会ッテホシイ人
…ん?あれ…ここ何処だ?
月夜美「…」
「…月夜美。また能力使用したな」
…?
目の前には、ベッドにいる…私より少し年上ってぐらいか。
月夜美「使ってない。発動しただけだ」
「…その言い訳は通じないと思うぞ」
月夜美「宝の持ち腐れ。ある能力を使わないわけにもいかないだろう」
「…月夜美…私は別にお前の『空間転移能力』を制限する気はないが、リミッター無しで使うのはどうかと思うぞ」
月夜美「…ふん」
…話についていけないんだか…。
月夜美「…普段使用しない分、たまにリミッター外して使用しないと、肝心の時に使えなくなる」
カレン「あ…」
あの黒い布、左目覆ってたヤツか…。
月夜美「ま、そういうことだよ」
あ、戻った…。
「お前の信念は知らない。…まあいいか……ん…ほっ!…むぅ」
月夜美「あーはいはい」
私を下ろして、あの少女のもとに向った月夜美。
…あれって…車椅子ってやつか?
「サンキューサンキュー」
月夜美「…日本語に訳したら変態っぽいよ…」
月夜美とそんな会話を交わし、私の方を向いて、あの少女がこちらに来る。
「申し遅れた。
…私の名は睦月蓮花。…本名ではないが、本名はとっくの昔に捨てた」
…笑った顔は、どこか悲しいものを感じた。