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第六話 国文科の先輩

 昨日は、いろいろとアドバイスをもらえたので助かった。三年生ということで、気負いすぎていたところが自分でもある。小嶋さんが言うとおり、まずは単位を出してもらえそうなものを書くこと。学部生だし、わたしは天才ってわけじゃない。それでも最善を尽くしていいものを書けば、就職にも効いてくるはずだ。

 わたしは傘をさして、大学へとむかう。今日は朝から雨。白峯大学のキャンパスは、市街地にひとつ、郊外にひとつ。わたしが通っている理工学部のキャンパスは、実験施設や電力の関係もあって、すべて郊外に施設されていた。小高い丘を開拓して、数棟の建物が立っている。それぞれの建物の白い外壁は、遠目にみると真っ白な鳥にみえるという趣向だった。そんなことするくらいなら学費をもう少し安くして欲しいと思う。

 途中、我輩堂がみえた。雨の日に目にするのは初めてだ。さすがに外に座ってはいない。けど、店内から明かりが漏れていた。営業はしているようだ。わたしは店のまえまで来て、ちょっと寄っていく気になった。水たまりに気をつけながら、なかを覗き込んだ。

「こんにち……」

 わたしは口をつぐんだ──先客がいる?

 最初は、見間違いかと思った。というのも、わたしのこれまでの訪問で、ほかのお客さんがいるところは一度もみていないからだ。だけど、真っ白なワンピースにスカート、つばの広い帽子という、絵から飛び出てきたような女性が、すらりと長い足を伸ばして、いつもはわたしが座っている椅子に腰をおろしていた。店内は薄暗く、ランタンからこぼれるオレンジ色の光が、まるで過去を浮かび上がらせるかのように老師とその女性を照らしていた。

 どうしよう、いったん出直したほうがいいだろうか。わたしが悩んでいると、なぜか女性のほうが手を振ってきた。もしかして、情報学科の先輩かもしれない。わたしは失礼にならないように近づいた──けど、やっぱり知らないひとだった。長いまつ毛の下に、自意識の強さをアピールする瞳。腰まで伸びた黒髪が綺麗だ。前はM字分けになっていて、顔立ちはほっそりとしている。いかにもお嬢様という容姿だった。

 一瞬、老師の彼女かな、と思った。どうしていいかわからなくなって、とりあえず、

「こんにちは」

 と、まずは挨拶から入ってみた。すると、あいての女性は、

「こんにちは、わたしは国文科四年の白河しらかわ景子けいこ。あなたは遠坂さん?」

 と、いきなり名前をあててきた。

「はい……遠坂です」

「小嶋さんから話は聞いてるの。最近、文学部の図書室にちょくちょく来る理系の女の子がいるって。わたしもAIとかには興味があるから、こんどお茶でも」

 そういって、彼女はわざわざ名刺を渡してきた。白河景子。こういう字なんだ。

 わたしは困ってしまう。AIについてあれこれ語れるほど詳しいわけじゃない。

 と同時に、今の返答から、彼女がここにいる理由がわかった。

「白河先輩は、老師とお知り合いなんですか?」

「老師?」

 しまった、これはわたしが勝手につけたあだ名だ。

「仙人です」

 わたしが言い直すと、白河さんは笑った。

「その名前、店長さんは嫌いなんじゃない?」

 おっとっと、そんなストレートな呼び方があったとは。

 でも、あたりまえといえばあたりまえだ。じっさいに本屋の店長なのだから。

 しかも、白河先輩はわたしよりもずっと前から老師と面識があるようだった。

 わたしがどぎまぎするなか、老師はもうひとつの椅子をすすめてきた。

「遠坂さんもどうぞ。ちょうど『金瓶梅』と『源氏物語』の比較をしていたところです」

 うわぁ、またそういう難しい話に巻き込まないで。

 『源氏物語』なんて、受験のために作者とタイトルを覚えてるだけだ。

 高校で本文もすこし読んだ気がするけど、すっかり忘れてしまっていた。

 わたしは、大学へ行く途中にのぞいただけだ、と弁解した。でも、ちょうどお昼休みのまえだったから、急がなくてもいいことを白河先輩に指摘されてしまった。

 しかたがないので、白河先輩のとなりに腰をおろす。老師は、昨日とおなじ机に座っていた。でも、今日は本の山がどこかへ片付けられている。

 老師と白河先輩は、会話の続きをはじめた。

「卒業論文も『源氏物語』と『金瓶梅』の比較をなさるのですか?」

「いえ、卒論は『本居もとおりの宣長のりながにおける湖月抄こげつしょうの解釈』というテーマで書いています。ただ、江戸時代に参照されていた中国文学の影響もあると思うので、そのあたりのお話をうかがいたいです。宣長は国学者でしたから、儒教の影響もあったと推測しています」

