平穏を奪う恋のシンフォニー　(先輩✕後輩✕同級生)

「副会長になってもらえないかしら？」
　
　高校二年生の麻倉麻胡は、全校生徒の憧れである生徒会長に突然声をかけられる。

　全校生徒の憧れで、誰もが認めるカリスマ性を持つ三年生の生徒会長・冬月夜。
　ノルウェーと日本のハーフで、儚げな雰囲気を漂わせる一年生の図書委員・九条エルセ。
　そして、入学試験首席を誇る秀才で、日本人形のような美しさを持つ同級生・折田深澄。

　誰もが羨む彼女たちだが、その輝きの裏には、それぞれが抱える「心の傷」が隠されているようだった。
　彼女たちとの出会いが、麻胡の平穏な日常を奪い去り、波乱の日々へと引き込んでいく。
　平凡だったはずの高校生活は、恋と非日常が交錯する旋律を奏で始める──。
　
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