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目が覚めるとソコは知らない天井だった。まぁ当たり前か。俺は1度死んで転生したんだから。まぁ“夢でした”というのもあるかもしれないとは思っていたけど。
俺はどこにいるのか調べようと身体を動かそうとしたけど全く動かない。
(なんでだ。何があった!?)
近くで赤ん坊の泣き声がする。この部屋にいるのだろうか。身体を動かしたいけど動かない。首は辛うじて動くけど辺りを見渡しても赤ん坊の姿はない。
(どうやら柵みたいなところに入れられてるな。下は硬くないから布団かな。それにしてもなんで首以外動かないんだ)
そんなことを思っているとどこからが扉を開ける音がする。誰かが部屋に入ってきたようだ。足音が近くなってくる。
入ってきた人物はこちらに向かって来たと思ったら、俺の体が宙に浮いていた。
「あらあら。可愛い可愛い私の赤ちゃん。怖い夢でもみたのかな?」
目の前にいるのは金色の髪に青い目をした綺麗な女性だった。宙に浮かんだと思っていたが目の前にいる女性に抱き抱えられたみたいだ。
(ちょっと待て。今俺の事赤ちゃんと言わなかったか?)
慌てて辺りを見渡すと化粧台の様なものがあり、鏡が目に入る。そこにいるのは目の前にいる女性に抱かれている赤ん坊だ。
もしかしてあれが俺か?恐る恐る右手を上げてみると鏡の中の赤ん坊も右手を上げている。反対の手も上げるとやはり同じ動作をしている。
(やっぱり俺だ。赤ん坊になったのか。まぁ転生だもんな。生まれ変わってるもんな。勝手に10歳ぐらいで生まれ変わると思ってた)
少し驚いたがまぁ問題ないだろう。
じゃあ今俺を抱いているのが俺の母親って事だよな。綺麗な人だな日本人とはまったく違う見た目だ。地球じゃないし当たり前か。
でも金色の髪に青い目って外国みたいだな。目鼻立ちもハッキリしているし、俺の母親は綺麗な部類に入ると思う。
母親を観察するようにじっとみているとまた扉が開く音がする。今度は抱っこされたままだったため扉の方を見ることが出来た。
次に入ってきたのは茶色い髪の爽やかそうな男性だ。ガタイが良くて身長も高そうだ。
「ただいま。アイリ、ソラ」
「おかえりなさいドイル。ソラが怖い夢でも見たようなの」
「大丈夫だぞソラ。怖いものが来たらお父さんが倒してやるからな」
「そうよソラ。貴方のお父さんは村の警備長なんだから。とっても強いのよ」
そう言いながら茶髪の男性は俺の頭を撫でた。
この人は俺の父親なんだろう。そして俺の名前はソラ。母親はアイリ。父親はドイルだな。
この2人はとても優しそうだ。母親の優しく慈しむような抱き方も、父親の壊さないようゆっくりと撫でる手も前世では得られなかったものだ。この温もりにやはり涙が出てしまう。
「あらあら。どうしたのソラ。泣かなくても大丈夫よ」
「ほらソラ。いないいないばあ!」
2人が泣き止ませようと必死にあやしている。
(この人達なら俺の事を愛してくれるだろう)
確信はないがそう思った。俺は目の前にいる2人に笑顔で応える。
(これからよろしく。父さん、母さん)




