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60 潤いが足りない

イチャラブはもう少ししてから(>_<)



「潤いが足りない・・・」

「はい?」


執務室で仕事をしながら俺はそう呟く。その声に疑問符を浮かべて執事のジークは言った。


「潤いとは・・・いつも奥様やお嬢様と仲睦まじいではありませんか。何かご不満でもあるのですか?」

「二人に不満なんてないよ。ただ、やっぱり仕事中会えないのは辛いんだよねー」

「でしたら早く仕事を終わらせてください」


冷たい執事め。でも早く終わらせてもサーシャの出産のためにヘルプで呼んだ母上に二人を横取りされそうなんだよなぁ。母上は味方でありライバルだからね。


「そういえば、ジークは奥さんの妊娠中って何か気をつけたことある?」

「私ですか?」


確か我が家のジークさんは孫もいる立派なお祖父ちゃんなので先人の知恵を少しでも得ようとそう聞くとジークは少しだけ考えてから言った。


「そうですね・・・まあ、我々男は過度に慌てないことが大切ですね。こちらが慌てても妊婦には何のメリットもありませんから」

「それは当然だな」

「あとは・・・まあ、今のカリス様で不安になるのは妊娠中の奥様を襲ったりしないかどうかですな」

「お前は私を狼かなんかと勘違いしてないか?」


失礼な奴め。むしろその狼さんを理性で制御している俺にサーシャを襲う心配をするとは・・・まあ、時々辛くなるけどね。うん。サーシャ可愛いすぎるんだもんマジで。


そんな俺の心を読んだようにジークは言った。


「私も妻が妊娠中はその手の行為を一切出来なくて苦労しました。まあ、息抜きに娼館へと足を運んだりして発散する他ありませんでしたが・・・妻にバレないか心配でしたぞ」

「男として気持ちはわからんでもないが少しは我慢しろよ。奥さん可哀想だろ?」

「カリス様とて、お辛いでしょう?」


まあね。でも、俺が辛いぶんにはべつにいい。俺が何より怖いのはサーシャやローリエが傷つくことだ。だから俺は我慢できる。なにより・・・


「私はサーシャ以外の女を抱くのは生理的に無理だからな」

「そういえばカリス様は女性嫌いでしたな」

「忘れていたのか?」

「ここしばらくのカリス様の奥様への態度を見てるとどうしてもその過去を忘れてしまいます。本当に人が変わったようにカリス様はお変わりになりましたから」


まあ人格まるごと変わっておりますから。カリスさんの女嫌いという設定も俺自身若干忘れていたしね。ただ、俺がサーシャ以外の女を抱けないというのは、カリスさんの女嫌いが災いしたわけではなく、単純にサーシャ以外の女を女として見れないだけなんだけどね。


いや、だって考えてみてよ?あんだけ可愛い嫁がいてその子に夢中になったら他の女なんて興味湧きませんよ。何よりそれでサーシャが悲しむ姿は見たくないから必然的に我慢一択なのだ。


「まあそれに、妊娠中しか見れないレアな顔もあるからいいか」

「私としては今のカリス様なら奥様がご出産してからあまり時間を空けずに間違いなく次のお子が出来るような気がしてなりませんが・・・」

「馬鹿にするな。サーシャにそこまで負担はかけないさ」


もちろん子供はもう何人か欲しいが、それはサーシャの負担になりすぎない範囲での話だ。一番はサーシャの体調と気持ちの問題。妊婦というのは男の想像を越える負担とリスクがあるのだ。それを忘れてはならない。


・・・まあ、サーシャに甘い声で誘惑されたら耐えられる自信ないけどね。うん。


「カリス様!」


そんな風にジークと話しつつ仕事をしているとノックと同時に侍女が駆け込んできた。確かサーシャの侍女の一人だったか?凄く嫌な予感がするが・・・随分慌てているのかしばらく荒く呼吸している侍女に俺はとりあえず落ち着けと言ってから聞いた。


「それで、なにがあった?」

「さ、サーシャ様の陣痛が始まったかもしれません!」

「ご苦労、ジーク仕事は後でやるから頼んだ!」


俺は侍女に労いの言葉をかけてから頷くジークを背にしてサーシャのいる部屋へと向かったのだった。








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