満面の笑みを浮かべ、喜んで受け取ります!例えそれがダンジョンの排泄物だったとしても!だって私、ご主人様の奴隷だから!
「そういえばご主人様知っていますか?実はこの街にあるダンジョンが2年ぶりに階層更新されたそうです!」
「……」
「何でもずっと階層ボスの竜で止まってたらしいんですが、新しく街に来た冒険者パーティが倒しちゃったそうなんです!」
「……」
「いやぁ凄いですよねぇ!ドロップ品の魔剣は領主がかなりの高額で買い取って、外では街を上げてのお祭り騒ぎですよ!」
「……」
「それにしてもダンジョンって何でお宝があるんですかねぇ。誰かがせっせと用意してるんでしょうか?」
「……」
「ダンジョン自体が一つの大きな生命体でお宝は人間を誘う為の罠って話も聞いた事があります」
「……」
「確かにダンジョンの中で死んだ生き物はダンジョン内に吸収されるそうですし、あり得なくはないですよね」
「……」
「でもダンジョンが生き物だとしたらおトイレとかはどうしているんですかね?やっぱりダンジョンの外に排出してるんでしょうか?でもそんな話は聞きませんし……」
「……」
「……あ、もしかしてダンジョンから出るお宝って……」
「……」
「ば、ばっちぃです!あの魔剣も何だか薄汚れて見えてきました!」
「……」
「ご主人様!ダンジョンに行くのは辞めておきましょう!ダンジョン産のお宝をお土産にされても私、上手く笑えないかもしれません!」
「……」
「で、でもご主人様がプレゼントしてくれるなら……くっ、苦しい!苦しいですご主人様!奴隷ちゃんは一体どうすれば……!?」
「……」
「いや!私とて奴隷の端くれ!ご主人様から頂くものにケチをつけるなど言語道断!」
「……」
「満面の笑みを浮かべ、喜んで受け取ります!例えそれがダンジョンの排泄物だったとしても!だって私、ご主人様の奴隷だから!」
「……」
「そうと決まれば、いつでもダンジョンに入れるように準備を整えておきます!安心してください、ご主人様の事は必ずお守りしますので行きたくなったら何時でも言ってくださいね!」
「……」
「先ずは装備と道具ですね……それでは買い物に行ってまいります!」
「……」
「………」
「…………ぁん、じぇ」