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孤独は夜空で星を結ぶ  作者: 最下真人
【孤独な星】
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モノローグ

 人が死ぬと流れ星が落ちる。


 好きな本にそう書いてあった。


 ときおり死というものに希望を感じる。

 死にたいとは思っていないが、苦しみから解放されたいと念じたときに頭をよぎる。

 日常には小さな悲しみ散らばっていて、それらが連なると心の中に孤独を作り、醜い星座が産み落とされる。

 そのたびに世界の景色は澱んでいき、歪んだ思考に蝕まれていく。


――好きな人と結ばれますように


 いつものようにベランダから夜空を眺めていると、流れ星が刹那を駆けた。

 私は咄嗟に両手を合わせて祈る。

 欲張るせいか、それとも聞いてないのか、私の願いはずっと空の果てに打ち上げられたままだ。


 今日も夜空の星に縋りつきながら、地上の星は太陽を忌み嫌う。


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