「わたしでお役に立てるかどうかは分かりませんが……」

 老師はそう言いながら、滔々と当時の儒教史の話をはじめた。これがまたチンプンカンプンで、はたから聞いていてもさっぱり理解できなかった。

 ひと通り話が済んだあとで、しばしの静寂。

 わたしはここぞとばかりに割り込む。

「そう言えば、昨日の絵の宿題、答えはなんだったんですか?」

 私は正直に、解けなかったことを伝えた。

 すると、老師が答えるよりも早く、白河先輩のほうが興味を示してきた。

「宿題って?」

 わたしは絵の件を説明した。白河先輩は、壁にかかっているその絵をまなざした。

 そして、

「あれは中国画にみえますが、どのような作品ですか?」

 とたずねた。さすがに白河先輩でもわからないことはあるのか。

 あたりまえと言えばあたりまえだけど、わたしはちょっとだけ安心した。

 老師はいつもの飄々ひょうひょうとした調子で、

「中国古典の最高峰のひとつ、『詩経』をモチーフにした絵です」

「四書五経の『詩経』ですか……ということは、余白に書かれているのは歌詞?」

「左様です。『詩経』は周代に編まれた詩篇で、漢詩の源流となるもの。各地の民謡からなる『風』、宮廷音楽の『雅』、祭祀に用いる『頌』から成っており、あの絵に描かれていのは衛国の風、伯兮はくけいの一節です」

 白河先輩は老師の解説にうなずいて、わたしのほうをみた。

「遠坂さんがあの絵をみていたら、店長さんにぴったり当てられちゃった、と?」

「はい……でも、なんでわたしが鑑賞だってわかったのか、トリックが不明で……」

 老師は、宿題の答えを教えてくれる代わりに、白河先輩にもおなじ問題を出した。

「白河さんは、どうお考えになられますか?」

 先生の問いかけに対して、先輩もいくつかアイデアを述べた。本の隙間からのぞいていたとか、天井に鏡がしかけてあったなど、ようするにわたしと同じ回答だった。

 先生は机のうえにあった扇子をひらき、ぱたぱたと頬をあおいだ。

「よき肖像画の条件をご存知ですか?」

 美術の話になって、わたしたちは困惑した。そして、知らないと答えた。

「アメリカの神経科学者クリストファー・タイラーの調査によれば、良き肖像画の瞳はすべて、絵の正中線上におかれているのです。これを中心線の法則と言います。鑑賞者が最も視線を感じる配置です。一度、モナ・リザをご覧になってください」

 わたしと白河先輩は、絵を見直した。女性の左目が、正中線上にあった。

「入店の挨拶をしたあと、遠坂さんは長時間、動きをとめました。雑多な店内で視線を感じるものといえば、あの絵しかありません。そちらへむきなおったことを靴音で確認し、タイミングを見計らって、あの詩を読み下しただけです」

 わたしが感心しているよこで、白河先輩は腕時計を確認した。

「すみません、わたしはそろそろ大学へもどらないといけません」

 白河先輩は、わたしのほうをみた。

「遠坂さん、さっき大学へ行く途中だって言ってたけど、いっしょに行く?」

「え……その……」

「イヤならいいのよ」

「そ、そういうわけじゃないです」

 わたしが気にしたのは、大学までの二〇分の道のりで、会話が続くかどうかだった。

 とはいえ、方向が同じなのに断るのもおかしい。

 わたしたちは傘を手に、我輩堂をあとにした。雨は小降りになっている。

 なにを話そうか悩んでいると、意外にも白河先輩からきりだしてきた。

「遠坂さんは、AIで推理小説を分析してるらしいじゃない?」

 さっきとは打って変わって、フランクな調子だった。

「はい……機械学習というか、自然言語処理というか……」

「ずばり聞きたいんだけど、AIに小説は書けると思う?」

 むずかしい質問だ。もしこれがあの進捗報告会のときだったら、わたしは「はい」と即答していたと思う。でも、ゼミの仲間や指導教授と話しているうちに、卒論のテーマはだいぶ修正を迫られていた。端的にいうと、こぢんまりしてきた。「機械学習は完璧な贋作小説を作れるか?」っていうタイトルは、今では「機械学習を通じた著者性の判定方法」とかいう、ネットのブログにでも落ちていそうな感じになっている。

