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蒼天の月影より

ぼんやり

作者: 一真 シン

風に揺れるレースのカーテンを見つめながら

遠く聞こえている プロペラの音に耳を傾ける


人恋しく吠える犬の声 

忙しないクラクションの音

ブレーキの利かない自転車 

遠出してきた子供達の声


流れる雲をずっと追いかけてみた

遠い山の一番高いところを見ていた

名前も知らないビルの屋上を見ていた

知らないキミのことを 想像していた




鳴るあてのない電話の子機を側に置きながら

激しく音の漏れるヘッドフォンをしている


大型車が通ると揺れる床 

風が吹く度に舞い上がる紙

埃にまみれた天使の置物 

バラバラに並べられた単行本


天井に星を散りばめようかと思ってる

カーテンをブラインドに変えようかと思ってる

2500ピースのパズルに挑戦しようかと思ってる

知らないキミのことを ぼんやり思ってる




コンクリートのベランダに生えた雑草が

どこまで成長できるか 見守っている




今までの記録を掘り返してみる

懐かしい笑顔に出会ってみようかと思っている

たまにはこんな日もいいかと そう笑っている

知らないキミのことも もう忘れている

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― 新着の感想 ―
[良い点]  風景描写がすんなりと入ってきて読みやすいですね。 [一言]  これからも頑張ってください。 
2012/05/08 14:50 退会済み
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