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プロローグ

久しぶりの執筆です。至らぬところ多々あると思いますが、是非読んでみてください!

 


 空に無数の星が見える。



 こんなにもたくさんの星を見たのはいつぶりだろうか。初めてかもしれないな。エジソンが白熱電球を作ったのをきっかけに、世界の技術は進歩し続け、地球から夜を無くした。では何故今星が見えるのかというと......




 答えは簡単である。



 光がないからだ。



 今この世界に人類は俺達三人しかいない。



 まぁ世界隅々回ったわけではないので他にいるかもしれないが...... それで、発電所が効力を失い、電力が供給されなくなったのだ。電気もないような自給自足の生活。とはいっても、コンビニから日持ちする食料をあさっていればしばらく食に困ることはないのだが。だが俺、名倉(なぐら)大成(たいせい)はふと思ったのだ。




 別にそこまでして生きる必要はなくね?と。




この世にはこう言う言葉がある。



「人生とは死ぬまでの暇潰しである」



という言葉だ。



今別に人生を楽しんでるわけでもないのだし、人類が滅んだからといって、「皆を復活させよう!」とか言うようなイケメン主人公でもなければ、世界に俺達しかいないことをいいことに「世界征服だー!」と言うようなテンプレな敵キャラでもない。だからこそやることがなくて困っているのだ。もう.....




「自殺しようかなーとか思ってるんでしょ」




 心読まれた。




「こんな美少女がいるっていうに自殺なんて考えるのはおかしいよね?」




「美少女って誰のことだよ」




「!?」




 今俺の心を読んだのは、玉梨詩乃。俺の幼なじみだが、十五年間ぼっちであり、俺以外の同級生とは話したことがなかったらしい。今、心を読んだのは、その十五年間で鍛え上げた観察眼と天才的な頭脳があってこその技らしい。




 とはいえそこまでは読めないだろ




 普通ならそう考える。心を読むといっても「今嘘ついてますね?」とかこんなことぐらいしかわからない。それが一般論だ。




 だが、彼女はそれに加え、今まで接してきた人の行動パターンや言動、性格を記憶する事で、不可能を可能にしている。初対面の相手の心こそ細かく読むことは出来ないが、逆に俺のように、長年関わっている人に対しては物凄い精度で心を読む。




「ねぇ、私の方が美少女よね?」




 (かんなぎ)綾音。俺の同級生であり、心を読む詩乃とは対称的に、行動を読む。バトル漫画とかの、「これでもくらえ!」「右足の蹴り...」「読まれた!?」こんなやつだ。



 心を読めれば行動を読めるし、行動を読めるなら心も読めると思うのが普通だが、詩乃の心を読む能力とは性質が一切異なる。



 彼女は全身の筋肉、骨等、すべての器官の動きを見ることができ、それをもとに相手の行動を予測できるのだ。



 だから心は読めない。



 また、人が動くときは大抵脳で意識して行動してるわけではない。右腕を動かすときに、脳では命令してるものの、「右手を動かす」と考えながら動かす人なんて滅多にいない。だから詩乃は、行動を読むことはできない。



 そして、彼女達に共通することは......



「私の方が美少女なんだからね!」



「あらやだ。現実を見ましょうね。詩乃さん?」



 幼なじみヒロインとお姉さんヒロインという、テンプレヒロインなのだ。まぁ心とか行動読める時点でテンプレではないが、性格がテンプレなのだ。



「ねぇ?今あいつ、私達のことテンプレヒロインとか考えてたわよ?」



 これだから心を読むやつはやりづらい。



 




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