。相手が嫌がるのに愛情を押し付けるのは迷惑以外の何物でもないかな。俺や母上みたいに相手を想えるような性格になることを切に願いつつ俺はお姉ちゃんぶるローリエにほっこりするのだった。






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