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少女達  作者: 睦月火蓮
第二章 過去
8/10

火蓮ノ意思

蓮花「…で、話は以上」


まさか先輩がここにいたなんて…


蓮花「火蓮ちゃん。君はどうs「たのもー!」…」


この声はまさか…


月夜美「ねーちょっとー、なんかハイテンションな人とクールな人が来たんだけど」


カレン「…」


蓮花「……ま…一応ここに呼んで」

------------------------

「よっ!、久しぶりだな!」


「…姉さんもう少し静かにできない?」


案の定、二人だった。


蓮花「…二人は火蓮ちゃんの姉かな?」


カレン「…」


とりあえず頷いた。


蓮花「私の名は睦月蓮花。ここの管理者の一人だ」


月夜美「十六夜月夜美。僕も管理者の一人なんだ」


「ども、文月花林(かりん)だ」


「…文月水憐(すいれん)。よろしく」


蓮花「ん。よろしく」


…で、何で私は蓮花さんの膝に?

扱いぬいぐるみなのか?


花林「……しかし、蓮花と火蓮…似てるな」


蓮花「え?そう?」


そっちかよ。膝に座ってることに触れてくれ。

あと何故そんなに打ち解けてるんだ。


水憐「…それで、さっきルビーって子に呼ばれたんだけど。話っていうのは?」


ニコニコしていた蓮花さんの顔が、急に真面目な顔になった。


蓮花「…話。というのは、ルビーに頼まれたことです。

 ……火蓮ちゃんを、一旦預からせてほしいんです」


花林「…火蓮を?」


水憐「…」


蓮花「私自身、ルビーと火蓮ちゃんに何があったのかは分かりません。でも、ルビーが頼んだなら…

 …それに、火蓮ちゃん」


カレン「…?」


蓮花「…君は、どうしたい?」


カレン「…先輩が頼んだのなら…私は、その願いを叶えたい…」


蓮花「…」


花林「…」


水憐「…」


月夜美「…」


…それが、私にできる精一杯の償い。

なんて言葉は胸の奥にしまった。


花林「…分かったよ。お前がそう言うなら、な水憐」


水憐「ええ。…私達がどうこう言っても、結局は火蓮の気持なんだから」


カレン「…姉さん…」


花林「ん…そろそろ戻るか。ウチの生徒副会長怖いしな」


水憐「ええ。確か姉さんと互角くらいだったかしら」


…そんな凄い人がいるんだ。

それは怖い。


花林「…火蓮。失敗したなら、立て直せばいいんだ。お前なら出来るさ」


…え?


花林「それじゃあな!」


水憐「妹のこと、よろしくお願いしますね」


蓮花「…はい」


…二人はそう言って、帰って行った。


蓮花「…優しい、お姉さん達だね…」


カレン「…?」


手に水が落ちてきた。

…泣いてる?


蓮花「……兄ちゃん…マコ兄…」


月夜美「…」


カレン「蓮花…さん…」


…この日から、私はここで暮らすようになった。

でも、「出会い」があるなら…


「別れ」がある。

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