十二 デートのお誘い?
「これはデートなのだろうか……」
風呂上がりの湯冷め対策にココミツを飲んでいた俺は唸っていた。別に体調が悪いわけではない。原因は携帯だ。より詳しく言うならばティートで送られてきた文面が原因だ。
一度閉じたトーク画面を開くと、先ほどと変わらず、冬月会長のトーク画面。内容は次の土曜日に体育祭の備品買い出しへのお誘いだった。
ティートのチャット機能を利用して生徒会グループチャットが作成されており、普段のやり取りはそこで行われる。なので個別にチャットが来たのは今回が初めてだ。
グループではなく、個別に来ているということは、これは二人きりなのだろうか。つまりはデート? いや会長は買い出しと言っているからデートでないだろう。俺の考えすぎだ。それに二人で行くからと言ってデートと言うのは?安直だ。そもそも生徒会の用事で遊びではない。いやでも――。
と、うんうん唸っていたら、会長から追撃のメッセージが来ていた。内容は、もし予定があれば無理しないで大丈夫とのことだった。
……しまった。既読をつけてからだいぶ時間が経ってしまっていた。
まったく問題ないです、と入力し、最後によろしくお願いします、と付ける。送るとすぐに会長から返事が来ていた。見覚えのある両手を丸の形にしたスタンプ。了解という意味だろう。ティートに最初からダウンロードされている初期スタンプだ。
……これはスタンプにスタンプで返した方がいいのだろうか。いや時間を見るにもう夜遅いからやめた方がいいか。
携帯を前に悩む。悩むこと小一時間。
ふと、時間を確認すると、日付が変わりそうだった。
「こんな時間に連絡はしないほうがいいよな」
少し残っていたココミツを飲み、就寝の準備をする。
生徒会活動が本格的になり思ったより疲れていたのか、ベッドに入るとすぐに寝れた。
今回は場面の兼ね合いもあり、短めの投稿です。
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