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女装家転生~女装令嬢、お嬢様学校に通う~  作者: 宮比岩斗
2章 だらしない体から脱却しよう
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神宮寺レポート2

 早いもので転校から既に一か月が経とうとしている。


 御子息はものの見事に、いや、当然と言うべきか、男性であると露見せずに女子校生活を謳歌している。なんでも最近は色んな女子生徒の悩み事を解決しているという報告を受けた。いやはや、男子校出身の俺からすると羨ましい限りだ。もっとも女装して女子高に通うことを代償にしていると考えたら安いものだろう。


 これ以上書くと、俺の品性が疑われるのでこれぐらいにしておこう。


 捜査状況としては、件の組織に大きな動きは見られなかった。


 こう書くと「給料泥棒!」と市民の皆様からお叱りの言葉が出てきそうであるが、この場合はむしろ「大きな動きがなかった」ということが大事なのである。


 あちらさんとしても、御子息の行方が分からなくなって手出しができなくなったのだろう。


 おそらく今は八方手を尽くして御子息の行方を捜しているに違いない。


 ここで俺らが仕掛けた網に引っかかってくれたら操作はすぐ終わるのだが、一向にその報告が回ってこない。あちらさんもそんな罠があることは百も承知なのか、踏みに来ない。もしかしたら優秀なバックがついているのやもしれない。


 今回のレポートは以上となる。


 もうすぐゴールデンウィークだというのに、俺には無縁らしく業務が続く。


 善良な市民の皆様を守るためのお仕事とはいえ、俺自身も善良な市民のはずなのになぁとは思わなくもない。警察がこんなにブラックなお仕事だと知っていれば、絶対にならなかったと断言できる自分がいる。


 俺の天職ってなんなんだろうなぁと考えてながらも、そつなくこなせてしまうあたり向いてはいるのだろうけどなぁと思う。


 そもそもブラックな勤務形態が悪いという結論に達するまでしばらくかかったあたり、俺は間違いなく疲れていることだけはわかった。

2章『だらしない体から脱却しよう』はこれにて終了です。

明日からは3章『シティ派引きこもり』です。


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