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意外と近くにいます  作者: 豆ママ
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私のこと

従姉妹は産休が開けるとすぐに会社を辞めた。

この給料じゃやっていけない。

友達に保険屋を勧められたから保険屋にいく。

正直休みをフルに使って人をやりくりしていた側としては何と身勝手なとは思ったが、今の時代それで何かしたらこちらが訴えられる。退職届を書いてもらった。

保険屋に勤め始めると事務所に来て保険の勧誘をする様になった。

当然である。私の親は親戚のよしみで保険に何個か入った。

今まで良くしたのに辞めて、よくすぐ事務所にこれるな。と愚痴を吐いといてよく保険に入ったなと思う。変なところでお人好しなのである。変なところで。

親の変なところはいつもの事だ。だが私は毎回それに苦しめられている。

妹は世渡りが上手な奴だったので早々に抜けて都会ライフを満喫しているみたいだった。

当の私は親の会社の事務として働いてる。完全なコネ入社である。

だが一応就活の時に聞いた。私は高校の時から事務を手伝っていた。喫茶店をやっているのでメニューを作ったり、必要なポップを作ったり、会社の伝票を整理したり、雑務担当である。大学を卒業する時にはメニューの写真撮影から印刷までやっていた。PC教室も高校時代に通い、表やPCでの文章作成等もやっていたPC担当でもある。

そろそろ就活なんだけどこのままこの会社で働いた方がいいか?外に出てもいいか?

母は手伝ってくれると助かる。と言った。

父が社長ではあるものの細々とした判断は母である。父は物件を買うかどうか、大きな借り入れをするかなどの要所でしか動かない。まぁ歳だからしょうがない。大きな判断は父に任せきりな面もあり、母は責任を取るのが嫌な性格であった。そこをまだ学生だった私は考えていなかった。


大学を卒業する間近の3月、やっぱり他を探して欲しいと無理難題を言われ一揉めした。今更探せるわけがない。何なら今の3年が始める時期に今月卒業する人間を雇ってくれるところはまともな所ではない。なぜもっと早く言わなかったのか。

母は諦めて私を雇った。

私も諦めて雇われた。だが母への不信感は募った。何度も転職を考えたが現在に至るまで出来ていない。所詮親の脛齧りのPCがちょっと使えて宅建を持ってるが実践経験のない何のスキルもない人間だ。

だったら思う存分ドラ娘やってやるかと決意した年だった。

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