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50 心配かけないよう立ち回ろう

少しだけイチャイチャ( ´∀`)



「二人とも今日は楽しめたかな?」


帰りの馬車にて、俺は隣のサーシャと膝の上のローリエにそう聞く。するとローリエが元気よく答えた。


「はい!せれなさまと、せりゅーさまとたくさんおはなしできました」

「そうか。良かったよ」


なんとなくセリュー様の名前が出てくるのは複雑な気持ちになりそうになるが、まあ、この無邪気な様子を見てれば特に問題はーーー


「こんどふたりであそびにくるそうです」

「・・・そうか」


ーーーまあ、うん、ローリエが楽しみなら水は差さないべきだろう。しかしセリュー様が家に来るって目当てはローリエか?一目惚れされたとか?あり得るな。ローリエは可愛いから一目惚れされてもおかしくない。しかしそれが破滅フラグに繋がらないか不安ではあるがこまめに様子を見に行くべきだろう。


「サーシャは多少は息抜きになったかな?」

「はい。お久しぶりにレシリア様と楽しくお話できました」


そう言って微笑むサーシャ。なんだかんだでサーシャの息抜きになったなら今回のお茶会にも意味はあったのだろう。


「あの・・・旦那様。良かったんですか?」

「何がだい?」

「陛下からのお話を断ったことです」


サーシャが言いたいのはおそらくローリエの婚約の件についてだろう。明確に拒否したのはローリエの婚約の件だけなのでサーシャとしては心配なのだろうが俺は笑顔で言った。


「私は自分の子供には幸せになって欲しいからね。政略結婚というのを否定はしないが・・・」


ぽんとローリエの頭を撫でながら言った。


「この子には自分の意思で好きな人をみつけてほしいんだよ」

「?」


首を傾げるローリエの頭を撫でる。俺が撫でると気持ち良さそうに目を細めるローリエに俺は笑みを浮かべつつサーシャに言った。


「まあ、あまり心配しなくていいよ。サーシャの優しいところは私としても好ましいが今は自分のこと第一にね」

「私は大丈夫です。ですが旦那様はいつも私やローリエのために無茶をなさるので心配なのです」


やはりもう少し早く気づくべきだったな。サーシャがこう心配しないようにもっと上手く立ち回る必要があると、思いつつ俺はサーシャの頬に手を当てて優しく微笑みながら言った。


「ありがとう。あと心配かけてすまないね。でも、私ももう無茶はしないよ。愛しい妻に無用な心配をかけたくないからね」


そう言うとサーシャは少しだけ顔を赤くしつつ嬉しそうにはにかんだ。・・・やっべぇー可愛いすぐる!なんなのこの可愛い妊婦さんどこの誰よこんな可愛い人を嫁にしたのは。


俺ですが何か?まあ、具体的には前のカリスさんなのだが今は俺がカリスさんなので結論から言ってサーシャは俺のものだ!


そんな風にサーシャとローリエを愛でつつ屋敷に帰るのだった。



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