 とりあえず、ここは答えないと雰囲気が悪い。

「今でも短編なら書けますし、将来的には長編も人間とおなじように書けると思います」

「人間とおなじように、というのは?」

「小説だけをみせられたときに、人間が書いたのか機械が書いたのか判別できないという意味です」

「テーマ性とか、そういうのは?」

 それは定量化可能なパラメータではない、と、わたしは答えた。

「どうしても数字であらわさないとダメ?」

「ダメってわけじゃないですけど……数字であらわせないものについて論じても、それって科学ではないと思います」

「なんかすごく理系っぽい回答ね」

 理系とか文系とか、そういう問題以前な気もしている。情報学科では、必ず分析のモデルを検討しないといけない。もちろん、モデルは現実を完璧に再現できるわけではない。だからこそ、どの程度の誤差があってもいいのかを、あらかじめ考える。ある観点から誤差が少ないものほど、よいモデルになる。よいモデルを見つけるためには、漠然とした善悪じゃなくて、はっきりとした定量化が必要だ。

「ところで、遠坂さんは誰の小説を模範にする予定?」

「それはまだ迷ってます……著作権の問題とかもありますし……故人の……しかもかなり古いのにしようかな、と……」

「『源氏物語』は、どう?」

 白河先輩は、わざわざ自分の推し小説を勧めてきた。

「『源氏物語』って、どのくらいの長さがありますか?」

「全五十四帖、約百万文字」

 そっか……けっこういいサンプルかもしれない。わたしはすなおにそう思った。

 ところが、白河先輩のほうから撤回してくる。

「あ、ごめんなさい、わたしの趣味を押し付けちゃダメか。遠坂さんは、日本の古典のなかでなにが一番好き? 『枕草子まくらのそうし』? 『蜻蛉日記かげろうにっき』? それとも『今昔物語こんじゃくものがたり』みたいな説話集?」

 どれも教科書でちらっとしか読んだことがない。

 わたしは嘘をついて突っ込まれるのがイヤだったから、

「好き、というわけではないんですが、『雨月物語』が気になってます……」

 と、曖昧に答えた。

 白河先輩は本の名前を聞いて、にっこりと笑った。

「素敵ね。作者の上田秋成は、私が調べている本居宣長のライバルだったの。遠坂さんが秋成を調べて、私が宣長を調べる……こうすれば、おたがいに楽ができるわ」

 知らない情報が飛び出して、わたしは驚いた。本居宣長は、思想家だった気がする。怪談を書いた上田秋成との接点が、いまいち見えてこなかった。

 でも、渡りに船だ。朝茅くんよりも白河先輩のほうが頼りになりそう。

 それに、あの本文を盗まれた卒業論文についても、なにかわかるかもしれない。そう、あの卒業論文――「雨月物語にひそむ志怪ミステリ」と題された大神磯良さんの論文は、いまだに見つかっていない。小嶋さんの話では、去年までいた司書のひとに照会中とのことだった。破損した可能性もふくめて、内部調査をしているようだ。

「白河先輩といっしょなら、心強いです」

「善は急げよ。ほかの生徒とネタがかぶらないうちに、本を借りたほうがいいわ」

「ありがとうございます……今度、スイーツでも食べに行きませんか?」

 相談のお礼をするつもりだった。白河先輩が日時を尋ねてくる。

 わたしはさっそく、明日の夕方を提案した。土曜日だから妥当だろうと思った。

 すると先輩は、残念そうな顔をした。

「明日は五時から簡単なアルバイトがあるの。またべつの機会にしましょう」

「え? アルバイトをなさってるんですか?」

「あら、わたしがアルバイトしてちゃダメ?」

 ダメじゃないけど、いかにもお嬢様っぽいから、そういうイメージがなかった。

 アルバイト先を尋ねると、大学の施設だと教えてくれた。なるほど、ゼミの指導教授のあっせんかもしれない。情報学科でも、データ入力とかの校内アルバイトを回してもらえることがあったからだ。

 わたしたちは、大学の門のところでわかれた。わたしは理工学部の図書館へ行き、検索用のパソコンで、借りたいものをさがす。雨月物語で検索すると、けっこうな数が出た。そのほとんどは文学部の図書室に収められていた。

 わたしは文学部棟へ移動して、エレベーターで七階へあがった。図書室で真っ先に目に入ったのは、受付でお弁当を食べている小嶋さんだった。時計は一時半を過ぎている。お昼休みに本を借りる学生が多いから、昼食の時間をずらしているのかもしれない。司書さんも大変だな、とわたしは思った。

 食事中に声をかけるのは申しわけないので、わたしは黙って書庫に入った。古びた本特有の香りと、開け放された窓から入りこむ秋の匂いが交じりあった空間。なるべく足音を立てないように歩いて、目的の書架を捜す。本の請求記号は、九一八N七七。タイトルは『上田秋成集』で、日本古典文學体系の第五十六巻に該当していた。

「……あった」

 赤いハードカバーを引き抜いた私は、それを小脇にかかえて、学生手帳をひらいた。参考にする注釈や現代語訳は、複数あったほうがいい。卒論のガイダンスを覚えていたわたしは、講談社学術文庫からも現代語訳が出ていることを突き止めていた。

