第14話 変な名前。
サブタイトルを考えるのも、いつも一苦労です (;´д`)トホホ…
森の木を主軸とし、家が一つの木に2、3個あり。木から木へ家から家へ、綱橋がかかっている。その幻想的な佇まいは、元いた世界では想像もできないほどのものだった。
「ん?」
すると辺りにいた村人たちが俺の存在に気づき、集まりつつあった。
「おい。アイツ誰だ?」
「見ない顔だね〜」
「アイツ、混血種だぜ……」
なんだか、周りがざわついてきた。
「なあ?この雰囲気は……大丈夫……なんだよな?」
俺の不安げな質問に対し彼女は。
「気にする事はないわ、この村にはあまり外部からの者はほとんど来ないから皆んな少し警戒いているだけよ」
(そうなのか〜ッて、おい!?)
「なぁ?アレって槍だよな……それにそっちは斧………」
(絶対俺、歓迎されてねーよこれ…)
すると観衆の中にいた複数人のエルフが俺に近づいて来る。
「おい、貴様ァ!」
反射的に…
「は、はいッ」
「お前、エルフじゃないだろ?」
「エルフじゃない混血種のお前がなぜこの村にいる?」
(こ、これは!?ヤバい……)
複数人のエルフが一斉に俺に矛先を向ける。いかにも俺を適ししているかのように。ここは村に連れてきて貰った彼女に事情を………
そう思い彼女の方を向くがまるで自分は関係がないような感じを漂わせそっぽを向いている。
(俺は………嵌められたのか!?)
エルフ達の矛先は以前として、俺に向いている。すると観衆の後ろの方で誰かが叫ぶ。
「皆の者静まらんか!客人に失礼じゃろう」
するとその言葉を聞いた瞬間監修たちが遠のきこちらに歩いてくる。見るからにとても年老いたエルフだ。身長は俺よりも低めな事に驚く。
「無礼者めが、客人に剣を向けるとは失礼極まりない」
年老いたエルフに喝を入れられ複数人のエルフは持っていた武器を収め観衆の元に下がっていく。
「旅の者よ、あ奴らが無礼な事をしてすまんのお。ワシらの村には外部からの者は滅多に訪れぬ、じゃから自然と警戒してしまうのじゃ」
彼女と同じくこの年老いたエルフも同じことを告げた。仕方がないと言えば仕方がないのだろう。
ここは人里離れた森の中の村だろうし、自分たちと違う種族に警戒心を覚えるのも無理はないだろう。
「ところで客人よここへ何用じゃ?」
年老いたエルフが俺に問う。
「実は深いわけあってここに来た。そこで森に迷っている時に彼女に偶然会いここへ来た」
俺は少し遠まわしな言い方で説明する。すると観衆の方から…
「おい貴様ァ!長老様に馴れ馴れしすぎるぞ。もっと言葉を慎め!」
俺は喝を入れられた。まあ、確かに初対面の相手に少し無礼だったか?それにやはりこの老人、この村の長老だったか……
うすうす気づいてはいたが。そんなことよりもだ、ここへ連れてきた張本人少しわけを話して貰うとするか。
「なあ?なぜ俺をこの村に連れてきたんだ。それと……名前……なん…だっけ?それ以前に名乗ったっけ??」
短時間ではあったが、彼女と会って色々とあったからどうだったか記憶が定かじゃなかった。
「いいえ、名乗ってないわ。自己紹介がまだでしたね、私は、アイリス・ナランキュラスよ」
なんだか覚えにくい名前だ。アイリス・ナラン?なんだっけ?ああ、分からん。
「そういう貴方は名乗ったのかしら?」
おっと、危ない彼女が名乗ったのに俺が名乗らないのは無礼だよな。
「済まない、うっかりしてたよ。俺は、神宮寺 真琴よろしく頼む」
すると彼女、そして観衆までもがポカンとこちらを見ている。
(俺の名前って……そんなに変なのか?)
「え?今なんていったの、じん……ぐぅじ?……ま…まこっ……?」
観衆も俺が名前を言っただけでざわつき出していた。
そんなに首を傾げられても困る。咄嗟に彼女、観衆に向けてもう1度名前を叫ぶ。
「神宮寺 真琴だ!」
「じ…神宮寺 真琴……か、変わった名前ね……」
俺的にはアイリスも変わってると思うが…
次回も頑張って書きます。




