キャラクター紹介【一章終了時点】
・獅子女結城
16歳、男。
本作の主人公。 学校ではあまり喋らず、友達と呼べる友達は四条香織のみ。 目に少しかかる程度の黒髪で、一見平凡であるものの学内での成績はかなり上位。 中学からの付き合いである四条のことは、少々特別だと思っている節があるものの、自身は『生殺与奪』と呼ばれる文字を持つ感染者。 そして同時に感染者の集団、神人の家をまとめ上げている人物。 仲が良い人物相手には冗談を言うのが好き。
・四条香織
16歳、女。
何かと獅子女に世話を焼くクラスでも人気者の女子。 日課は獅子女と一緒に学校の帰りにクレープを食べること。
感染者の何が悪いのか、感染者と人間のことに関し、機構寄りの考えを持っている。 一度は獅子女が感染者ということを認識しているが、そのときですら獅子女のことを友達と呼んだ。 そして、獅子女によって現在はそのときの記憶は殺されている。 姉と妹がおり、姉の栞は対策部隊所属、妹である琴葉は対策部隊に捕らえられ、施設で研究されていたという経緯があり、一般の人間よりも感染者に対しては理解がある。
・四条琴葉
四条香織の妹で、感染者。 対策部隊の実験施設に捕らわれていたところを獅子女に救われる。 持つ文字は『心象風景』で、顔と名前さえ分かれば心の景色として、その人物の今を視ることができる。 その文字の特異性もあり、武器に転用することは不可能とされており、殺さずに生かされていた。 活発かつ快活な性格をしており、獅子女のことは「おにーさん」と呼び、慕っている。 独自の解釈を持っており、獅子女のやり方には賛同しないものの、仕方のない部分もあると捉えている。 施設脱出後は神人の家へ加わり、殆どの人物と気軽に話をしている。 救出計画に加担していた獅子女、雀、アオ、桐生院には特に感謝を示している。
甘いものと可愛いものが好き。
・四条栞
22歳、女。
四条香織の姉で、感染者対策部隊、幹部部隊に所属する文字刈り。 ナイフを扱い、身体能力はアオの百鬼夜行を抜けて攻撃を加えられるほどのもの。 神童礼の部下であり、感染者に対しては殲滅するべきとの考えを持っている。
・神童礼
41歳、男。
感染者対策部隊、幹部部隊に所属する文字刈り。 十二月事件では厳戒態勢が敷かれた地区の隊長を勤めていた。 巨大な鎌を武器とし、加工された文字は『明鏡止水』というもの。 地を叩くことにより、対象の動きを完全に止めることができる。
・柴崎雀
19歳、女。
神人の家、幹部。 一度決めたことは絶対に曲げないという頑固さを持ち合わせているものの、物事を俯瞰で捉え、自分に非がある場合は素直に頭を下げる。 面倒見がよく、身内に対しては甘い面も多々見せる。 獅子女のことは尊敬しているものの、もう少し仲間を頼ってくれとの助言をすることも。 反面、人間に対しては冷酷であり、容赦はない。
好きなものは熊のキャラクターと辛い食べ物。 嫌いなものは我原鞍馬と人間。
・ロクドウ
?歳、女。
神人の家、幹部。 数百年という長い時間を生き続ける少女。 極めて珍しい「二文字持ち」と言われる感染者で『万世不朽』と『六道輪廻』という文字を持つ。 万世不朽は不死の文字であり、六道輪廻は精神干渉を引き起こす文字。 世界で最古の感染者にして、死に場所を探し続けている。 神人の家に入ったのも所謂ただの暇潰しであり、その思考は獅子女ですら把握しきれていない。 常に所在が知れないものの、神人の家が動くときには必ずその姿を見せる。
好きなものはこの世界の全て。 嫌いなものは世界の終わり。
・軽井沢蓮
24歳、男。
神人の家、幹部。 十二月事件を引き起こす切っ掛けを作った張本人。 持つ文字は『一触即発』と呼ばれるもので、吸ったタバコを簡易的爆弾へと変える文字。 吸った量、タール数に火力は依存しており、最大であれば街の中心部を丸々吹き飛ばすほどにもなる。 ただ、爆発させるには自らの手から直接対象に当てる必要があるため、火力がでかすぎると自らも怪我を負いかねない。 口が悪く、好戦的であるものの獅子女の言葉には従っている。
・アオ
16歳、女。
神人の家、幹部。 獅子女と同年代の少女。 不真面目であるものの、頭脳明晰であり情報網にも長けている。 ~~っす、という喋り方をし、獅子女に対して敬意を表さない態度を取ることもしばしば。 持つ文字は『百鬼夜行』というもので、自身の影から口だけのある黒い怪物を生み出す力。 総数は百にも上り、全ての怪物はアオの影と繋がっているため、根本を絶たれると非常に脆い。 もっとも、アオの元に到達するためには百の怪物を相手にしなければならない。 怪物はアオの意思とは別に動き、食欲旺盛。 ちなみに影とは概念的にそこに存在する影であるので、実際に影が見えていなくとも、微かにでもあるだろうとアオが判断している限り暗闇でも生み出せる。
好きなものはゲームと可愛い女の子。 嫌いなものはグロいもの。
・村雨ユキ
27歳、女。
神人の家、幹部。 普段は戦場には出てこず、アジトで待機をしている。 非常に珍しい治癒能力を持っており、名称は『原点回帰』。 ある程度の怪我であれば瞬時に治療することができる。 相談役兼カウンセラーの役割も担っており、男好き。 獅子女のことを狙っているが、傍にいる雀と、最近では琴葉が近くにいることもあり、中々近づけずにいる。
好きなものは男。 嫌いなものは無傷の生物。
・我原鞍馬
18歳、男。
神人の家、幹部。 持つ文字は『死屍累々』。 残忍かつ冷酷な性格をしており、心の中で獅子女の生易しいやり方に反感を抱いている。 一人称は「オレ」であり、独特な喋り方をする男。 獅子女とそう変わらない年齢でありながら、実力では神人の家の中でも上位に位置している。 死屍累々は与えた痛みを数十倍にまで引き伸ばすという力。 ただのかすり傷でさえ、我原の前ではとても耐えきれない苦痛となる。 V.A.L.V含有量は90%となっており、単純な戦闘能力だけで見れば獅子女や雀ですら凌駕する。
潔癖症な面もあり、人を殺したあとは一日ほど食事が喉を通らない。
好きなものは意味ある死。 嫌いなものは無意味な死。
・桐生院美崎
25歳、男。
神人の家、幹部。 絶世の美男子。 美しいものをこれでもかというほどに愛しており、獅子女のやり方を「美しい」として、神人の家に参入した。 人が死ぬ様を美しいと表現するなど、猟奇的な感情も持ち合わせている。 が、ごく一般的な美しいという感情も持ち合わせている。 文字名『花鳥風月』。 自身の動きから一切の無駄をなくす文字であり、それが戦闘であれば当たらない攻撃は行わない、最低限の動きで相手の攻撃を避ける、一切の無駄なく戦いに勝つ、といった芸当が行えるが、どれだけ無駄を省いたところで当たる攻撃は食らってしまう。 ちなみに彼にとって女性は全て美しい生き物である。
好きなものは美しいもの。 嫌いなものは穢らわしいもの。