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後は任せた


無駄に豪華な作りになっている広大な部屋。


中央には偉そうなおっさんが座っている。


あれがこの国の王か。


「お兄ちゃんっ、私達さっきまで家にいたよねっ?」


妹の様子を見る限り、俺はさっきまで神と話していたが、召喚されたタイミングは一緒のようだ。


「あーなんか、勇者として召喚されたらしいぞ。」


「えぇっ?! 勇者っ? ってかなんでお兄ちゃん、他人事みたいに言ってるのっ!」


「俺は、ついでらしいからさ。」


「おっ、おい。盛り上がってるとこすまんが、話をさせてもらってもいいか?」


俺達が目の前の王達を無視して話していると、ついにしびれをきらしたのか、やっと王が話しかけてきた。


「まず、私達の召喚に応じてくれたことに礼を言う。」


応じてねぇし。


無理矢理だろ?


「今、お前達がいるこの国を含めて人間は、魔王の脅威にされらされている。」


知ってるよ、さっき神に聞いたからな。


「そこで、私達は勇者を召喚し、魔王から救って貰おうと考えた。」


自分たちで戦ってください。


「どうか、私達を救ってくれないか?」


「拒否させていただきます!」


「えっ、お兄ちゃん引き受けてあげようよ!」


「やだ。だって俺、勇者じゃないし。」


「それはどういうことかね?」


王が怪訝な表情で聞いてくる。


「ステータス。」


そう言って俺は、王に自分のステータスを見せる。


「召喚に巻き込まれた者……?」


「そうだ。俺は勇者じゃない。つまり、特別な力なんてない。美玲、ステータスと念じてみろ。」


「わかった。ステータスって念じてみればいんだねっ。ステータス!」


空中に美玲のステータスが表示される。



名前 黒木美玲

種族 人間

レベル1

HP100/100

MP100 /100

筋力100

防御力100

敏捷100

魔力100

スキル

【光魔法】レベル1

【剣術】レベル1

固有スキル

【アイテムボックス】

【聖剣顕現】

称号

勇者



チートだ。


俺にはない、チートと思われるスキル達。


そして、俺の数倍はあるステータス。


「ほら、勇者はこいつだ。称号にも勇者って書いてあるしな。」


「ホントだっ!勇者って書いてある!」


「王様、俺はは勇者ではないので城から出ていっても構いませんか?」


「そうだな、お前は勇者ではないしすきにしていいぞ。

城から出ていくなら、いくらかの金を渡してやろう。」


「ありがとうございます。」


王がそういうと、直ぐに近くにいたものが金を用意してくれた。


俺はそれを受け取る。


「お兄ちゃん、待ってよ! 美玲と一緒に魔王と戦おうよっ!」


「さらばだ、美玲。後は任せた。」


俺は振り返らずそう言って、城をあとにした。



こうして俺は面倒な妹から、別れることができたのだった。


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