表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハル・クロフォードの場合  作者: まひる
ロブ
78/322

78

■□■


「こんにちは~。ロブさん、います?」


 王都ギルド街区の鍛冶屋ロブの扉を開けたハルは、店の奥に向かって声を掛ける。


「おぅ、ハル。元気そうだな…って、何だ?その、大きな鳥は。」


 顔を出したのは褐色の肌を持つ、茶髪茶眼の大きな体格の男ロブ・コンラッド。


 ハルの肩に乗った鷲に思い切り目を見開き、動きをとめた。


「あ、新しい俺の仲間です。ついてくるって言うんで、一緒に行動してるんですよ。ジェフ・オーツです、宜しくお願いします。」


 ロブに紹介するように肩を上げ、それに合わせるようにジェフが一声鳴く。


「珍しいな、ハクトウワシ?まだ首が(わず)かに白いだけだから、3歳くらいか。もう少しすると、頭から肩までと、尾の羽根が真っ白になる筈だ。それでも、完全な大人になるのは7歳くらいらしいけどな。」


「詳しいんですね、ロブさん。…ふぅん、ハクトウワシっていう種類なんだ。」


 知らされた情報に、ハルは改めてジェフを見上げた。


 現在のジェフは、黒褐色の羽根に部分的な白が混じっている。


「あ、ハル。例のアレ、出来てるぞ。」


「やった!俺、楽しみにしてたんですよ。」


 ロブがカウンターの奥から布に包まれた細身の品物を取り出した。


「ほれ。ベースはエスパダ・ロペラだが、コイツは刀身に夢魔(むま)灰刺(かいし)()り込んである。」


 覆われた布を取り去り、ロブがカウンターに乗せたレイピアをまじまじと見るハル。


 エスパダ・ロペラはレイピアの一種で、細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣である。


「へぇ?凄いじゃないですか、ロブさん。ってか…何か、刀身が揺らめいているように見えますけど。」


「そうだな。エンプーサ素材を惜しみなく使ったから、魅了・麻痺・吸血の特殊能力が付加されている。」


 鍛冶屋のロブはそのギルド能力により、武器などの能力値を見る事が可能だ。


「ぅお~、付加価値付きですか!ありがとうございます、ロブさんっ。」


 若干興奮気味だが、ハルは笑顔満開で礼を告げる。


「何、これしきの事。…ハルの依頼では、俺も精一杯腕を試せるからな。また何か新しい素材が手に入ったら、俺のところに持ってきてくれよ。」


「分かってますって!俺、ロブさんのところじゃないとダメっすよ。」


 支払いを記録媒体(カラー)で済ませながら、ハルは改めて自分の手にとって見た。


 軽くて扱い安い。


 ちなみに、記録媒体(カラー)を専用機に(かざ)す事で支払いが可能だ。金額の大きな武器や防具等の店には、大概支払機が置いてある。


「どうだ?」


「良いっすね。」


 手に馴染(なじ)ませながら、ハルは軽く素振りをしてみせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