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潜入

アラスカ・アリョーシャン列島

一機の潜水艇が暗黒の深海を突き進む。

その潜水艇の後部ハッチが開き、小型の潜水艇が射出される。

小型潜水艇は暗黒に浮かぶ島へ向けて発進した。


その小型潜水艇に一人の男が搭乗していた。

顔には酸素ボンベ、ウェットスーツを着込んでいた。

その男の脳内に50代半ばの男の声が響き渡る。


《いいか、今回の作戦を再度確認する。このアリョーシャン列島、モセス島内で極秘裏に核兵器が開発されているという情報を入手した。開発しているのはPSパーフェクトソルジャー社。君はこの開発されているという核兵器の情報入手と、写真を撮ってきてもらいたい》


《・・・PS社?人の脳をいじって強化人間を作り、各地の紛争、内戦に投入してると噂される企業か》


《裏では民間の傭兵派遣をやっているそうだ。ノルマンディー上陸作戦の時に初めて実戦投入され、以降湾岸戦争などにも派遣されている》


《民間の傭兵派遣…すでに実例もあるとはな。そのPS社が核兵器だと?何を企んでいる》


《それは解らん。その新型の核兵器だが第二フェーズまで進んでいるそうだ。23:00にPS社の社長の演説がある。それが終われば他の場所に移送される可能性が高い。それまでに証拠となる写真を納めてくれ》


《分かった》


《任務が完了次第すみやかに脱出してくれ》


《・・・》


《いいか、これは演習ではない。実戦だ!心してかかってくれ。・・・あと君が潜入した痕跡を残したくはない。だから武器も食料も現地で調達してくれ》


男は苦笑しながら返答した。


《サバイバルだな》


《そうだ。助けも来ない。だが君の行動はこちらで把握している。このナノマシンに搭載された無線でいつでも交信可能だ。何かあったら連絡してくれ》


《このナノマシンで俺の行動も把握してるのか?》


《そういう事だ。だが安心しろ。それは3日経てば体内から便で排泄される》


《便利なもんだ》


そうこうしているうちに潜水艇はモセス島に近づいていた。

ここで潜水艇をパージして、泳いで島に潜入する。


男は深海の中を泳ぐ。

島の内部に直結するトンネルを通り海面から顔を出す。

周りには誰もいないようだ。 男は海面から上がりコンテナに身を隠した。


《いま基地内に潜入した。これから貨物用のエレベーターで上へあがる》


《了解した。ジョナサン、気を付けてくれ》


ジョイ・ジョナサンは頷いた。

ジョナサンは見回した。

前方にコンテナを積み下ろし出来る貨物エレベーターが見える。

大人でも100人は軽く乗れそうなくらい広い。

ジョナサンはそれに乗り込みスイッチを押す。


ガシャンという音と共にゆっくりとエレベーターは上昇し始める。

ジョナサンはガスボンベを外し外の空気を吸った。

黒い短髪の髪に鋭い青い眼光。 日系アメリカ人の顔がそこにあった。

そして来ていたウェットスーツを脱ぎ始めた。

その下からジョナサンが所属する特殊傭兵部隊【スターライト】が特別に開発したスニーキングスーツの姿が現れる。 鍛え抜かれた筋肉も浮かび上がっていた。


《これより、ミッションを開始する》  


Men of destiny

Sorrowful patriots

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