世界
──私、文月カレンは…月夜美。という名の自称人工生命体の少女に連れられ…ある別の世界に来た。
そこには…
カレン「……建物…」
月夜美「合宿所だよ。色々あって自分の世界戻ってるから、今は皆いないんだよね」
カレン「……」
月夜美「さ、こっち来て。君に会ってほしい人がいるんだ」
よく分からないまま、私は月夜美に手を掴まれて引っ張られながら中に入った。
…なるほど。嘘ではないようだ。
中に入ってみると、大きい…何だこれ?(※エントランス)
まあそこから結構な数の扉が見えるし、此処は本当に合宿所のようだ。
…中はどんな部屋なんだろうか。
月夜美「あっ、カレンちゃん。一応言っておくけど、勝手に入ると怒る…ああいや、ヘンな仕掛けとかつけてそうだな…うん。まあ、勝手に入ろうとしないのが身の為だよ」
…どんな奴らだよ。
月夜美「ま、君に会ってほしい人も同じような部屋にいるから、部屋がどんなのかは分かるよ」
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…なんか知らないけど、月夜美ってのに抱っこされてる…。
月夜美「あはは、カレンちゃんって子供みたーい、妹にしたーい。ま嘘だけど」
…子供だし。二人の姉がいるんで間に合ってます。あと嘘かよ。
『…月夜美ー』
ん?
月夜美「はいはーい。今行くよー。…まったく、一番遠いのに急かさないでよ。ま、いっか。
あ、カレンちゃん僕につかまって、さっさと移動するから」
カレン「……」
よく分からないが、そういうことらしいから襟にでもつかまっておくか…
月夜美「あ、そうだ。これ…」
…何だこれ、黒い布?…ん?
月夜美「…」
私が顔を上げると、月夜美の目つきが変わったというかなんというか…
片目で色が違うというか…?
月夜美「…持っていろ」
カレン「…?」
口調変わりました?あ、あれですか。「俺の邪気眼疼くぜ!」的な方ですか。
月夜美「…私はそんなふざけた性格はしてない」
…読心術?
月夜美「…面倒だ。さっさと行くぞ」
あ、そうですか。
月夜美「…『_________』──」