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ある日、勇者の剣を抜いた。  作者: N.ゆうり
第二章 彫刻家の孤独
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間話:焔の中の影

第15話フードの男と対峙したときの焔羅みた幻影の話です

めちゃくちゃ短いです。

黒い影に飲み込まれたとき、レイとはぐれてしまった。ああ、あとで紫ちゃんにどやされる。そのあとには、キサラギの長いぼやきも待ってる。状況とは裏腹にそんなことが脳裏によぎる。


「おにいちゃん」


そして、ふわりと現れた少女。暗い赤の髪、小さな身体。じっと、静かに、こちらを見つめている。少女の目元はどことなく焔羅とよく似ていた。


そして、少女の指先が、どろりと溶けはじめる。足先も――ゆっくりと、確かに。


「助けて、痛いよ、痛い」

かすれた声が、霧のようにあたりに満ちていく。


「…悪趣味ー」

焔羅は、かすかに乾いた笑みを漏らした。


腰のあたりから、黒鉄の塊――愛用の武器を取り出す。

少女に向けて、まっすぐに構える。


「ーーーごめんな」


痛むような笑顔を浮かべながら、焔羅が引き金を引いた。

黒い空間に乾いた破裂音が響いた。


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