第6話 告知
「俺が世界を救う!?なんで俺が?」
余計訳が分からなかった。奴の話を聞いていれば何かしら分かるのではないか、そう思ったのだが、奴の言うことは俺の想像を超えるものだった。
「お前が住まう、世界はあと数年もすれば滅
ぶこととなる。それは己たち人間同士によるもの、それを阻止する為己が選ばれた」
世界が滅ぶ?そんなことがある訳がない、そう思った。
「だいいち何で俺が世界を救わ無ければならないんだ?それに世界が滅ぶ?そんなことあるわけないだろ」
俺はガヴィルの言う突拍子のないことに少し怒りを覚えた。
するとガヴィルはいきなり俺に雷を放った!俺はもちろん避けることはできず、電撃をくらった。
「ぐわぁぁぁッ!?」
迸る電撃は、途轍もない激痛となり俺の体の至る所に走る。俺はその痛みに耐えきれず地面にうずくまった。
「お…お前、何…しやがる」
「口を慎め神宮寺 真琴よ、己は立場をわきま
えるべきだな。これは警告だ!我が力を持ってすればこの時空上から己の存在おも消し去ることも可能だ」
(これだけは分かった奴は俺の想像を超えた存在、決して理解の及ぶものなどではない。そして、俺に次はないもし奴の意に背く様であれば、間違いなく消される)。俺はそう心に命じた。
「所で俺は何をすればいい?」
「己には異界の地に飛んでもらう」
奴の口から放たれた言葉に俺は驚いた。
「異界の地!?」