第10話 戦闘??
祝10話めです!!
真琴は立ち上がり、剣を持った。そして剣を眺める。
「刃折れの剣か…やれやれ、これで敵を倒せるのかね?」
真琴は小馬鹿にするような口振りでその場を去る。とりあえずはここで立ち止まっても何が起こるわけでもない、ひとまずは先に進ものが先決だろうという考えと、ここから逃げたいという感情がそうさせた。
道に迷わぬよう刃折れの剣で木に印を付けて森を進んでいった。どれぐらい歩いただろう、あの場所からかなり遠くに来たはずだ。真琴は一旦止まる。
「しかし、森は深いな〜、どこまで続いてん
だこの森どこに進んでも似たような木ばかりだし、変わったものも見当たらないしで…はぁ…」
終わりが見えぬ森に真琴から思わずため息が零れてしまった。気だるい気分で唯々森を進む。すると茂みから何かが飛び出してきた!
「のわぁぁぁ!?」
真琴は驚き尻餅をついた。しかしその驚きはスグに吹っ飛んだ。真琴の目の前に飛び出してきたのは、誰しもが知るあの有名なモンスターだったのだ。
「あのモンスターは!?スライムか?」
俺の知っているスライムとは全く違う容姿だった。ドロドロと、した粘液のような体、そして色は薄水色。形は崩れている、俺の知っている丸こい形のスライムではなかった。
俺は遠目でスライムを眺めていると、奴らがこっちに気づいた。
「やべ!気づきやがった、こうなったらやるしかないんだな…」
真琴の心は躊躇っていた、自分にこいつらを倒せるのか。
真琴は右手に持った剣の柄を"ギュット"強く握る。刃折れの剣を軽く振り、スライムに突っ込み攻撃を仕掛ける。
「うぉおおおお」
しかし、いとも容易くかわされる。負けずと真琴はスライムに剣を振りかざす。
miss
すかさず薙ぎ払う。
miss
今度はジャンプ斬り。
miss
真琴の攻撃は一切当たることはなかった。真琴はバテていた。生まれてこの手剣など降ったことも扱ったことも無い。それに幾ら刃折れの剣と言っても、その重さは5kgぐらいはあるだろう。その重量を振り回す力はあってもそれに対応するスタミナは持ち合わせていなかった。
ところで、スライムはというと。真琴の攻撃を避けるばかりで一向に攻撃を仕掛ける様子はなかった。
「こいつらどうなってるんだ?」
真琴は疑問に思ったが、そんなことはどうでもよかった。目の前にいるスライム倒すことしか頭になかった。
「これで決める!!うぉおおおお」
気合いの叫びと共にスライムに突っ込む、だが!?
「やめて!その子達を倒さないで!!」
茂みから飛び出してきた少女が俺にそう呼びかける。俺はその叫びに歩みを止める。
この調子で頑張っていきます




