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侵入

作者: 綴 詠士
掲載日:2026/05/16

「ねえ、ラジア。準備できてるの?」

 

 ミーネだ。

 

「当然だろ? お前こそ大丈夫なのかよ」

 

「勿論よ。全く問題ないわ」

 

「よし、なら行くか」

 

 俺が言うとミーネは頷く。

 

 そして俺たち二人は屋敷に侵入する。

 

「何者だ!」

 

 門番たちが槍を構える。

 

「はいよぉ!」

 

 ミーネが手をかざすと氷が門番に向けて飛ぶ。


 そしてその氷が門番に当たると、その全身が凍り付く。

 

「なっ」

 

 もう一人の門番が驚きで固まっているうちに、俺は傍に駆け寄る。

 

 剣の柄を門番の腹にぶつける。うめき声をあげるその足を払い、転ばせる。

 

 そしてそのまま俺とミーネは門を突破した。

 

 そして屋敷に突入する。

 

「どっちだ!」

 

「こっちよ! ついてきて!」

 

 勝手知ったるミーネの後をついていく。

 

 屋敷の三階。

 

 そこに向かう。

 

 道中で警備兵が何人も現れるが俺の剣とミーネの魔法で難なく倒していく。

 

 そして三階の部屋にたどり着く。

 

 そこは綺麗に整えられている子供部屋だった。

 

 ぬいぐるみや、人形が沢山飾られていて。

 

 ベッドがあり、鏡の付いた化粧台に大きなクローゼットもあった。

 

「ここなのか?」

 

「ええ。ちょっと待って」

 

 ミーネがベッドの傍に行くと、そこには鍵穴の付いた箱があった。

 

 ミーネは小さな鍵を取り出すと、鍵穴に刺す。

 

 そして鍵を開けて箱を開いた。

 

「あった!」

 

 嬉しそうにミーネが取り出したのは、一枚の銀貨。そこには花の絵が刻まれている。

 

「よし! 戻るぞ!」

 

「ええ!」

 

 そして俺たち二人は屋敷を後にしたのだった。









 

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