友情と金
本日の話であります。
私は、友情関係において思うことがありました。
私は心の底より、友とは金の付き合いをしてはならない、と考えております。
私は、友人間における、奢り奢られの関係は、大嫌いです。
それが、上司と部下、という明確な上下関係があるのならば、文句はありません。
しかしながら、それが対等な友人関係である、というのならば文句しかありません。
奢り奢られの関係となってしまっては、もはやそれは対等な友人関係ではない。
それは、明確な上下関係が存在してしまうのです。
私自身、大変に愚かな、かつ矮小な人間でありまして、きっと一度でもそのような関係に陥ってしまっては、甘えるだけとなってしまうことでしょう。
愚かしくも、その対等性の欠片もない関係は、私に利益しか及ぼさない、という事実に目が眩んでしまって。
私は、確かな守銭奴です。
お金が重要でありますし、お金しか眼中にありません。
しかしながら、友との関係は重要にしたいのです。
お金に目が眩み、友と金の関係になってしまえば、それは相互利益を及ぼす関係性、ではなくなってしまう。
そこに私は、友愛という概念を感じることが出来ないのです。
お金は確かに重要であります。
けれど、友人関係にそれを持ち込んでしまっては、その友人関係は破綻してしまう。
私の潔癖症が過ぎるのかも知れません。
ですが、その破綻を私は看過する事が出来ません。
上下関係が生まれては、それは主従関係に等しい。
金を払う側と、利益を貪り追従する物。
実に空虚が過ぎる。
この空虚さに、私は反吐が出る。
交友関係に、お金は持ち込んではならない。
この戒めは、本日奢り奢られの関係になりかけた為に、私は決して忘れることがないでしょう。
中身に欠ける空虚さは、少々私には耐えられない。