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これはもう奴隷ちゃんが美人なのは客観的視点から見ても揺るぎようのない事実であり自明の理、火を見るより明らかというものです!

「ご主人様!おはようございます!今日もいい天気ですね!ほら、見て下さい!この快晴の空!」

「……」

「どうせご主人様一人だとカーテンも開けずにずっと家でゴロゴロしてるんでしょう?全くもう不摂生は身体に毒ですよ!」

「……」

「はあーっ!毎朝こんな美人な奴隷ちゃんが起こしに来てくれて、体調の心配までしてくれるなんて!ご主人様ったらなんて幸せ者何でしょうか!思わず溜め息が出ますよ!」

「……」

「むっ何ですかその……あっ自分で、美人とか言っちゃうんだぁみたいな顔は……」

「……」

「言っておきますが、奴隷ちゃんはこれでも買い物で街を歩けばすっごいナンパされるんですよ!そりゃあもう、入れ食いですよ!深夜の森で光魔法使った時の羽虫並みに集られてます!」

「……」

「これはもう奴隷ちゃんが美人なのは客観的視点から見ても揺るぎようのない事実であり自明の理、火を見るより明らかというものです!」

「……」

「こんなに可愛くて献身的な奴隷、世の男共がほっとかないですよ?ほら早いもの勝ちですよー?」

「……」

「……こんなに魅力的で自由にしちゃっていい奴隷ちゃんが一つ同じ屋根の下に暮らしているのに、手の一つも出してこないなんて……」

「……」

「ご主人様のへたれ!意気地なし!奥手!慎重派!紳士!大器晩成型!」

「……」

「ふんっ!もういいです!いつの間にか奴隷ちゃんが他の男に靡いちゃっても知らない…………」

「……」

「……嘘です。それはないです。例え洗脳魔法を受けても大丈夫です。一番厳重にプロテクトしてありますし、そもそもそんなのなくても私はご主人様一筋です」

「……」

「なので安心して下さい!奴隷ちゃんはいつでもあなたのお傍にいるのです!」

「……」

「そう例え火の中水の底、世界の果てでもご一緒しますよご主人様!」

「……」

「後はトイレやお風呂なんかも……ふへっ」

「……」

「おっと失礼、今のは聞かなかった事にして下さい」

「……」

「というか奴隷ちゃんとしてはご主人様に変な虫が寄り付かないか心配ですね……」

「……」

「ご主人様は先ず顔が整っていますし、その幸薄そうな雰囲気は何とも母性をくすぐられます」

「……」

「性格は言わずもがないいですし気遣いもできる初対面の人にも優しいでもたまに見せる頼り甲斐のある一面も……」

「……」

「むむむ……ご主人様。外に出る時はこの私の香水を大量に付けて下さい。甘ったるい匂いでチャラついて下さい。頭空っぽにしてうぇいうぇいして下さい」

「……」

「ハッ……それはそれで逆にバカな女が引っ掛かるかも……クッご主人様!もう外に出ないでください!外は危険です!」

「……」

「ってもうこんな時間じゃないですか!もうご主人様ったら!私、買い物行ってきます!」

「……」


「………」


「…………ぁん」

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