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143 子供達に囲まれて

子供達


「ぱぱ!」


部屋につくとミントが真っ先に抱きついてきた。ミントを抱き上げると俺はミントに聞いた。


「いい子で待っていたかな?」

「うん!みんといいこでまってた。えらい?」

「ああ、偉いよ」

「えへへ」


嬉しそうに微笑む我が娘にほっこりしているとローリエが少しだけ拗ねたように言った。


「ミント、お父様はお疲れだからあまり迷惑をかけないの」

「ローリエもこっちにおいで」

「はい、お父様」


すんなりとこちらにやってきたのでローリエも抱き上げる。両手に娘二人を抱き上げるとかなり幸せな気持ちになれた。やっぱりうちの子供はかわいすぎる!そんなことを思っているとミントが聞いてきた。


「ぱぱ、きょうはみんととねてくれる?」

「狡いですよ、ミント。私が最初にお願いしたのに」

「二人とも一緒に寝ようか」

「うん!」

「わかりましたお父様」


なんかすんなりと言うことを聞いてくれる我が子は天使すぎるけど、俺の教育の何がここまでしてくれる要因になったのか今一つわからなかった。そうして娘に癒されてから俺は残りの息子を見ようとするが、部屋にはおらず、俺はミントの侍女のレイナに聞いた。


「レイナ、バジルはどこにいるか知ってる?」

「書斎だと思います。ユリーが読み聞かせの本を選んでいるうちにバジル様がそちらに向かったと聞いてるので」

「そうか、ありがとう」


我が息子はかなりユリーに依存しているようだ。まあ、俺よりもバジルと共にいたユリーが偉いと認めるべきだろう。そうしてローリエとミントを抱き上げながら書斎に行くと、ユリーの膝で本を読んで貰っているバジルを発見したので声をかけた。


「バジル、ただいま」

「ぱぱ、おかえりなさい」


にっこりと微笑むがそこからユリーに視線を戻したので俺は思わず苦笑してしまう。まあ、バジルがそれでいいならいいか。そう思って一度バジルに近づいてから軽く頭を撫でてから部屋を後にしてミントの部屋に戻ると俺は言った。


「じゃあ、ママにも挨拶するから後でね」

「いやー、みんとぱぱといっしょがいい」

「我が儘はダメですよミント」


そう言いながらも俺に抱きついて離れないローリエ。なんとも可愛い二人に思わず笑ってから俺は言った。


「じゃあ、今夜はデザートにケーキを出そう。だからいい子でいられるね?」

「けーき?うん!」

「よしよし、ローリエもいいね?」

「はい、お父様」


そうして名残惜しそうに離れていくふたりに微笑んでから頭を撫でると俺は部屋を後にする。最後に待っている可愛い嫁の元に急ぐのだった。



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