「白の三八……」

 本の請求記号は普通、数字とアルファベットの組み合わせだ。でも稀に、白、黒、緑のような、色がつけられていることもあった。

 わたしは、書庫の地図を確認した。白と書かれた棚は、一番奥にあった。その棚にむかうと静けさが深まって、室温が下がったような錯覚にとらわれる。ようやく見つけた棚には、てんでばらばらな本が、ぎっしりと詰まっていた。

「……あれ? 三八がない?」

 三七と四〇のあいだが、ぽっかりと空いていた。講談社学術文庫の『雨月物語』は、上下巻になっている。白の三八が上巻で、三九が下巻だ。どちらもない。並べまちがいかと思って調べてみたけれど、本の順番はきちんとしていた。

 貸出中になっていたかもしれない。記憶が曖昧だった。仕方がないから、わたしは書庫を出て、小嶋さんに声をかけた。ちょうど食事を終えたところだった。

「すみません、これを貸出しでお願いします」

「はいはい、少々お待ちください」

 小嶋さんは弁当箱を片づけると、本のバーコードに読み取りの機械をあてた。ここで手続きを済ませない人は、入り口のセキュリティ装置に引っかかる。本屋で万引き防止のために置かれている、薄い板を左右に並べたものだ。

「十月十六日までですね」

 いつものことながら、短いと感じた。学部生は、二週間しか借りられない。

 一回だけ貸出し延長ができる。合計四週間。なんとかなるだろう。

 小嶋さんは本のパソコンを確認しながら、

「あの……ほんとうは図書館員が本の内容に口出しをしてはいけないのですが……もしかして、あの大神さんの卒論を調べられてます?」

 とたずねてきた。

「それもちょっとあるんですけど……」

 わたしは白河先輩に声をかけられたことを伝えた。

 小嶋さんはパッと明るくなって、

「それは良かったです。彼女、国文科でもかなり優秀なかたなので、百人力ですよ」

 と教えてくれた。

「おさがしの卒論の本文も、そのうち見つけてみせます。期待してください。おせっかいかもしれませんが、『雨月物語』には、いろんな版がありますよ」

「講談社学術文庫版も借りようかと思ったんですが、貸出中みたいで……」

「そういうときは、予約をかけておけばいいんです」

 わたしは、すっかり失念していた。図書館のホームページから、本に予約をかけることができるのだ。予約をかけられた本は、貸出し延長不可になる。他人がわりこんで、先に借りることもできない。便利な機能だった。

 わたしは小嶋さんにお礼を言って、学生用のパソコンにログインした。目当ての本を検索して、貸出し状況を調べてみたら、今日が返却予定日になっていた。タイミングがいいのか、悪いのか。わたしは予約ボタンを押して、ログアウトする。

「お、遠坂じゃん」

 快活な呼びかけに、私はふりむいた。朝茅くんが、右手をあげて立っていた。

「今日は、どうした? いよいよボイスレコーダの犯人探し?」

「だから、それはあなたが探しなさいよ」

 朝茅くんはカバンをテーブルのうえに置いて、腕組みをした。

「遠坂も被害者なんだから、すこしは手伝ってくれよ」

「手伝う? ほんとにさがしてるの?」

 あたりまえだろう、という顔で、朝茅くんはボイスレコーダをとりだした。

 現場の遺留品だ。

「薬学科の知り合いに頼んで、指紋を取ってもらった」

「指紋? ……本格的な探偵ごっこね。で、どうなった?」

「なにも見つからなかった。犯人は手袋をしてたんだろうな」

 犯人もずいぶんと本格的だ。わたしはちょっと不思議に感じた。

「ただのイタズラにしては、手が込んでるね」

「そうなんだよ。こんなの図書室に忍び込んでポンと置いて行っただけかと思ってたんだが……ま、いいや。指紋が取れなくても、音声はこっちの手中にあるんだ。そのうち尻尾を掴んでやる」

 頼もしいことで。

 一方、朝茅くんはわたしが抱えている本に目をつけた。

「おっと、遠坂も文学の喜びに目覚めたのか」

「これはOCRにかけるの」

「……そのあと読むんだよな?」

「わたしのパソコンが、ね」

 朝茅くんは信じられないといったようすだった。

「あのね、情報学科だって講義も演習もやってるの。こんな分厚い本、空き時間にぜんぶ読めるわけないじゃない。このあとも離散アルゴリズムとハードウェア構成法の授業があるのに」

「わかったわかった。もち餅屋もちや、だろ。OCRにかけたらさっさと返せよ」

「言われなくても返します」

 わたしはちょっと怒ったように返事をして、図書室をあとにした。

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