大当たり間違いなしの話(ゲス顔)
お金稼ぎメイン回なので、興味無い方は飛ばしていただいて大丈夫です。
10歳、もはや趣味となった新聞チェックと、父の購入した経済雑誌のチェック。そこで私は運命の出会いを果たす。
それは経済雑誌の三面記事だった。
『魔導石による動力エンジンの開発』
これは当たる。
これは世界を変える発明だ。
今まで不可能だった、魔導石の効率的な使用方式で、大きな動力エンジンに転換できるらしい。
ただし開発資金が足りず、先送りかという内容だった。そして投資を募っていると。
すぐさま私は詳細と、自分の個人資産を調べた。
まだまだ10歳の身分、個人資産などないかと思ったが、意外や意外。おそらく税金対策なのだろう私名義の資産があった。
事業詳細はなかなか調べるのが難しかったが、断片情報だけでもその可能性を大いに感じた。
そして研究は大詰めらしい。
どうもそれまでついていたスポンサー(貴族)と揉めたとか。
名前をチェックすると、最近代替わりしたところなので、恐らく新当主が新しい事業にこれ以上投資することに難色を示したのかもしれない。それか分配で揉めたか。
是非とも私としては一枚かみたいところ。
私は考える。そして決断した。
兄を共犯にして投資させようと!
残念だが私はまだ10歳。自分の意思だけでは投資できない。
しかし年の離れた兄は16歳。
父の意向で、少しずつ当主業務や事業経営をはじめている。
そして堅実志向の父と違い、若い分新しいこと、成果を出すことに興味津々だ。
(よしここは兄ちゃんの若さにかけよう)
「兄上、オススメの投資事業があるのですが聞きませんか?」
「うーん、まずは挨拶からはじめようか。おはよう、リヴィ」
「失礼しました。おはようございますジョシュア兄上。それで事業についてなのですが」
「聞かせないという選択肢はないんだね」
そうして苦笑する兄は16歳と思えないほど落ち着いている。
前世の高校生といえば、「うぇ〜〜い!」とか言ってるイメージがあるのだが、そんな様子はまるでない。
同じ灰色の髪は少しくせがあるが、タレ目のローズクォーツと相まってなんとなし色気がある。ぶっちゃけイケメンだ。
……遺伝子よ。もう少し頑張ってくれても良かったんやで。
遺伝子が頑張ってくれない分、私は頑張った。
といっても、人間熱を込められれば込められるほど、引いてしまう。
あくまで冷静に。
事業の可能性。リターンの大きさ。今事業に食い込むことの旨みを客観的に話した。
兄は最初乗り気見せなかったが、具体的な可能性の示唆、事業の旨みに興味を見せた。
「しかし、これだけ魅力的な事業であれば、他もすでに食いつているだろう。どうやって我が家が食い込む?」
「よそは恐らく、事業頓挫の弱みに付け込んで、高い分配を求めるのではないでしょうか。我が家はそこを攻めましょう」
「というと?」
にっこりと笑う。
「リターンはこの事業および関連事業における純利益の3%で充分かと」
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