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心の中で“鑑定”と唱え俺とライドのステータスを確認する。
ステータス
名前:ソラ
種族:人間
年齢:12歳
体力:1800/1800
魔力量:2000/2000
魔法属性:火、水、風、土、聖、闇
【生活、飛行、睡眠、麻痺、探索、ワープ】
スキル:アイテムボックスLv10、鑑定Lv10、創造Lv10、修復Lv10、身体強化Lv10、魔法強化Lv10、戦闘強化Lv10
加護:ティリル神の加護、グーフ神の加護、ヴァル神の加護、ティタ神の加護
称号:ティリル神に愛されし子
名前:ライド
種族:白狼族
年齢:16歳
体力:440/440
魔力量:80/80
魔法属性:火
スキル:鍛冶Lv8、能力付与Lv3、身体強化Lv7、体術強化Lv5、速度強化Lv8、獣化
加護:ドーラ神に認められし者、ヴァル神の加護、ティタ神の加護
ヴァル神とティタ神が戦いと魔法の神様だ。この加護があると戦闘の最中に相手の攻撃に対して反応が早くなるし、消費魔力も少なくなるからとても便利だ。
それにしても改めて見ると自分のステータスの場違いさに目を瞑りたくなる。これだけステータス値が高いのは前世にも影響しているらしい。転生してきた人達も軒並みステータスは高かったとティリル神が言っていた。あとはティリル神の加護によるものも大きいだろう。この世界にゲームのようにレベルが存在していたら俺はすぐにカンストしてしまいそうだ。
けれどこの2ヶ月魔法の練習ばかりしていたおかげで魔力量がすごく上昇している。これはすごく嬉しいことだ。
ライドも順調に成長している。獣人族は主に体力が伸びやすいらしく最初に鑑定した時の倍だ。魔力に関しても積極的に使っているようでそこそこ上がっている。
魔力の上昇は本人にとっても意外だったらしく喜んでいた。
「それにしてもこんなにはやくランクが上がるとは思わなかったな」
「ライドが強いしね。でも1番早かった人は1ヶ月で2つもランクを上げたって言ってただろ」
「俺だけじゃねぇよ。ソラだって年齢の割には結構動いてるし、周りもよく見てる。それにスキルレベル以上の効果が出てるような気がするんだよな」
「ライドの気のせいだろ。ほら、今日はもう寝るぞ。明日は朝早いんだから」
「わかったよ。交代の時間になったらおこしてくれ。おやすみ」
ライドに見つめられてドキッとした。まだ本当のステータスをキースさんにはもちろん、ライドにも言っていない。
この2ヶ月間関わってきて2人の人となりを知ったつもりだ。2人とも本当のことを言っても、嘘をついていたことに対して何も言わないだろうし、言いふらす事もしないだろう。
だけどどうしても信じられない俺がいる。前世では信じていた人に裏切られることは何度もあった。この人たちは違うと頭では分かっていても、心が拒否するんだ。
俺は目の前で燃えている火を眺める。こうしていると心のモヤモヤが晴れていく気がするんだ。
「よし!集中するか」
今は俺が火の番と周囲への警戒だ。といってもどちらも魔法をかけているので火が消えることは無いし、周囲に魔物が現れることも無い。けれどライドには伝えていないから、交代で寝ずの番をやっている。
俺はこの時間は魔法の練習をしている。もちろんライドにバレないよう隠蔽魔法で隠しながらだ。
作ろうとしているのは治癒系魔法。キースさんに教えてもらった図書館で見つけた本の中に【消え去った魔法】というのを見つけた。
火を蛇のように操ったり、魔物を使役する、呪いを跳ね返すなどたくさんの魔法が失われているらしい。
それらは消費魔力が大きかったり、詠唱が難しいなどの理由だ。
魔法を使うのには詠唱が必要らしいが、俺が使っているような下級の魔法なら簡略詠唱で十分だ。詠唱を唱えてる間に敵にやられることもあるし、俺としては今後無詠唱を取得したいところだけど。
まぁ無詠唱は置いといて、今は呪いの解除の練習をしている。使う事があるのかと問われたら疑問だが、今後の依頼で使うことがあるかもしれないと思い練習中だ。
しかし呪いにかかっている人なんて見たことがないので、本当に発動しているかは分からないが。熟練度をみると少しずつ増えてきているので大丈夫なんだろうと思う。
この熟練度は本当に便利だ。熟練度が最高になると魔法が簡略詠唱でも行えるようになる。俺は今のところ風魔法と聖魔法、1部の下級魔法なら簡略詠唱出来るようになっている。
「“ここに集いし精霊たちよ。かの者にかけられている呪いを打ち消せ。デスペル”」
ライドには聞こえないように小さく呟く。何も反応はないがステータスを確認すると熟練度が2上がっているから成功だろう。
最初の頃は詠唱がかっこよく思えたが現在では恥ずかしい以外なんでもない。前世も合わせると40過ぎのおっさんがこれを呟いていると思うと顔から火が出るほど恥ずかしく感じる。まぁこれも元日本人という感覚のせいだろうけど。
これをライドとの交代の時間まで延々とやるのであった。
「そろそろ時間だぞソラ」
あの後交代の時間まで呪文を呟き、ライドと交代して俺も少しの時間寝ることにした。
身体を起こすと少し身体が痛い。こればかりは少しなれないな。
動けなくなるといけないので、簡単に朝食をすます。朝食といっても空はまだ真っ暗だ。
食べ終わると気配を消してゆっくりと歩いていく。
「オーガは昨日と同じ場所にいるみたいだな」
「少しは動いてるみたいだけど、ほぼ同じ場所だよ」
ライドがある程度の位置や方向を探り、俺が場所を特定するというやり方だ。本当は俺一人でも特定できるのだが、探索の範囲を半径100メートルだが、一方向だけなら200メートルほど探索できるとライドに説明したところこのやり方になった。まぁ嘘なんだけどな。実際には今は半径1.5キロぐらいまで探索ができるようになっている。
「じゃあ討伐の仕方は昨日話した通り。俺が剣で切るからソラは風魔法で対応してくれ。必要があれば剣も使うこと」
「わかった」
異論はないため頷く。気配を消したまま歩いていると目前にオーガを捉えた。オーガは寝ているようで俺達には気づいていない。
気づかれるとは思わないが魔法で眠りをかけておく。これで足音でバレることは無いだろう。さすがに攻撃を加えると起きるけど。
「じゃいくぞ」
「おう!!」
そういってライドが走り出した。
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