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1話 コパシリ
人生なんかどうでもいい。
別に望んで生まれてきた訳じゃない。
小林悟17歳。高校2年。
中学生から学校なんて楽しくなかった。
まあいわゆるいじめられっ子だ。
いじめてる奴の事は正直どうでもいい。
馬鹿だと蔑んでいられる。
楽しい事を期待していなければ悲しくなったりしない。それでいい。
中学1年の時、小学校から気に食わなかった奴と喧嘩して、全然勝てなくてボコボコにされた。
それから周りの奴から弱い者認定されて俺と喧嘩した奴の取り巻きからパシリ扱いされていた。
それからの惰性で今までそれが続いている。
高校は隣町の高校にして、まあ高校デビューとまではいかないが普通の高校生が出来ればと思っていた。
今思えば浅はかだった。
同じ中学の奴が1人いるだけで俺の噂は広まった。
いわゆるカーストが上の奴らから速攻で目をつけられてまたパシリ奴隷にされた。
「おーい、コパシリ」
俺のあだ名だ。